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1962-08-21 第41回国会 参議院 外務委員会 第2号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十七年八月二十一日(火曜日)    午前十時二十一分開会   —————————————  出席者は左の通り。    委員長     岡崎 真一君    理事            井上 清一君            鹿島守之助君            草葉 隆圓君            大和 与一君    委員            青柳 秀夫君            木内 四郎君            長谷川 仁君            山本 利壽君            加藤シヅエ君            佐多 忠隆君            羽生 三七君            曾祢  益君   国務大臣    外 務 大 臣 大平 正芳君   政府委員    外務政務次官  飯塚 定輔君    外務大臣官房長 湯川 盛夫君   事務局側    常任委員会専門    員       結城司郎次君   —————————————   本日の会議に付した案件 ○日本国オーストラリア連邦との間  の小包郵便約定締結について承認  を求めるの件(内閣提出) ○日本国カナダとの間の小包郵便約  定第四条を改正する議定書締結に  ついて承認を求めるの件(内閣提  出) ○千九百六十年及び千九百六十一年の  関税及び貿易に関する一般協定の関  税会議に関する二議定書等締結に  ついて承認を求めるの件(内閣送  付、予備審査) ○通商に関する日本国とニュー・ジー  ランドとの間の協定改正する議定  書の締結について承認を求めるの件  (内閣送付予備審査)   —————————————
  2. 岡崎真一

    委員長岡崎真一君) それでは、これから外務委員会を開会いたします。  先般、理事各位と御協議申し上げました結果、当委員会定例日は、前国会どおり原則として火、木の二回とすることに申し合わせをいたしましたので、御報告申し上げます。   —————————————
  3. 岡崎真一

    委員長岡崎真一君) 大臣がお見えになりましたので、それでは、大臣からひとつ御発言を求めておられますので……。
  4. 大平正芳

    国務大臣大平正芳君) 先般行なわれました政府人事の更新にあたりまして、不肖私が外務大臣という重職を汚すことになりました。自分の能力にかんがみまして、まことにじくじたるものがあるわけでございますが、諸先輩が築かれました日本対外信用というものを落とさないように、ベストを尽くしてやりたいと決意いたしておりますので、委員長初め皆様方から、院の内外にわたりまして、いろいろ御指導、御鞭撻をお願いいたしたいと思います。
  5. 岡崎真一

    委員長岡崎真一君) 政務次官からも御発言を願いたいと思います。
  6. 飯塚定輔

    政府委員飯塚定輔君) 私、新たに政務次官を拝命いたしました飯塚定輔でございます。全くのしろうとでございまして、これからいろいろと皆様の御鞭撻、御支援をいただかなければならないことと存じますが、どうぞ皆様の御支援によって大過なく政務次官としての職責を全うすることのできますよう心からお願い申し上げまして、ごあいさつといたします。
  7. 大和与一

    大和与一君 きょう、大臣お忙しいことはわかっているから、すぐ帰ってもらうのですが、今のはほんとうのあいさつですから、委員会で、当面の問題になっている一番大きなことについて、差しつかえない程度、ちょっと何かおっしゃっていただいてそれを宿題にしておかぬと、今のはだれでもやることだから、しかも池田内閣にあって官房長官として総理をリモート・コントロールしておったのはあなただというのは天下周知の事実だから、あなたにいろいろなことをお尋ねしたいと思うのですがね。だから、何か所信らしきものをひとつ御披露いただくとたいへん幸いなんですが。
  8. 大平正芳

    国務大臣大平正芳君) それはこの次の機会にしていただいて、ここで卒然と申し上げましても、またエラーをしてもいけませんので。(笑声)
  9. 岡崎真一

    委員長岡崎真一君) ちょっと速記をとめて。   〔速記中止
  10. 岡崎真一

  11. 岡崎真一

    委員長岡崎真一君) それでは、去る八月十六日当委員会に付託されました日本国オーストラリア連邦との間の小包郵便約定締結について承認を求めるの件及び日本国カナダとの間の小包郵便約定第四条を改正する議定書締結について承認を求めるの件を一括議題といたします。  両案とも本院先議でございますので、本日は、まず提案理由の御説明を聴取することにいたします。
  12. 飯塚定輔

