○
中村(重)
委員 具体的な
対策はまだ立っていないということもあります。
激甚災害は、大
ワクとしては
北陸、
九州全部ですね。積雲による
被害である、こういうことで
指定が行なわれております。しかし、具体的に、どの県を、どの
市町村を
激甚災害、しかもまた、
中小企業あるいは
公共災害、あるいは農地などの
災害と、そういうことを集計して具体的な
指定をするのには、相当時間がかかります。しかし、
中小企業者の金繰りという面から申しますと、そうゆっくりされちゃ困る、こういうことになって参ります。従いまして、
北陸方面には
被害が甚大であるだけに、それぞれ
対策を講じて、あるいは
現地出張等が行なわれておるであろうと私は期待をいたしております。それはそれなりに、
被害が大きいだけに、特別な取り組みをしていただかなければなりません。しかし、
九州地方その他の
地区にいたしましても、全く三十年、五十年ぶりの
被害であるということであります。全く雪の
被害なんというのは初めてだということでありまして、全くもう深刻なんです。私
どもが参りまして、どうですかとこう尋ねると、町長さんなんか、全くもう何とも言えません、
対策も何も立ちません、ぼう然自失ということです、どうしたらいいものかわからないのです、こう言っているんですよ。準備がないのですから。そういうことで
果樹、
蔬菜等のこうむる
被害も、先ほど申し上げたように、心臓、
血管を今度のこの
積雪被害というものはやられるというわけですね。それだけ非常に深刻である、こういうことであります。そこで、
中小企業関係は、何回も申し上げましたように、直接の
被害ではない。従って、
法律で規定している
ケースの方にはなかなか出てこない。しかし、非常な深刻な
打撃を受けるであろうと思われますし、相当長期にわたって
打撃というものがなかなかいえないという形になろうと私は思います。ですから、
閣議決定答によって
特別措置をしてもらう、あるいは
大蔵省と話し合って特別な具体的な方法を講ずる、そういうことを
一つやっていただかなければならぬと思うのです。私
どもが行って参りまして、具体的な例として、たとえば硫黄を露天掘りをしているのですけれ
ども、なかなか掘れないのですよ。ところが、労務者を遊ばせておっても
賃金を払わないでほったらかすというわけには参りません。その日その日の
生活ですから、
生活していかなければならない。従って、
仕事はできないが
賃金は払うというようなことで、
業者は大
打撃を受けておる。それから福岡県なんかの例でいきますと、緊就をやるわけですね。
紹介所で
強制紹介をやっているんですよ。ところが、
仕事ができないで、七千万円くらいの
損害だというので、これまた
業者の
負担、
被害という形になっております。また、
中小土建業者の
被害等々、あなた方の方ではまだ御
調査になっていらっしゃらない。私
どもなるほどと思いまして、これは相当な
打撃だなというふうに感じました。それから
行商人なんかは、零細な
人たちですが、
商売にならないんですね。全然もう何れません。従って、とたんに
生活に困るという実態が出ております。それから一カ月の間に三日か四日ぐらいしか
商売をしておりませんけれ
ども、その間品物は売れておりませんので、
資金繰りで困っておる。また、利益が上がらないから、そういう面からの
生活も困る、こういう
事態でございます。ですから、
一つの具体的な
激甚災害その他の
ケースの中には乗ってこないと思いますから、従って、これは普通の
金融として考えてやらなければならぬということでは、立ち上がれないと思います。ですから、あなた方の方では、特別な
対策を講ずる。そうして
金利の
引き下げであるとか、
融資ワクの拡大は今お答えがございましたからわかりましたが、
填補率の問題であるとか、あるいは特にもう
市町村長の
証明等はなかなかできない
ケースが相当あろうと思います。それに対しては、何か
一つ特別の方策を講ずる、こういうことで、しかもそれはすみやかに
一つやっていただきたいと思います。案外
中小企業というものはそう大したことはないのだと、
間接被害であるだけにあまり関心が強まっていないようであります。しかし、
影響は大きいという点も十分配慮されまして、特別に考慮していただきたい、こう思います。
一つ政務次官から……。