○阪上
委員 新聞等の報ずるところによりますると、
現地の
大会の雰囲気というものは非常に盛り上がっておる、
選手もそのことのために非常に
参加を希望したというようなこともいわれております。しかし、また報道によりますると、
開会式の二十四日でありますか、当日になるまで全くわが国の
選手団というものはつんぼ桟敷に置かれておった、従って、
選手団が
参加するという気持の中には、そういうつんぼ桟敷に置かれておったので、十二分に正確な判断をすることができないという状態にあったのではなかろうかという一つ疑問を私は持っておる。また、
現地の報道等は何か極度に規制を受けて、一般に
インドネシアの国民
諸君がそういう紛争があるということをなかなか知ることができないような状態にあったともいわれております。籍口令をしかれておったというようなこともいわれておる。これは
あとのことでありますので、ここで言っても仕方がありませんでしょうけれども、
競技をやる者にできるだけ
心配をかけないという
考え方は、これは非常に正しいと思いますけれども、しかし、
参加するかしないかの態度を
選手がきめるという場合の要素として一番大事な、そういった点の真相が明らかにされていなかったということについては、非常に大きな手落ちがあったのじゃないかと、私はかように
考えるわけです。
それから、あなたが羽田にお着きになっておっしゃっておられるいろいろな御
報告の中に、もしああいった場合に
日本が総引き揚げをやろうというようなことになれば、
インドネシアが独裁国であるがために、生命の危険を感ずるというような
意味のことを理由の一つとして言っておられたように私は思うのであります。これは非常に重大なことでありまして、もしそういうことであるならば、そういう雰囲気ができておるということでありますならば、これはもう大へんな問題だ。そんな
インドネシアでもって
競技をやったこと自体が間違っておる。これらの点についても私どもは非常に疑問といたしております。生命の危険を
感じてまで
大会をやらなければならぬか、そういう国情であるということについては、何か非常に私どもは激憤を感ずるわけなんであります。そういった点について。
それから、いま一つ、あなたが羽田でおっしゃっている中に、これはあるいは浅野さんが言ったのかもしれませんが、
大会に
参加するかしないかは
AGFが
決定するというような
意味のことを言っておられたように私は思うのであります。なるほど、組織運営等につきまして権限を持っております
アジア競技連盟、しかしながら、
参加するかしないかの
意思決定というものは、
アジア競技連盟がきめるのじゃなくして、それはそれぞれの各国の代表がきめるものじゃなかろうかという
考え方を私は持つのであります。こういった二、三の点について、一つ東さんの見解を伺っておきたい。