○
藤田藤太郎君 いや、私はこれを特に問題にしようとは思っていませんけれ
ども、しかし何じゃないですか、医師会や、歯科医師会や、市長会や、または
国保連合会という
工合にお作りになるなら、自由に研究機関をお作りになってもいいと私は思うのです。しかし、他の団体で一般の人と同じように、正規の
委員として
政府の局長や課長がここへ入っていくということが私はどうもよくわからぬところなんです。こういう
委員会を作って研究される、
政府の
皆さんが経験やその他の
行政上の
説明をされたり、賛助員になってその
委員会が有効になることはいいけれ
ども、どうも正規の
委員ということになれば、被
保険者がそれじゃそれを作ったときにお入りになるという
意見も出てくる。今までそういうものはありませんけれ
ども、しかし、正規の局長やそういう人が入って権威のあるものだということしか外には伝えられません。そんなら
政府で作る機関とは私はそごを来たしてくるという心配をするわけであります。このくらいでここはやめておきますけれ
ども、私は少し注意をなさったほうがいいんじゃなかろうか、正規の
委員ではなしに、賛助員とか、研究を助けるメンバーとして大いに参加されることはいいと思う。しかし正規の
委員として入って、この結論だといって
国民の前にいったら、受け取る側の
国民はどうかということに私はなってくる。だから、これなかなかいい資料が出ているので、この
内容について時間がないから私言いませんけれ
ども、いま少し、
国保の問題全般について資料なんか出ているから、われわれ資料を見るところはけっこうですけれ
ども、
意見がやはり出ているわけです。その
意見というものは、それじゃ
政府の機関のものとはどうなるのかということになる。だから、そこらは私はお
考えになったほうがいいんではないかという気がいたしますから、ちょっと聞いたわけであります。この問題はきょうはこの
程度でやめます。
そこで、もう
一つは、
大臣からちょっと聞いておきたいのです。それはどういうことかというと、私は先日も小山局長に少し申し上げたわけです。
厚生省が御出席になられたという言い方が当たるか当たらないかしりませんけれ
ども、先日も
国民健康保険の問題が新聞に大きく出た、非常に大きく出ました。その
内容を通じて見て、小山
保険局長も、それから医務局長、
保険庁の方々も、そういうふうな意思はなかったのだということで釈明がありましたけれ
ども、
大臣としては、やはりもう少し新聞に出すときには、スクープされたのかわかりませんけれ
ども、新聞に出すときには、
保険給付が高まったからすぐ
保険料で取るのだという印象を
国民に与えるようなことのないようにしてもらいたい。そうなると、私
たちは
国民の側から言えば、われわれから言えば、
政府は三十億を支出する
約束が今日では五億円しか支出されていないのであります。これは五カ年間で百五十億になります。まず
国民にこれを返してもらいたいという話から始めなければなりませんし、二百九十億円の積立金が二十億円食いつぶされただけで、二百七十億という積立金があるわけであります。小山さんの話や
保険庁の話を聞くと、そういうことになる。ところが外に出る、新聞に出る話は、ちょっと
給付が赤字になったから千分の六十三の
保険料値上げ、この検討が始まるという印象で新聞に出されることになると、第一番に聞かれるのはわれわれに聞かれるわけです。
国民からまず窓口として、どういうことなんだということを聞かれると、まことにもってわれわれとして
立場が、何ということを言うのだということで、まずそこのところで聞かれたとたんに、われわれはふんまんやるかたないといいますか、けしからんということになるわけです。だから、われわれは軽々に新聞なんかにはそういうことの発表のないように、もっとやはり物事はきちっと
前段と
後段とお
考えになって新聞に発表していただかないと困るということを申し上げたい、
大臣には。だから
国保法の問題にも少しそういう面が出てきたりしております。
国保法の問題は何としても
年度末、われわれも上げようということで協力しておるわけですけれ
ども、そういうことのないようにひとつしてもらいたい。もっとやはり
行政というものは、
大臣の
責任で発表されるときには、あらゆるものを検討して、確信をもって、その上で新聞に発表するようにしてもらいたい、これだけをひとつ
大臣に確約をしていただきたい。