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多賀谷委員 資源は、有限ですから、枯渇する時代がくるわけですね。ですから、やはり私は、炭鉱が現在置かれておる地域のあの悲劇を繰り返してはならぬと思うのですよ。ですから、この
鉱山のあるところ、さらにそれの
製練所のある個所、それを将来の展望に立ってどういうようにこれを持っていくか。そうして、それを急激な変化のないように持っていく必要がある、こういう点は、やはり今から十分
鉱山の鉱脈と一緒に
考えておく必要があると思うのですね。ですから、このことを
考えておかないと、大へんな不幸な事態を招く、こういうように
考えるわけです。そこで、第二次加工工場の問題でも、やはりそういう点がある。あるいはそういった地域を、単一産業だけでなくて、もう少し別の労働力を吸収できる産業を持ってきて、しかもそれは多角的な産業地帯にしておかないと、私は、非常に不幸な事態がくるだろう、こういうことが
予想できるわけです。ですから、単に臨海工業地帯がいいというので、ばあっとみな今の
日本の
製鉄業のように
製練所が臨海へきたら、これは大へんなことになる。しかし、今私たちは、こう遠い
議論のようにしておりますけれ
ども、これは案外近い、かもしれぬですね。そうすると、今
鉱山が悪い悪いと言いながら、まだ
資金の
関係も、あるいは
鉱石の
関係も、あるいは労働力の問題も、いろいろな面から見て、急激に一斉に臨海工業地帯に工場をつくろうという、それほどの動きはないのですけれ
ども、しかし、経済の急変と同時にそういう動きをし出したら、これはもう一たまりもない、こう
考えるわけです。ですから、これらの点をどういうように将来持っていくかという点は、次官、十分
考えて、長期的な見通しを今から立てておいても、決して私は行き過ぎた
政策ではない、こういうふうに
考えるわけですが、それについてどういうようにお
考えであるか、お聞かせ願いたい。