○森八三一君 今の
局長の
お話も、検査をせずに望遠鏡で見ての話ですから、これははっきり信頼をするというわけにはいきません。検査の結果かくかくでありますということでありますればけっこうですが、二、三月に
契約が
成立して、三月末の締め切り数字だからそういうことになっていると思う。大部分のものはそうではなかろう。ただ決算の
関係上、そういうことが数字的に現われているんだが、いずれにいたしましても、金額は多少、少といえ
ども好ましいことではないので、将来そういうことのないように
措置をするということでございまするが、実際問題私はなかなかこれは
単位組合のほうで実はその
契約が
成立しておっても、掛金というものは納まっておらぬ。自然
連合会のほうにも納まってきておらぬ。それでずっとそのまま経由していって、
必須事業のほうで災害が発生する。そこで
給付金がいただける、その年の。そうすると、そこで
任意事業の掛金負担金ですね、一ぺん落としてしまって、そうして帳面上はきれいに
整理がついたという格好になっているのが、全部とは申しませんけれ
ども、そういう事例が相当あるというところに、こういうことが
連合会の段階にくるというと、これが出てきてしまうということだろうと思うんです。これは
ほんとうに実態をお調べになりますと、ここでお互いに総論で議論しているようなものじゃないと思います。そういうところが、結局どこへどう起こるかというところに戻ってくるので、これは
最初の日に議論したことですから、それからまたひっくり返って総論的なことを申し上げようとする気持はございませんけれ
ども、その辺を
ほんとうにお
考えになりませんと、ただ画一強制方式の緩和とかなんとかいうことだけで、この
事業というものがなめらかにいくという甘い
考えではたいへんなので、これは極端に申し上げますれば、そういうことによって
農民の負担が相当軽減され、緩和されますから、将来はうまくいくと思いますとおっしゃるから、お手並み拝見、こういうことになりますが、私
どもそんなけちな相手の失敗を高みから見物して拍手するというような卑怯な
考えは持ちませんけれ
ども、ただここで公式の場でやりとりをするということだけでは、問題の
解決はできないと思うんです。
それからその次にですね。今度の
改正によって
建物共済事業が、県の
連合会から全共連に再
保険せられる。
法律には一部とか何とか書いてあると思いますが、これは
藤野委員の御
質問によって、一部ではなくて全額を再
保険に提供するということに、これは厳格に
指導するという
お話でございましたから、その点は
了解いたしましたが、もう一歩下へ下げていって、単位
農災組合と県の
連合会の
関係、この間の
関係はどうなさいますか。ここで単位
農災組合が受けた一種、二種の
保険にして危険を感じない。あとでちょうだいいたします資料等によって過去十年間の統計上ほとんど無被害である。天災も受けておらぬ。火災も、農村のことですから、ほとんど発生しておらぬというところは、掛金は普通並みになります。それを再
保険で
連合会へ持っていけば金出さなければなりませんわね。そこで自分でかかえ込んでしまう。これは
保険上違法ではございませんから押え込んでしまう。そうすると、県の
連合会はもう、平たい言葉で言えば一番リスクの高いものだけをかかえ込んでしまうということになると思うのです。そのものは今度は全共連にそれが及んではいかぬから、その全額は出しますというが元がリスクの高いものだけをかかえ込んで、それがころんところげ込んで来ては、これは
保険という
性格上変な姿のものになってしまうということを私
考えますが、そこで
藤野委員の
質問に
お答えになりました県の
農災連合会と全共連との間に行なわれる再
保険については、その全量を再
保険に拠出させます。これはわかりました。もう一歩前の単位
農災と県連との間がどうなるかということなんです。これをうまくいたしませんというと、この
事業というものは私は成功しないと思うのです。これはお互い欲得で動きますから、善人ばかりじゃございませんから、それはもう
ほんとうに農山村で火災なんということは、おじいさんの代から一ぺんもございませんなんという部落はあるのですよ。私の部落は山に囲まれているから、台風が来てもちっとも心配ありません。B29も知らぬというような部落があるのですからね。そんなところでは
保険の上ではさっとやるけれ
ども、また善良だからみな入ってくれる。危険を感じないからちゃんと押えてしまう。こんなことが起きると思うのです。起きておると思うのだ。そういうことはどうなさいます。全部単位
農災がかけたものは県連へ、県連は全共連へと、こういうふうに危険の分散を共存共栄の
立場で一貫してやるというところまで御
指導なさいますのか。これは
法律上は強制の道はないと思うのです。どうでしょう。