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長谷川(峻)
委員 自治
大臣の、非常に長い間自分で
選挙をやられて、しかも北海道という広いところでやられた御経験と、それからまた
大臣の職責という高い
立場から見られて、人間以外は全部公営にしろということ、私は非常に
政治的な判断として正しいと思います。この際、それに向かってぜひ邁進されるようにお願いしたいと思います。
そこで、私は、
大臣からはっきり結論が出ましたから、小さいことは申し上げませんが、その際にお
考え願いたいことが
一つある。ということは、
日本はテレビが世界で二番目の発達をした国なのです。私は、
民主主義というものは最低線におりていかなければまずい。ということは、一人一人の
政治家のいろいろなことがマスコミにのっていく――
大臣のように週刊文春に一週間の生活が載るような
政治家ならばいいが、野球選手の長嶋、王が人気があるのと同じように、みんながのるような風潮、これは私はこの次の
選挙あたりにはテレビというものを相当使うような具体的なものをお
考え願いたい。ということは、この
選挙が終わりましてから、私ども自民党のほうでも、にせ
証紙の問題もあろうし、あるいは
当選者の数の問題もあろうし、近い将来総
選挙をやることははっきりしておりますから、いろいろな反省会なり勉強会をやっている。他の党でも、新聞を拝見し、あるいは政界情報を見ると、それぞれ将来に備えて今度の
選挙について反省しながらいろいろな問題を御討議されておるように拝承します。一方においては、いまのような
考え方から、三党の
国会対策
委員長の間においてもこれはお互いに、
議会政治を守る上からは、自分の党の問題とかあなたの党の問題とかいうことではなくて、全体の問題だということで話し合いが若干つきかけて、またそういう良識ある動きが各党においてどんどん伸びつつあることを拝承しておりますので、そういうところにおいてもぜひ前進的に、具体的にお
考えいただくことが
一つ。もう
一つは、いまのテレビと同じように、大阪のおっしゃるように公営という線が強ければ強いほど――せっかく
東京都の
知事選挙に
選管が高い金を出して十三枚分の
ポスターの掲示板をつくったにかかわらず、張っているのは、わが党推薦の東君と社会党の阪本君の二人、あとの連中はさっぱり張ってないですよ。そして何をやるかというと、横流しをやったりいろいろな悪いことをするのです。ですから、これは公営でやって、銭のかからぬ
選挙で、基本的
人権があるからだれでもかれでも立候補する権利があるということになったらたいへんなことだと思う。かつて先日までは、
東京にすわりながら、
全国の
町村長の
選挙が一斉にある場合に、はがき一枚で立候補できた。どこの町でも見たこともない
候補者に対して、やはり世の中には変わり者が多いから、三百とか四百は入る。これを計算すると、参議院の
全国区にでも出るのではなかろうか、出れば落選する、こういうことではいけないというので、
町村長の
選挙に出ることは法律的にきめられ、禁止されたということからいたしましても、私は公営でやろうとし、また具体的にいまからお話をおつけいただきます場合、
当選を目的としないで
泡沫候補者が出るということに対しては、これはいますぐ民衆の皆さま方の御
批判はなかなかできない
時代ですから、これらに対する各党においての話においても、
泡沫候補の立候補を禁止されるような方法などはぜひお
考えいただくことのほうが正しい
民主主義、正しい
政治意欲というものを盛り上げるためにいいんじゃないか、こう思いますことをこの際つけ加えまして、どうせ来年、
日本の大事な
民主主義の拡張のための総
選挙があることははっきりしておるのですから、ぜひひとつ
大臣の具体的、前進的な施策を、お願い申し上げておきます。