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1964-06-25 第46回国会 衆議院 議院運営委員会 第40号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十九年六月二十五日(木曜日)    午後二時十八分開議  出席委員    委員長 福永 健司君    理事 小平 久雄君 理事 佐々木秀世君    理事 坪川 信三君 理事 安藤  覺君    理事 天野 公義君 理事 柳田 秀一君    理事 下平 正一君 理事 前田榮之助君    理事 佐々木良作君       小沢 辰男君    田村 良平君       竹内 黎一君    細田 吉藏君      茜ケ久保重光君    中嶋 英夫君       山中 吾郎君  出席政府委員         内閣官房長官 草野一郎平君  委員外出席者         議     長 船田  中君         副  議  長 田中伊三次君         議     員 林  百郎君         事 務 総 長 山崎  高君     ————————————— 本日の会議に付した案件  裁判官弾劾裁判所裁判員辞職の件  裁判官弾劾裁判所裁判員選挙  地方制度調査会委員推薦の件  選挙制度審議会特別委員推薦の件  畜産物価格審議会委員任命につき国会法第三十  九条但書規定により議決を求めるの件  甘味資源審議会委員任命につき国会法第三十九  条但書規定により議決を求めるの件  公安審査委員会委員任命につき同意を求めるの  件  文化財保護委員会委員任命につき同意を求める  の件  労働保険審査会委員任命につき同意を求めるの  件  回付案取扱いに関する件  各委員会からの閉会審査申し出の件  閉会中の委員派遣に関する件  本日の本会議議事等に関する件      ————◇—————
  2. 福永健司

    福永委員長 これより会議を開きます。  まず、裁判官弾劾裁判所裁判員辞職の件についてでありますが、同委員である山中日露史君から辞職願が提出されております。  本件は、これを許可することとし、本日の本会議において決定するに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 福永健司

    福永委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。     —————————————
  4. 福永健司

    福永委員長 次に、裁判官弾劾裁判所裁判員選挙についてでありますが、同委員に、山中君の後任として、日本社会党から畑和君を推薦してまいっております。  本件は、本日の本会議において、その選挙を行なうこととするに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 福永健司

    福永委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。  なお、この選挙は、その手続を省略して、議長において指名することに相なります。     —————————————
  6. 福永健司

    福永委員長 次に、地方制度調査会委員及び選挙制度審議会特別委員推薦の件についてでありますが、お手元の印刷物のとおりの諸君を各党からそれぞれ推薦してまいっております。
  7. 福永健司

    福永委員長 右両件は、議長から内閣推薦願うこととするに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  8. 福永健司

    福永委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。     —————————————
  9. 福永健司

    福永委員長 次に、国会法第三十九条但書規定により議決を求めるの件についてでありますが、畜産物価格審議会委員に本院議員東海林稔君を、甘味資源審議会委員に本院議員芳賀貢君及び同本名武君、参議院議員堀本宜実君を任命するについて、内閣から本院の議決を求めてまいっております。  両件は、本日の本会議において議題とするに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  10. 福永健司

    福永委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。     —————————————
  11. 福永健司

    福永委員長 次に、国家公務員任命につき同意を求めるの件についてでありますが、公安審査委員会委員櫻田武君を、文化財保護委員会委員河竹繁俊君を、労働保険審査会委員伊藤京逸君、木村清司君及び三川克巳君をそれぞれ任命するについて、内閣から本院の同意を求めてまいっております。  本件に関連して、前田議員から発言を求められております。前田榮之助君。
  12. 前田榮之助

    前田(榮)委員 ただいま議題になった三件の中で、公安審査委員櫻田武君を承認するに異議はございませんけれども櫻田君は実業家であって——公安審査に最も必要な法律その他の関係での権威者を求めておるのでありまして、次の補充の際には、その点を内閣において十分考慮することの希望条件を付して賛成をいたします。なお、文化財保護委員については、埋没文化財に対する権威者が、現在の委員の中には、われわれから見ますると、不十分だと思っております。このごろ道路、港湾その他いろいろな事業等が行なわれる場合においても、埋没文化財についてのそういう権威者が必要だと思うのであります。この点については、文部当局に私のほうから交渉いたしましたところ、文部当局は、ごもっともな話でありまして、このたびの河竹君の推薦については、国立劇場等をつくったりなんかする演劇関係の人の必要な条件があって、やむを得ずやったが、この次にはぜひとも御意見のとおりにやりたいと思う、こういう回答が政務次官から私にありました。また、文化財保護委員長からも同様な意見がありましたので、私はこの点は了承をいたしたいのであります。  つきましては、いまの二つ条件内閣のほうではいかにお考えになるか、社会党の要求についての御意見をひとつこの際お聞かせを願っておきたいと思うのであります。
  13. 福永健司