    政府委員飯塚定輔君) それでは私から説明申し上げさしていただきます。  ただいま議題となりました日本国オーストラリア連邦との間の小包郵便約定締結について承認を求めるの件及び日本国カナダとの間の小包郵便約定第四条を改正する議定書締結について承認を求めるの件につきまして、提案理由一括説明いたします。  日本国オーストラリア連邦との間の小包郵便約定につきましては、明治四十年一月一日に発効いたしました現行約定が何分にも五十余年前に作成されたものであるため、現在の小包郵便業務の実情に適さず幾多不備な点がありますので、新約定締結のため交渉を進めた結果、約定案文について合意が成立しましたので、本年三月一日東京署名を了した次第であります。  この約定現行約定を全面的に改めるものでありますが、主要改正点は次のとおりであります。  すなわち、現行約定では、両国間で交換される小包割当料金(陸路料)について、約定中に具体的金額が定められていますが、これを両国郵政庁が協議の上、経済事情に即応した料金を随時敏速に決定し得るよう改正するとともに、現行約定にない価格表記小包業務についての規定を新設し、また小包制限重量につき現状に即した改正を行なった点であります。  次に、日本国カナダとの間の小包郵便約定第四条を改正する議定書につきましては、昨年夏カナダ側より同国における小包取扱経費増加にかんがみ、昭和三十一年七月一日に発効いたしました現行日加小包郵便約定第四条に定める同国の陸路料を値上げしたいので、同条を改正したい旨の提案があり、先方と交渉を進めた結果、改正議定書案文について合意に達しましたので、本年二月二十一日東京署名を了した次第であります。  改正の要旨は、現行約定によれば、小包の陸路料については具体的金額が定められていますが、これを両国郵政庁間の合意により定めることとしたものであります。これは、現行約定第四条の方式では、経済事情の変動により約定中の陸路料が不適当となった場合、これを改めるためには、そのつど約定自体改正を行なわねばならぬ不便があったからであります。  以上のとおり、オーストラリアとの間には新たな小包郵便約定を、また、カナダとの間には現行約定第四条を改正する議定書締結することによりまして、これらの国との間の小包郵便業務は一段と改善されることが期待されます。  よって、ここに右約定及び議定書締結について御承認を求める次第であります。何とぞ慎重御審議の上、すみやかに御承認あらんことを切望いたします。
  13. 岡崎真一

    委員長岡崎真一君) 以上で両案の説明は終わりました。   —————————————
  14. 岡崎真一

    委員長岡崎真一君) 次に、去る八月十六日予備審査のために本委員会に付託されました千九百六十年及び千九百六十一年の関税及び貿易に関する一般協定関税会議に関する二議定書等締結について承認を求めるの件及び通商に関する日本国ニュー・ジーランドとの間の協定改正する議定書締結について承認を求めるの件を一括して議題とし、提案理由説明を求めます。
  15. 飯塚定輔

