○阿
具根登君 しかし、あなた方は盲人を守ると言いながら、職業の自由の選択だということで、盲人の職域の中に目あきを入れてしまったでしょう。だから、目あきを入れてしまったから盲人の職業がなくなってきた、これはアメリカが確かに入ってきたときに、この種の医業類似行為はやめたほうがいいといった、そのアメリカの言ったやつをはき違えないようにしてもらわないといけない。目の見えない人が笛を吹きながら
仕事を探しておるのは残酷じゃないか、こういうことでさせてはいけないというのがアメリカの言い方なんです。日の見えない方が、
仕事をしなければ飯が食えない、
生活ができないというというあり方は考えなければならぬ、こういうことが根本をなしておるのです。そうして医業類似行為ということを言われたのですが、そうであるならば、電気、光線はほとんどアメリカからきたのです。
日本で発明したものではない。アメリカからきたものを
日本人がやっておる、アメリカ人がやってはいけないという理由はないわけです、そうでしょう。だから、はき違えないようにしてもらわないと困る。それなら
厚生省の
立場として、肢体不自由者と盲人に対しては、そういうあんまなんかしなくともよろしいというだけの
生活を保障してやらなければいかぬ。保障をしてやらないとすれば、めくらの方はこれで十分食える、目あきの人はこれを侵害してはならないというところまで考えなければいかぬと思うのです。それが逆になっておるのです。しかも、せっかく
法律を作って電気光線を作っても、人体に無害であるなら、これは処罰の対象にならない、こういうふうになっておるのです。それなら指圧の
関係の人はあんまの試験、それも名目だけで、ただ受けてさえくれれば免状をやります、そうしてあんまの看板を掲げてやって下さい。そういう子供だましのことを九年間もやろうとするところに考えなければならないところがある。何でそんなことをするのか。あるいは指圧もマッサージもあんまだ、こういう気持の人もあるかもしれないが、それは一部の人です。もう御承知のように、今ごろ板前さんなんて言わないでしょう。床屋さんなんて言わない。美容師、理容師、調理師、こういうところの名前さえ変わってきておるのに、何で目あきの人がわざわざあんまという名をつけなければならないか。
厚生省というところは、私はよほどつむじ曲がりだと思う、そうでしょう。床屋さんと言わないでしょう、理容師です。女のほうは美容師です。板前さんは調理師です、みんな。そういう近代的な言葉を使っておるのに、あなた方は、目の見える人まで、何もないのに、ただ
厚生省の看板のものに、あんまの試験を受けたらあんまの名義をやろう、こういうようなことをやられているから、業界はちっとも
法律を守らない、皆さんの言うことを聞かない。それで皆さんが怒って告訴されれば、告訴じゃ負けた。どのつらあって今まで延ばしておりますか。こういうぶざまなことをさらしておっては、だれも
法律を守らぬでいいということになりますよ。たとえばあんまの試験を受けずに指圧をやり、電気、光線をやって処罰の対象にならないということになって野放しになったら、だれが迷惑を受けるか。もう来年十二月三十一日でこの
法律は切れるでしょう。だから、私らがしょっちゅうやるわけにはいかぬから、一年一回ぐらい
質問してみると、いつも同じ
答弁だ。あしたは終わりになって、こんなことは新聞にもつかぬというようなやつは、あなたは
仕事にもならないで、またしばらくして
質問すると、あたふたと来て同じ
答弁ばかりある。こういうことでは、あなた方は何をされておるかわからぬじゃないですか。だから、ちゃんとそのときも約束したように、決して三年目に出しません。私は念を押しておる。またあなた方は三年目にそういうことを出すでしょう、いや絶対そういうことはありません。それを読んで下さい、あのときの議事録を。念を押して私はこういうことを言って聞いている。今言っていることは、三年前にそういうことを言っておる。そこから
大臣も次官も
答弁されておる。こういうことを二度とお願いしませんということを言っておるのであります。ところが、来年になるじゃありませんか。来年になると、今のような状態では総選挙がある。業者の方々は、来年といったら、もう三年延長しかないと思うのです。選挙で議員さん方はうしろばかり見ている、こういうことを言われておるのですが、どうですか、あなた方そういうことできますか。今のままじゃだめだ、来年通常国会の初頭に出せますか、はっきりしておいてもらって、私は三時半まで
質問せいと言われておりますからやめますけれ
ども、はっきりして下さい。