  14. 草野一郎平

    草野政府委員 いま前田先生からお話しの公安審査委員文化財保護委員でありますが、公安審査委員はただいまおっしゃったとおりであります。ただ、櫻田さんをお願いいたしますについては、なるほど有名な方であり、実業家でもあり、これはたいへん兼職も多いのじゃないかと思って調べてみたら、たった二つしか兼職がありませんので、この方ならお願いできるだろうということで原案ができたそうであります。それならよかろうということでお願いしたところ、御了承をいただきました。次にはもう少し法制に明るい方をという御意見でありますが、その御趣旨に従ってぜひ努力いたしたいと考えております。  さらに、文化財保護委員は、ただいま仰せになったとおりであります。いままで一人も無形文化財関係の力がなかったものですから、今度は河竹さんにお入り願うことにいたしましたのですが、次の機会には、このごろいろいろな地下埋没の、いわゆる出土関係文化財が非常に出てきましたので、その方面を重視いたしまして、御希望に沿えるように努力いたしたいと考えております。
  15. 前田榮之助

    前田(榮)委員 それで異議ありません。
  16. 佐々木良作

    佐々木(良)委員 関連してちょっとお伺いいたしたいのですが、せっかく官房長官が見えておりますから伺います。私勘違いだったらお許し願いたいのですが、これで大体みんなこれまでのものが済んだのか、たぶん国家公安委員というのがまだ残っておるような気がするのです。これはいま手続がどうなっておるのか知りませんが、たぶんこれは去年の金正さんのあれ以来ずっと欠員になっておるのじゃないかと思いますが、どんなになっておるのかお伺いしたい。
  17. 福永健司

    福永委員長 ちょっと佐々木さん、私からまずお答えいたします。内閣のほうから、これはちょうど私スイスの列国議会同盟会議に行っておりました間にでございましたが、坂西志保君を国家公安委員欠員補充として、何といいますか、正式の手続をする前に、議運に内交渉と申しますか、下打ち合わせというか、議運のほうの意見を伺うために出してきたという経緯がございまして、そのときにはまだ各党一致で認めるという状況に至らずして今日に及んでおります。したがって、正式の手続はいたしておらぬのでありますが、佐々木君も御指摘のように、この種のものがこのままであるということについては、これは政府としてはもちろんでありますが、国会としても相当に考えなければならぬこともあろうかと思うのであります。私自身といたしましては、もう会期も終わるまぎわでございますので、何とかしなければならぬのじゃないかというように焦慮いたしておる次第でございます。手続については、そういう次第でございます。
  18. 佐々木良作

    佐々木(良)委員 わかりました。私も忘れておりましたが、何か出たような出ぬような気がしたと思ったのですが、半分出かかってとまっておるようないまの委員長お話であります。  副長官手続の点でなくて、重ねて私はお伺いいたしたいのですが、なるべくならば全会一致で何とかせなければならぬものだと思うのですが、一体政府のほうは、国家公安委員というものはいいかげんなものだから、おってもおらぬでもいいというので一年もほってあるのか、それとも催促されておるのか。それからまた、この五人のうち、もう一人くらいすぐ任期がくるようになるのじゃないですか。その辺どうお考えになっておりますか、お伺いいたしたい。
  19. 草野一郎平

