○
山口(丈)
委員 そこで私はお尋ねしますが、どうも聞くところによると、ただ
事務的に
煙突を切る
補償だけだ。
あとのそういう
工場の
圧力低下による
機能の
低下等については一切かまっておらぬ。こういうことでは私はいけないと思うのです。ですから、それはいろいろとこういう問題が起きますと、それに付随してさらに輪をかけたようなことが各地で行なわれることも私は
承知しております。しかし、今日この地区については、あれだけ熾烈な私
どもの反対の中で、やはり現実的には今日
大阪空港を
拡張しなければならないということで、私は地元にも、ほんとう言えばたいへんな
犠牲を払ってもいろいろと話して
協力してきたつもりです。あの
周辺の人はきわめてまじめです。そんなふっかけたりするようなこことをする人はおりません。そこで、私ばそういう正直な人が、そういう膨大な、
一つの
工場で五億からの金がかかるというなら、これはたいへんですよ。ですから単なる
事務的に、いや
煙突を短くしたらいいんだ、多少
機能が損われるような金について
補償すればいいんだ、そんなものと違いますよ。
運輸大臣、どうお
考えになります。そういった場合に、これは御無理でありましょうけれ
ども、ひとつそういうような
ボイラーの
新設あるいはその
工場の
立体拡張ができないというような場合には、これは将来の問題でありますから別といたしましても、少なくとも今日この
工場の死命を制する重要な問題でありますから、これにでき得る限りの
——ただ
煙突を切ってその分の
補償をするというだけではなくて、そういう施設について改良を加えなければならない向きについては
事情の許す限り
補償する、してやるというお
考えがあるかないか、ひとつ
大臣からお答えを願いたいと思います。