    政府委員飯塚定輔君) ただいま議題となりました千九百六十年及び千九百六十一年の関税及び貿易に関する一般協定関税会議に関する二議定書等締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。  一九六〇年九月から本年七月までジュネーヴにおいてガット関税会議が開催され、わが国もこれに参加し、米国欧州経済共同体、スエーデン及びイスラエル交渉いたしました。その交渉結果が本件両議定書に収録されております。また、欧州経済共同体との交渉においては、フランス及びベネルックスがわが国に対しガット三十五条を援用しているため、議定書譲許は当然にはわが国との間で適用されないのでありますが、わが国共同体との間で直接に交渉した品目譲許については、ガット関係にある締約国の間におけると同様に、これを相互に適用する旨の交換公文が作成されております。  これらの交渉結果を総計いたしますと、わが国の与える譲許は、スイート・アーモンド、殺虫剤潤滑油触媒等九十一品目であり、わが国に対して与えられる譲許は、グルタミン・ソーダ、絹ハンカチ、万年筆、サケ、マスのカン詰電子顕微鏡、トランジスター・ラジオ等百一品目に及びます。またわが国の与える譲許のうち六十七品目現行税率の据置きであるのに対し、わが国に与えられる譲許の多くは二〇%の引き下げとなっております。  かように、今次の関税交渉の結果は、わが国にとり有利なものでありますところ、すでに米国イスラエル等はその譲許わが国に対しても実施しており、欧州経済共同体等も近く実施する見込みであります。わが国といたしましては、関税交渉相互引き下げ原則に立って行なわれたこと、並びに、わが国譲許の実施がおくれるときは、せっかくわが国に与えられる譲許も停止または撤回されるおそれがあることにかんがみまして、すみやかに両議定書を受諾いたしますことが望ましいと存ずる次第であります。  よって、ここにこれら両議定書及び交換公文締結について御承認を求める次第でございます。  次に、通商に関する日本国ニュー・ジーランドとの間の協定改正する議定書締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。   ニュー・ジーランドは、わが国が  昭和三十年関税及び貿易に関する一  般協定に加入した際、わが国に対し  同協定第三十五条を援用し、わが国  の産品に対しては同国において最高  の関税率と差別的な輸入制限が適用  される状態でありましたので、その  是正をはかるため二国間の折衝を重  ねました結果、昭和三十三年に至  り、わが国に対するガット第三十五  条の援用はそのまま続けながら、二  国間の関係では、相互最低関税率  を適用し及び差別的輸入制限を撤廃  することに同意し、現行両国間の  通商協定が成立しました。   この通商協定発効以来、両国政  府及び関係者の努力と協調を通じて  両国間の貿易は順調に発展し、その  額は昨年までにほとんど三倍の増加  を記録するまでに伸張し、この間両  国間でいわゆる市場撹乱の問題のた  めに通商協定中のいわゆる保護条項  (セーフガード)を発動する必要は一  度も起こることなく経過しました。   ニュー・ジーランド政府は、この  ような通商協定発効以来三年にわた  るわが国との貿易の安定した発展に  かんがみ、わが国年来の要望にこた  えてガット第三十五条の対日援用を  撤回することとなり、本年三月九日  マーシャル副総理商工貿易大度の  訪日の機会に、同大臣とわがほう小  坂外務大臣との間で、このための書  簡が交換され、その際、両国間に  ガット関係が完全に適用されること  に対応して、両国間の現行通商協  定に所要の改正を加えるためのこの  議定書への署名が行なわれた次第で  あります。   なお、ニュー・ジーランドは、三  月十九日付けで対日ガット第三十五  条援用撤回の通告をガット事務局を  通じて行ないました。   この議定書は、現行協定中のいわ  ゆるセーフガード規定を削除し、こ  れにかわりガット優先規定を新た  に挿入することを内容とするもので  ありまして、ニュー・ジーランドの対  日ガット第三十五条援用撤回に対応  して、すみやかにこの議定書を成立  させることといたしたい次第であり  ます。   よって、ここに、この議定書の締  結について御承認を求める次第であ  ります。  以上二件につきまして、何とぞ慎重御審議の上、すみやかに御承認あらんことを切望いたします。
  16. 岡崎真一

    委員長岡崎真一君) ただいまで両案の説明は終了いたしました。  それでは、ただいま説明を聴取いたしました四件のうち、本院先議の二件につきまして、質疑を行ないたいと思います。御質問ございましたら、順次お願いいたします。  ちょっと速記をとめて。   〔速記中止
  17. 岡崎真一

    委員長岡崎真一君) 速記を始めて。  それでは、次回は八月二十三日、木曜日、十時から開会することにいたしまして、本日は、これで散会いたします。    午前十時三十八分散会    ————————