    草野政府委員 いま委員長からお話のありましたとおりでございますが、金正さんの任期が昨年の七月七日に実は切れております。その後なくなったわけでございますが、最初、金正さんがおなりになりました当時、労働界からということでお出になったような関係もありまして、その方面から選考すべきことが至当なんでありますけれども労働界と申し上げましても幾つかに割れておるようなことでもあり、皆さんの御意見を全部まとめてしまうということも非常にむずかしい、いろいろな御事情があったようですので、そこで私のほうも苦労をいたしまして、そのために時間が延び延びになっているようなやさき、ことしの春ごろから、どうしても何とかしなければならぬといっておりまして、最後坂西志保さんに白羽の矢を立てました。そして、三月末くらいを目途にして努力をいたしますと理事会でお約束をいたしましたときもとき、新聞にぽかっと出ましたし、これはたいへんなことになったと思って、委員長のお留守中でありましたが、いろいろ御了解関係方面に得ながらお出ししたところが、ぜひ私のほうは早く御承認を賜わりたいと思っているのですが、なかなか事情がおありのようでございますし、こちらも言いかねる点もあったりしまして、まことに申しわけないと思っております。そういうことに取り運べないことも私たちの責任の一つでございますが、できることならひとつ御了承いただきまして、もう会期も迫っておりますので、特に公安委員任期が五年で、毎年一人ずつ任期が切れるようになっております。したがって、去年切れたのの次にまたことしの七月にもう一人切れてまいります。そういうことなんですから、特にひとつ御了承をいただきたいと思います。
  20. 福永健司

    福永委員長 ちょっと草野君に申し上げますが、いま、了解を得ながらという表現でありましたが、了解を得ることに努力をしながらそうされたのであって、了解を得たところもあるが、各党全部の了解を得るところへはいっていないと私は了承しております。
  21. 草野一郎平

    草野政府委員 そうではない。実は私のことばが足りなかったのですが、そのことに対して御了解を得たのでなくて、なるべく早く出さなければならぬということについての御了解を得ながらということで、その人事に御了解を得たというわけではございません。
  22. 福永健司

    福永委員長 そこで、いずれにしても、会期ももうほんのわずかしかないわけでありますから、政府も、これについてはすみやかに善処したいというお気持ちであろうと思う。先ほど佐々木良作君の言われるように、どうでもいいという気持ちではさらさらない、こういうつもりですな。
  23. 草野一郎平

    草野政府委員 そうです。
  24. 佐々木良作

    佐々木(良)委員 委員長、盛んに苦しい誘導尋問でお答えを引っぱり出されておるらしいのでありますが、私ちょっと気がついて発言したわけでありますが、感じはこういうことなんです。この種の問題は、格別、国家公安委員会というものの機能がいいか悪いか、いまの人がいいか悪いか、候補者がいいか悪いか、こういう問題は別にいたしまして、一年間も二年間もほったらかしておいて、そしてこれがだんだん自然消滅みたいになってしまうようなことは、少なくとも現在の法制上は許されないと思う。そういう段階のときにいまきている。ほんとうは、遠慮されていることもわかるのだが、われわれの委員会のほうに責任があるような、あるいは内閣のほうに責任があるような、一体国民さんに対して、どっちが責任があるのかはっきりとしてもらいたいような気がするのです。わがほうのこの委員会責任があるのなら、私どもはこの委員会処理しなければならぬものでしょうし、それから、政府のほうに責任があるのなら、政府のほうではっきりしてもらわなければならないでしょうし、いずれにしても、池田内閣は絶対多数の議員を擁しておられるのですから、議院の中でやりたいと思ったらやれるのだし、行政府の仕事であるなら行政府でできるのだから、できぬという話はないわけであります。いい悪いの問題は別問題として、こういう関係のものを一年も二年もたなざらしにするということは、これは著しい行政の怠慢だと思う。いずれにいたしましても、善処されんことを特に希望申し上げておきます。
  25. 福永健司

    福永委員長 佐々木君の言われる善処ということは、いずれにしても早急にケリをつけろ、こういう意味でございますね。
  26. 佐々木良作

    佐々木(良)委員 なくするならなくする、公安委員会廃止なら廃止法律を出す。
  27. 茜ケ久保重光

    茜ケ久保委員 いままできまらぬことには、やはり人選に無理があったと思う。したがって、私は、政府もいままでいろいろ尽力されましたが、やはりこういう重大な人事については、かりに反対があれば、政府はお出しになっても引っ込めて、反対のないような人選をする努力もしてもらいたいと思う。いままでの例を見ますと、いま佐々木君の言じゃないが、かなり無理な人事もあると思うのです。国民の側から見ると、非常に不審の点もありますので、こういうことを契機に、お急ぎになることはけっこうですが、同時に、政府自体も無理な人事をしないように配慮していただきたい。われわれも喜んででなくても、やはり了解のいくような人事をお願いしたい、こういうことを要望しておきます。
  28. 福永健司

