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山口(鶴)
委員 最後の
大臣の御決意をお伺いしたわけでありますが、繰り返すのでありますけれども、私が先ほど
お尋ねをし、またただいま
松井委員が
お尋ねいたしましたのも、結局この
地方連絡会議法に対して、積極的な
意義を認めるといたしますならば、いま言いましたように、日に日に
縦割り行政の弊害が起きつつある現在の状況に対して、
地方自治団体が結束して
総合行政の実をあげていく、またそういう部面でわれわれが心配するような
地方庁の構想というものに絶対に持っていかない、こういうことが何としても必要ではないかと思いますので、この点は私どもの希望として申し上げておきたいと思うのであります。
同じような
意味で私ひとつ
お尋ねしたいことがあるのです。当初の構想から後退したものの
一つに新産業都市指定の問題があるかと私は思うのです。当初建設省あるいは通産省とは別に、
自治省におきましても基幹都市構想というものをお
考えになり、そして
自治省としては、
地域格差の是正、こういう
観点で、新産業都市め問題に真剣に取り組まれたと思うのであります。これがいろいな経過がありまして、あのような新産業都市の
法律案となりました。私も実は昨日科学技術特別
委員会に、企画庁の
総合開発局長を呼びまして、この問題についても議論をいたしたのでありますけれども、最近新聞に出される政府の
方針並びに昨日答弁をいたしました
経済企画庁の
総合開発局長の答弁、こういうものを見てまいりますと、十カ所
程度というものを頭から想定をして、あの際私ども
社会党が主張をいたしまして修正をした、いわば大拠点ばかりでなしに中拠点もやはり選んでこの指定をやっていくべきだというこの問題について、
総合開発局長の答弁では、十カ所の中に中拠点も入るんだ、こういうようなことを言っているわけであります。そこで私は
大臣にお伺いしたいと思うのですが、
大臣も新産業都市の要請
大臣のお一人であります。当初
自治省が
考えましたような域格差の是正をすることになれば、単に
東北なら
東北に一カ所九州に一カ所、
中国に一カ所、こういうような大拠点、しかも極端に言うならば、そういう
地域はすでに大きな独占いわば大会社が大工場、コンビナートなどを建設しつつある
地域であります。それを追っかけて新産業都市として指定をしていく、こういうことでは、私は当初
自治省が基幹都市構想として
考えた問題から見れば、非常に違ってきたものになっているのじゃないかと思うのであります。
そこで、この
連絡会議が
総合開発ということをねらっておるようでありますから、それに関連して
お尋ねしたいと思うのでありますが、要請
大臣のお一人としての自治
大臣としては、この新産業都市の指定が、十カ所というものを
一つの
ワクにきめて指定しようと方向について、一体どうお
考えなのか。むしろもっと積極的に中拠点までもどんどんと数多く指定をして
地域格差の是正に力を尽くしていく、そういうお
考えがあるのかどうか、お聞かせいただきたいと思うのであります。