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鈴木強君 第一次から第二次まで、すでに十年間
計画を進めて参りました。その間、もちろん労使間において幾多激しい闘争もあったでしょう。しかし、そういう問題を短
期間にできるだけ
解決して、それぞれの任務につくような態勢をとってきたはずです。ですから、ほんとうの労働問題というのを、
ただ形式的に法規を解釈するというような形でやったってしようがないですから、そういった現実に即したような
実態の中で
解決してい
ただけば、私は協力してもらえると思う。現に、超過勤務拒否を、三百六十五日、かりに五年間やったとしたら、どういうことになると思いますか、そんなことがあったら、私はたいへんなことだと思いますよ。ですから、まあ過去の尊い体験を持っておるのですから、そういう体験を生かされて、送別等についても十分してい
ただいて、長期
計画の中でやるものはやる、できるものはできるだけ話し合って、妥協するところは妥協してもらって、そうして態勢を作ることが私は絶対必要だと思う。この点は、労働運動は労使間の自主的団体交渉に待つのであって、私はこれ以上、
郵政大臣もいらっしゃるので、大臣にどうこうせいということは言いません。
ただ、この
委員会でも言われているように、やはり電電
公社の今置かれている立場も私は一面考えてやらなければならぬと思います。準禁治産者的な立場において団体交渉してみたって、なかなか賃金問題
一つ解決しないことは、これは事実です。ですから、私はあなたにも
質問したいのだけれ
ども、
法律案等についても、どういうふうになっているのか、私は十九日の
委員会でたしか
質問をして、その後
答弁してもらうようになっているのだけれ
ども、
一つもあなたのほうから
答弁してくれないからわかりませんのですけれ
ども、いずれにしても、こういう点に対して、郵政行政を担当する大臣として、むろん労使間の問題についても、干渉はしてもらっては困るけれ
ども、いい意味における指導はして、
解決できるようないつも態勢をしてもらいたいですよ。そうして、電電
公社の紛争
状態を一日も早く脱却して、正常に戻るようにお願いしたいと思うのですね。私は、
総裁の御苦労している点は、率直に皆さんの御苦労を認めますけれ
ども、なおかつ、われわれが見ておって、全電通との労働問題に対する処理の仕方が私は必ずしも適切でないと思う。そういう点をもっともっと私はやってもらいたいと思いますよ。勉強してもらいたいと思いますよ。これはまあ、
久保さんじゃないけれ
ども、意見として言っておきます。
それから大臣に、関連して伺いたいのですけれ
ども、この前第三次五カ年
計画を実行しますと、相当に人が余る。その余る人に対して、何か特別の給付金を支給するというような
法律案をあなたは出されるという
説明をされましたね。その後伺いましたが、あいまいもことして全然見当がつかない。だから私は、十分にいきさつを調べて回答してもらいたいということを、議事録に残っているはずですけれ
ども、申し上げてあるはずです。だけれ
ども、一向に回答がないのですけれ
ども、それは一体どういう
見通しですか。今の段階においては、この国会に出せるのですか、出せないのですか。