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山口(丈)
委員 どうもお話を聞いておると、何とかして近代的な、いわゆる学問的な面からこの気象予報を完成をしたいという努力をしておられることについては、私もこれに非常に敬意を表するのですけれ
ども、少なくともそれと並行してでき得る限り的確な予報をしていただかないと、いま申しましたように現場でやっておるのに、たとえば濃霧
注意報一つをとりましても、予報を出したのだからそれでいいというわけにはいかないので、やはり局地的なそういうものについても十分に連絡ができるような鑑別の
施設というものを持たなくては、船が
衝突して沈没した、何名かの
人命を失った、その責任といってわれわれが責任ばかり追及してみても、死んだ人は戻りません。ですからそれだけの重要な、いわば
人命を左右するような重要な任務を持っておると私は思うので、そういう
意味で
施設が足りないと言われるなら、遠慮なくもっと
積極性を持ってやるべきです。大体
運輸省というのは消極的過ぎますよ。これに限らずいろいろの、平たく言えば運輸行政全般についてあっちからもこっちからもこれくらい陳情されることはないのですよ。最近くらいあっちからもこっちからも陳情攻めにあうことはありません。これは何としても行政全般について、もう少し
運輸省独自の
積極性を持ったことをやってもらわなければならぬと思う。ですから各庁ともにもつと積極的にこの
施設の
整備についても
予算の要求をして、そして万全を期するようにしてもらいたい。
人命を尊重するための
施設というものはだれも反対しないだろうと思うのです。しかし往々にしてその一番重要なことが軽んじられているというのが今日の現状じゃないかと私は思うわけです。こういうことではいけませんから、ひとつ十分にしていただくように希望します。
その次に、これは海運のほうになるのですかどうですか、いま
船舶に取り付けた
レーダー設備というものは非常に進んでいるわけです。これは
レーダーを装置するということはまだ義務制にはなっていないのじゃないかと思うのですけれ
ども、そうなっているのですか、どうですか。
もう一つ尋ねますが、それと同時に、
レーダーを
使用するにあたって、船員に対する訓練が必要だと思うのですけれ
ども、これについてどういう訓練を指導しておられるのか、この二点についてお答え願いたいと思います。