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国務大臣(
中垣國男君)
先ほど選挙局長からも御
答弁がありましたとおりに、その当時に明らかに
偽造証紙であるという法的な確定がもしありましたならば、あなたの御
指摘どおりのことになったでありましょうし、また、そういう
措置をとることのほうが正しかったろうと思います。しかし、私は
赤城総務会長が何日の日にそういう声明を発せられましたかよく存じませんけれども、おそらくそのときにおきましては、にせ
証紙というものが確認をされるといったような階段ではなかったのではなかろうかと思います。ところが、そのことについてはその当時はなるほど
警察、
選管ともに
措置をしなかったのでありましょうけれども、その後におきましてにせ
証紙が確認をされまして、今日あらゆる角度から
捜査が開始され、そうして追及をされておるのでありまして、公職
選挙法に違反したものはその罪状が明らかになると同時に次々に
起訴されてきておる、しかもその他の問題につきましても厳正に追及中である、こういうことでありまして、当初
選管が
措置をすることができなかったということは、あの際は私はやむを得ないものであった、かように考えざるを得ないのであります。問題は、にせ
証紙の確認という問題につきましての時間的な問題、日時の問題等もこれはあるわけでありますから、一がいにあのときの
選管の態度が誤りであったとかあるいは善処を怠ったという非難に値するものではない、私はそういうふうに解釈いたしております。
それでは、それらの問題についてその後もう何ら
検察当局は
捜査していないのであるかと申しますと、それらのことを含めまして今次
東京都知事選挙に関しましての
選挙違反の該当ということになれば、今後とも
起訴するでありましょうし、また、あらゆる角度から検討いたしましてすべての真相を明らかにしたい、かように私たびたび
お答え申し上げておるとおりでありまして、まして、もう全部完了したのではない、現に今一生懸命に
検察当局におきまして
捜査中である、こういうことでございますので、御了承をいただきたいと思います。