    福永委員長 数名の委員各位から、それぞれ御意見の御開陳があったのでございますが、現実に、下交渉のために示してきております坂西志保君それ自体について、これはだめだというようなあまり強い意見は私どもは伺っていないので、むしろ政府側の手順が、もう少し納得のいくような進め方をすべきであったというようなことについての御意見等も伺っております。そこらは、いずれにいたしましても、試験勉強と同じで、時間は少ないようなものの、きょう一日、二日のところが非常に大事であるから、政府でこの際特段の努力をしてもらう、同時に、そういう事態であることを御理解くださいまして、国会のほうでもひとつ結論をつけていただくように何とかお願いしたい。いずれにいたしましても、特に政府にこれからの努力を私は要望するものであります。
  29. 草野一郎平

    草野政府委員 わかりました。
  30. 下平正一

    下平委員 国家公安委員だけでなしに、過去における人事案件については、実はいま茜ケ久保君が言ったように、一たん出したものを引っ込めた例もあります。しかし、それは私は、やはり行政府として適当と思って出してきた人を引っ込めるということはなかなかむずかしいことだし、それはいい形ではないと思うのです。ただ、私は、今回の問題を処理するのにあたっても、従来とってきた当委員会のあり方、あるいは議会政府の間の慣例というものはくずしたくないと思うのです。お互いに自分が推薦したい人を固執している限りにおいては、その慣例もくずれると思うのです。しかし、政府のほうとしても、やはり議会側に、たとえば、あるいは自民党、あるいは民社党に強力な意見があるとするならば、それを何らかの形で聞くという雅量を示してもらわなければ、この問題の結論を求めるということになれば、この委員会採決する以外にないと思うのです。私は、議会が多数決でやる限りにおいては、一切のことが採決でやられてもかまわぬということは、理屈の上ではある程度わかりますけれども、少なくとも国会同意して国政の重要事項を委託するというような人事については、なるべくならば満場一致制推薦するといういままでの慣例を生かしていかなければならぬと思うのです。だから、それらの点は、まだきょう、あす二日間限られております日時がありますので、政府においても、いま言ったそれらの慣例なりあるいは過去のいろいろの経緯等を勘案してもらって、当委員会なりその他と十分相談をしていただく、そういう気持ちをもってひとつ処理をしていただきたい。かりそめにも簡単に人事問題を、いけなければ採決結論をつけてしまえ、そういう考え方だけは持たないようにぜひお願いしたいと思います。もちろん、私どももこの人事案件処理にあたっては、最終的に私らの意見が通らぬから、あくまでもこれを引きずって、会期中には採決をやらさぬで延ばしてしまうのだ、ずるずる引っぱるのだ、そういう考え方は毛頭ないのです。だから、そういうふうに、人事の問題は慎重に、各党満場一致を得られるような努力を続けて今国会結論を出す、そういう方向でぜひ進んでもらいたい、こう思います。
  31. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 社会党さんからも、民社党さんからもお話がありましたが、会期がまだあした一日あります。ことに、国家公安委員会というのは、国民の生命、財産を守るための治安の重大な問題をかかえておる委員会であり、しかも、審議会やなんかの十何人、二十人というのではなくて、委員が五人しかいないのに、七月になりますと、二人欠員になるという大きな問題になっておりますので、政府のほうでも十分努力していただけましょうし、また、当委員会としても最後最後まで努力するようにお願いしたいと思います。
  32. 山中吾郎

    山中(吾)委員 私は経過はわからないのですが、治安維持とか荒々しいことを処理するのには、最高の決断が必要だし、権力を持った警察官を指揮監督するのに女子を選ばれたというのは、どういう理由なんですか、それがわからないのです。
  33. 草野一郎平

    草野政府委員 お答えします。実はいままで御婦人の方の公安委員はなかったのでありますが、このたび坂西さんをお願いしようと考えましたのは、最近青少年の非行問題などが非常にやかましくなってきたおりでもあり、ことにライシャワー事件のような事件も起こってきたので、これは婦人層というものを考えずに治安の問題は考えられない、そういうことも考えまして、ひとつこの際御婦人公安委員の中に一枚加えていただくことが、ちょうど最近非常に騒々しくなってきた世の中の鎮静のためにはいいじゃないか、そういう考え方でございます。
  34. 山中吾郎

