○上林山
委員 相互銀行——あるいは農協のはまだお調べになっていないようですが、
銀行よりは相当高いですよ。相当高いから、最近そちらに集まりやすくなってきたのです。ほかに原因はありますが、時間の関係で省略いたしますけれども、一三%であったものが九%に下がってきたのです。
金利政策という
ことばを
大臣は言われますが、
金利政策の調整をはかれることはけっこうなんですよ。私は国際水準の
金利にときにさや寄せしていくという方向は間違いない政策だと思っていいるのです。しかし、その緩急ということに実に重大だと思っているのです。緩急の差ということは非常に重大です。そういう
立場から申し上げているのですよ。しかし、それならば一歩上がって
金利政策全体していま考えた
立場に、非常なでこぼこがあり、しかも庶民
大衆の零細
資金であるといわれておるものの
金利が非常に安い。現在でも安い。そして私も
受田君と同じ考え方なんですが、この
法律が通ってしまうと、おそらく三十八年度中に、低
金利政策のために
金利の
引き下げをやる公算が強いと見ているのです。そういうような
立場かな考えて、あなたは
金利政策を説かれたが、国務
大臣としていこういう
金利政策のでこぼこをどういうふうしようとするのか。
金利政策の全体の調整、各
金融機関との間の調整というものをどう考えるか。それから一番の不利にあるのは
郵便貯金ですよ。それをまた下げようとする気配が強いわけなんですよ。そこで、この問題をきめるときに、郵便係のほうは、定期が一年もので五分、
銀行のほうは御答弁のように一年もので五分五厘、定額にいたしますと、一年以下のものは
郵便貯金は四分二厘です。十一カ月何日というものはこれは四分二厘ですよ。しかも定額の一年から一年半にななってこれが四分七厘です。それでわれわれ同僚の間では、私が説得する
意味も含んでおっただろうと思いますけれども、
銀行預金を下回らない
利率にしたなら、君、反対しないだろうとこう言う。それを確約して実施できるならば一歩下がってもいいが、おそらくそれはできないだろう。その勇気は
小沢郵政大臣にもなければ、
大蔵大臣にもあるいは池田総理にもないだろうというのが私の見通しなんです。しかし、その見通しに誤りがあって定期、定額が類似のものが
銀行預金よりも不利にならないというような、訓示規定でなくそういう一項を加えるならば、私は一歩退却してもいいと思います。抽象論としてあなたは
郵便貯金の
金利をできるだけ有利にするように、それそれの手を打ちますとこう言っていますが、これは
審議会の話も出ましたけれども、私は
審議会の構成メンバーについてあとで聞きますけれども、そんなものよりも、やはり
国会というものが一番権威があると思っているのです。どうなんでか、その点をまず答えてもらいたい。