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重盛委員 いろいろといままで
お話を聞いて、
準備が進み、もう大丈夫だということで安心しておりますけれども、ただそういう中で、私が何回も申します
ように、
オリンピックがアジアで初めて開かれる、平和の象徴である、特に
オリンピックを契機として、
日本のあるべき姿を次代を背負って立つ世界の人にはっきり見てもらいたい、こういうことを何度か言ったのでありますが、そういうことと
関連し、いまいろいろ
お話の出た問題等とも
関連をしてまいりますけれども、何か聞くところによりますと、いわゆる北朝鮮との問題でいままでいろいろ問題があった
ように聞いておる。特に、
日本の国内におる優秀な
選手を一たん北鮮に帰して、そこで選抜してこっちによこしてもらう、これは革新陣営とかなんとかいうことではなく、スポーツを愛する者全員が
——先ほど
発言された
川崎君もここにおいでになりますが、みなでお願いしておったことでありますが、これがついに実現できなかった。いわば
政府と
組織委員会とが一体になって
——ということばはいいかどうかわからぬけれども、時間が
経過すれば、時間によって解決せしめるのだという
ような姿のうちに終わってしまっておる。私はできないことをいまからお願いするのではないが、少なくとも
新聞紙上で見ておると、ひとつ四百人ぐらいは見学に行きたいものだ、参加をしたいものだというのを、
日本政府あるいは
オリンピック組織委員会は百人にしぼっておる。また、辛金丹さんの問題も相当問題になって、アジアでやるのだから、一人でも多くアジアの
選手が優秀な成績である
ような形を見せてやりたいというので、私たちの考え方の一端として前の
ような問題が出された。
日本におる
選手を帰してそうして優秀な
選手を
出して、せっかくアジアで
オリンピックをやるのだから、アジアの
選手がかなり活躍する場を与えるべきではないかということでやっておったのが、それがだめになったので、せめてこの辛金丹さんが参加できる
ように、これらも、いわゆるスポーツに
関係する者は全員、そうあるべきだという感覚で私は御
心配を願っておると思うのです。こういう問題、それから、いまの見学の四百人を
要望しておるものを百人に切っていくという
ようなことで、いろいろ御努力を願ったことは聞いておりますけれども、将来の
日本の外交問題等を考え合わしても、こういう契機に、できるだけ親切に、できるだけ幅広くおつき合いをしておく
ような形を、
オリンピックという
意味合いでとることは、国家的なためにも必要ではないか、この
ように考えるので、ひとつ次会のときに大臣等に来ていただいていろいろ申し上げたい、お聞きをしたいと考えておったが、
村井さんの
立場から、あるいはあなた方の
立場から、あるいは
委員長の
立場から、こうした問題を取り上げて、日にちがございませんので、少し無理な問題であってもどんどん取り上げて解決していく、これもいわゆる
組織委員会の任務ではなかろうか。
設備はできた、環境はできた、やることだけは済みましたよ。しかし、どなたか言われた
ように、夢も若干中に入れなければならぬ、そういう夢の一環としてこういう問題は取り上げてやっていき、幅広い、りっぱな
オリンピックをやってくれたという形をつくり上げていくべきじゃなかろうか。いずれ機会があればもう少し詳細に申し上げたいと思いますが、これは特に
村井さんから答弁が聞かれれば幸いですし、聞かれなければ、こういう問題をぜひ
委員長とも話し合って一日も早く解決をつけてやっていただくことが親切な方法じゃなかろうかと思いますので、御配慮願いたい、か
ように思います。