    山中(吾)委員 ライシャワー事件と何か関係がありますか。
  35. 福永健司

    福永委員長 草野君、事実は、政府推薦してくる前にライシャワー事件があったのじゃない。まあ、しかし、今日となって考えますれば、そういうこともある、そういうことなんですね。
  36. 草野一郎平

    草野政府委員 ライシャワー事件が先です。ということは、少年がああいうことをやりましたし、非行少年の問題が非常にやかましいときでもありますし、御婦人意思というものを非常に大きくくみ上げることが必要である、そういうことでございます。
  37. 林百郎

    林議員 櫻田武君の公安審査委員会委員任命についての取り扱いでありますが、共産党は、任命の根拠になる破防法の性格と、櫻田氏が経団連の常任理事だという立場からして反対でありますので、ここでその意思表示をして、そういうふうに取り扱っていただきたい、こう思います。
  38. 福永健司

    福永委員長 本会議はどうされますか。
  39. 林百郎

    林議員 やはり反対
  40. 福永健司

    福永委員長 出席の上反対をする……。
  41. 林百郎

    林議員 ええ。そうしていただきたいと思います。
  42. 佐々木良作

    佐々木(良)委員 さっきの公安委員の問題、おのおの意見があったわけでありますが、私はいまそのやり方等について言っているのではなくて、ともかく一年も二年もほったらかしにしておくことはよろしくない。だから、いずれにしても処理を早くされたい。そうして、同時に、この委員会責任があるみたいに政府が思われておるならば、そこのところをはっきりしておいてもらわぬと困る。内閣責任があるならあると、責任の所在を明確にしてもらわなければならぬと思います。ともかく、いずれにしても、問題をすみやかに処理されるように委員長としても御努力を願いたいと思います。
  43. 福永健司

    福永委員長 国家公安委員につきましては、佐々木良作君の御開陳のような御意見も尊重いたしまして善処いたしたいと思いまするし、特に政府に対しましては、最後努力をするように強く要請をいたしておきます。  それでは、本件——本件と申しますのは、国家公安委員を除く公務員任命でありますが、本件は、これに同意を与えることとし、本日の本会議において議題とするに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  44. 福永健司

    福永委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。     —————————————
  45. 福永健司

    福永委員長 次に、回付案取扱いに関する件についてでありますが、内閣提出にかかる公職選挙法の一部を改正する法律案及び河川法案が、参議院において修正され、本院に回付されてまいっております。  右両回付案内容について、事務総長説明を求めます。
  46. 山崎高

    山崎事務総長 公職選挙法の一部を改正する法律案につきましては、本院修正におきまして、連呼行為禁止除外例として、衆議院議員参議院議員及び都道府県知事選挙については、午前九時から午後五時までの間に限り連呼することができることといたしましたが、参議院修正では、参議院議員選挙については、午前七時から午後八時までの間に限り連呼することができるものといたしました。  それから第二番目としては、政党その他の政治団体が、参議院議員選挙において政治活動のための連呼行為をする場合についても、参議院において同様の修正をいたしたのであります。  以上二点でございます。  次に、河川法案に対します参議院修正の要旨を申し上げます。  第一番に、「河川の流水は、私権の目的となることができない。」こととする一項を設けました。  第二は、河川区域としての堤外の土地には政令で定める遊水地を含むものといたしました。  第三点は、「河川管理者は、工事実施基本計画を定めるに当たっては、降雨量、地形、地質その他の事情によりしばしば洪水による災害が発生している区域につき、災害の発生を防止し、又は災害を軽減するために必要な措置を講ずるように特に配慮しなければならない。」こととするという一項を設けました。  以上三点でございます。
  47. 福永健司

    福永委員長 いま事務総長説明があったのでありますが、何かこれについて……。
  48. 佐々木良作

    佐々木(良)委員 これはまことに恐縮なんでありますが、私はうかつにして参議院からのいまの公職選挙法の一部を改正する法律案回付案について、ほんとう内容を十分承知していなかったのであります。この内容に入るようで恐縮でありますけれども衆議院選挙参議院選挙連呼の時間が違わなければならぬ理屈がどうもわからぬのですが、これはなんぞ両院協議会なり、そういうものでの話し合いはできないものですか。
  49. 福永健司

