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市川房枝君 今伺いますと、そういう問題は、
家庭生活をしております婦人からいえば直接の
関係のあることで、ありがたいことではあると思うんですけれども、今の問題は、これは特に
生活に
関係あることですね。それで、この間実は私は一般質問のとき伺ったのですが、経済企画庁で
国民生活研究所という今度特殊法人をお作りになるわけなんですが、その
生活問題
研究所というものは、拝見しますと、別に大したこともない、
予算も少ないし、結局今まで企画庁でやっておいでになった消費者何とか
調査とかいうようなものをなさる、少なくとも現在の
予算ではそう見えるのですが、しかし、
国民生活研究所という名前がある以上は、今のお話の栄養の問題だとか牛乳の問題、体位の問題といいますか、そういうものもあすこの中に入るといいますか、当然入れてもいいと思うんですが、非常に私ども感ずることは、
行政機構の中で同じことが方々で行なわれている、だから、それを
科学技術庁で、少なくとも
科学技術に関する問題は調整をおとり下さるということなんですけれども、しかし、一般の主婦、婦
人たちが一番要求しますのは、毎日の
生活、その
生活をどういうふうにするか、ことに最近のように物価が高くなりますというと、それに比例して収入はふえない、そうすれば、家族の栄養をとるためには、どういう食料を選択したらいいかとか、そうして少しでも安い物をどこに買いに行ったらいいか、ほんとうに一円か、二円の差でも、方々出かけて買っているんですけれども、そういう
日常生活の、健康でしかも明るい
家庭生活というものを建設していくための指導といいますか、具体的な指導というものは、
政府のどこでもやって下さらない、皆部分ちりぢりで考えているので、こま切れになっているということを実は私は痛切に感じているんですけれども、そういう点からいきますと、
科学技術庁がやって下さるのもけっこうはけっこうなんですけれども、いわゆる経済企画庁の
仕事も私十分よくわからないんですけれども、しかし、とにかく安くて経済的にいくというその経済と、それから
科学技術の進歩に伴ってのその進歩を
国民は享受するというその二つのかね合わせですね、そのかね合わせの上にやはり
国民生活というものがほんとうにあるべきなんであって、その点を考えて下さるというか、総合的に考えて下さる所が実はないことを感じていますが
長官いかがですか、私の言うことは少し……。