    福永委員長 両院協議会は、こちらで否決をした上でやることになります。向こうの回付案同意をしないという院議決定をした上で、両院協議会を求めることになる。そうしますと、タイミングから申しまして、これはなるべく急がなければならぬ、こういうことであります。そこで、どういたしましょうか。  ちょっと速記をとめてください。   〔速記中止
  50. 福永健司

    福永委員長 速記を始めて。  それでは、回付案取り扱いにつきましては、委員長からおはかりいたしますが、河川法案は、本日の本会議において議題とするに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  51. 福永健司

    福永委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。  公職選挙法の一部を改正する法律案につきましては、会期末のことでもございますので、なるべく処理が早いほうがいいとは存じますが、場内交渉をいたし、あるいは、その場内交渉でまだケリがつかない場合は、明日さらに御相談する、こういうことにいたしましょうか。——よろしゅうございますか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  52. 福永健司

    福永委員長 それでは、さようにいたします。     —————————————
  53. 福永健司

    福永委員長 次に、本日各委員会の審査を終了または終了する予定の議案で、各委員長から緊急上程の申し出のある議案について、事務総長説明を求めます。
  54. 山崎高

    山崎事務総長 内閣委員会におきまして、防衛庁設置法及び自衛隊法の一部を改正する法律案、大蔵委員会におきまして、納税貯蓄組合法の一部を改正する法律案、文教委員会におきまして、教育職員免許法の一部を改正する法律案、女子教育職員の出産に際しての補助教育職員の確保に関する法律の一部を改正する法律案、商工委員会におきまして、電源開発促進法の一部を改正する法律案がすでに上がってまいっておりまして、なお、商工委員会におきましては、日本電気計器検定所法案が一応上がってまいる予定になっております。次に、運輸委員会におきましては、海上衝突予防法の一部を改正する法律案、建設委員会におきましては、住宅地造成事業に関する法律案、宅地建物取引業法の一部を改正する法律案災害対策特別委員会におきまして、昭和三十九年四月から五月上旬までの長雨等についての天災による被害農林漁業者等に対する資金の融通に関する暫定措置法の適用の特例に関する法律案が上がってまいっております。
  55. 福永健司

    福永委員長 それでは、ただいま事務総長から説明のありました各案は、本日の本会議に緊急上程するに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  56. 福永健司

    福永委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
  57. 佐々木秀世

    佐々木(秀)委員 実は、社会労働委員会で、保健所において執行される事業等に伴う経理事務の合理化に関する特別措置法案と毒物及び劇物取締法の一部を改正する法律案、この二つが三時ごろ上がるのだそうです。それで、委員会で上がって、本会議に間に合ったら、ぜひお上げ願いたいということであります。間に合ったらでけっこうであります。
  58. 福永健司

    福永委員長 事務総長説明がありました各案につきましては、すでに皆さんの御同意を得て緊急上程するに決定いたしましたが、佐々木君からいまお話のありました二件につきましては、場内交渉によって処理するということに御了承を願います。
  59. 安藤覺

    ○安藤委員 大蔵大臣、農林大臣が参議院のほうの審議に出席のため、政務次官を出席させるということでありますから、どうか御了承願います。     —————————————
  60. 福永健司

    福永委員長 次に、ただいま緊急上程するに決しました防衛庁設置法及び自衛隊法の一部を改正する法律案に対し、日本社会党の大出俊君が反対討論を行なうことになっております。  討論時間は、十分以内とするに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  61. 福永健司

    福永委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。     —————————————
  62. 福永健司

    福永委員長 次に、各委員会からの閉会審査申し出の件についてでありますが、本日までに閉会中審査の申し出のある委員会について、専務総長の説明を求めます。
  63. 山崎高

    山崎事務総長 常任委員会につきましては、十二の委員会から申し出がございます。ただいままでお申し出のない委員会は、内閣、外務、社会労働、商工の四つの委員会でございます。なお、特別委員会は五つからございまして、ILOの特別委員会からは申し出がございません。合計いたしまして、十七の常任委員会及び特別委員会からお申し出がございます。
  64. 福永健司

    福永委員長 それでは、ただいま説明のありました各委員会からの閉会中審査の件は、すでに申し出のあったもの、及び本会議までに申し出のまいったものについては場内交渉いたしますが、それを添えて、本日の本会議において議決することとし、残余の委員会については、その申し出を待って、明日これを議決するに御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  65. 福永健司

    福永委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。     —————————————
  66. 福永健司

    福永委員長 次に、閉会中の委員派遣に関する件についてでありますが、閉会中の各委員会委員派遣の基準につきましては、理事会お話し合いにより、お手元の印刷物のとおりとし、各委員会から委員派遣の承認申請がまいりました場合には、右の基準の範囲内において、議長におきまして議院運営委員長と協議の上、これを決定することに御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  67. 福永健司

    福永委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。     —————————————   閉会委員派遣の基準今国会閉会以後本年度内における閉会中の委員派遣については、次の通りとする。  一、特別の場合を除いては、原則として一人一回、一人五日以内とし延日数は委員数の四分の一に五日を乗じた日数を超えないこと。  二、派遣先が自己の選出都道府県にならないようにすること。     —————————————
  68. 福永健司

    福永委員長 次に、本日の本会議の議事の順序について、事務総長説明を求めます。
  69. 山崎高

    山崎事務総長 まず、第一に、裁判官弾劾裁判所裁判員の辞職及びその後任選挙の件についてお願いいたします。次に、国会法第三十九条但書規定によりまして、畜産物価格審議会委員任命の件と甘味資源審議会委員任命の件につきましてお願いをいたします。次に、国家公務員任命同意の件でございますが、まず、文化財保護委員会委員労働保険審査会委員をおはかりいたしまして、これは全会一致でございますが、続きまして、公安審査委員会委員をお願いいたします。公安審査委員会委員は、先ほど御発言のとおり、共産党が反対でございます。次に、回付案をお願いいたしまして、河川法案をお願いいたします。社会党と共産党が反対でございます。なお、公職選挙法の一部を改正する法律案につきましては、場内交渉で御決定願いたいと存じます。次に、日程第一と一緒に、ただいま緊急上程の御決定を願いました大蔵委員会ですでに上がっております納税貯蓄組合法の一部を改正する法律案を一括いたしまして、大蔵委員長山中さんの御報告がございます。両案とも共産党が反対でございます。次に日程第二の戦傷病者戦没者遺族等援護法等の一部を改正する法律案でございますが、もし先ほどの社労の二件が場内交渉でまとまれば一緒になることになりますが、日程第二につきましては、社会労働委員長田口さんの御報告がございます。共産党は棄権でございます。続きまして、緊急上程でございますが、内閣委員会の防衛庁設置法及び自衛隊法の一部を改正する法律案につきまして、徳安委員長の御報告がございまして、大出さんの反対討論がございます。社会党民社党、共産党が反対でございます。次に、文教委員会の二件につきましては、理事の上村さんの御報告がございます。教育職員免許法の一部を改正する法律案社会党、共産党が反対、女子教育職員の出産に際して補助教育職員の確保に関する法律の一部を改正する法律案につきましては全会一致でございます。次に、商工委員会で電源開発促進法の一部を改正する法律案と、なお、上がってまいりましたならば、日本電気計器検定所法案の二件でございますが、理事の始関さんの御報告がございます。電源開発促進法の一部を改正する法律案は共産党が反対、日本電気計器検定所法案は社会党と共産党が反対でございます。次に、運輸委員会の海上衝突予防法の一部を改正する法律案でありますが、運輸委員長川野さんの御報告がございます。全会一致でございます。次に、建設委員会の二件でございますが、理事の服部さんの御報告がございます。いずれも共産党が反対でございます。次に、災害対策特別委員会から上がってまいりました昭和三十九年四月から五月上旬までの長雨等についての天災による被害農林漁業者等に対する資金の融通に関する暫定措置法の適用の特例に関する法律案は、中山委員長の御報告でございまして、全会一致でございます。終わりましてから、閉会中審査をおはかりするということになります。
  70. 福永健司

    福永委員長 それでは、本会議は、午後三時予鈴、午後三時十分から開会することといたします。     —————————————
  71. 福永健司

    福永委員長 次に、次回の本会議の件についてでありますが、明二十六日は、会期最終日でございますので、午前十時から本会議を開会することといたします。  また、次回の委員会は、同日午前九時三十分理事会理事会散会後委員会を開会することといたします。  本日は、これにて散会いたします。    午後二時五十六分散会