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鶴園哲夫君 今回の
旅費の定額の引き上げに伴って日額
旅費の日当等が変わってくるという場合に、この
法律の仕組みからいいまして、どうも相当低目にきまるのじゃないかという
感じを持つわけですね。それはこの間、
前回問題にいたしました二十七条の在勤地内旅行ですね、これよりまだ下に据えておりますから、日額
旅費は。在勤地内の旅行よりもまだ下にきめてあるのですよ。あれは
御存じのように、二分の一、日当の二分の一、三分の一という形にきまっている。その二分の一、三分の一よりまだ低目にきまっているわけですよ。そうしますと、どうも、今回この日額
旅費をせっかく改定されるわけですけれども、各
省庁の長と
大蔵大臣とが協議してきめられるわけですが、どうも思うように上がらぬのじゃないかという懸念をするわけです。ですから、これはぜひひとつ、私さっき申し上げたように、現場におって実際働いておる人たちの期待にできるだけ沿うような形に、ひとつおきめいただくように要望いたしておきたいと思います。
それで、今申し上げましたように、実際問題として三十五キロ以上というのが出て参っておるわけです。三十五キロ以上十六時間というような日帰りの旅行が相当出て参っておるわけですね。そういうものはやはりどうしても三百円という日当
程度のものを基準にして
考える必要があるのじゃなかろうかというふうに思いますので、その点もつけ加えまして要望いたしておきたいと思います。
それから次に宿泊料ですが、宿泊料は一応四
段階に分かれておるようですね。二百円台というのと、四百円台というのと、六百円台というのと、八百十円、四
段階に分かれていますね。ところが、この一番下の二百三十円、これは引き続き二日以上旅行する場合ですね、朝飯と昼飯と泊まり料が入って二百三十円というのですね。これはどうも
実態に即しない、これはこの二百三十円というのは、リュックサックを背負って米を持ってカン詰を背負って自炊をする。昼飯、晩飯それから朝飯も自炊をするという建前から、この二百三十円というのが何かきまっているようですね。しかし、実際問題として、リュックサックを背負って、米とカン詰を背負ってお前行ってこいといっても、二百三十円じゃどうも私はいやがってしまう。ストーブにあたって普通の
旅費で三百円の日当をもらって、これははるかに楽ですからね。この二百三十円という
程度のものについては根本的に
考えていただかなければならぬと思うのですね。これは適用の例は少ないわけですけれども、しかし、
現実問題として二百三十円というものがある。しかもこれには交通費も入っている、それから昼食も朝飯も晩飯も入って二百三十円というのじゃどうにもならない。こんなミゼラブルな問題はすみやかに
検討されるべきだと思う。それから
あと四百円台と六百円台ですね。この四百円台のやつは、公用施設に泊まる場合、ということになっていますね。それから六百円台のものは、公共施設——公用と公共と、どうも違って解釈されているようですけれども、しかしいずれにしても、四百円と六百円というのです。これは汽車賃も入っていることですね。日当も入っているのです。この中に宿泊料も入っておるのだというのでは、やっぱりどうも
納得しにくいのですね。それから八百十円というのがありますね。これは最高のやつですね。これは普通の旅館に泊まる場合八百十円。これは八百十円というのは、この中に言うまでもなく日当が入っているのです。それから交通費も入っている。それで八百十円。これでも普通の旅館に泊まって八百十円。朝飯も晩飯も昼飯も、また交通費も入っているのだ。これでは、どう
考えても無理だ。したがって、この八百十円という乙種の
段階で、乙種の最低線を千二百円という
程度に持っていく、普通
旅費でありますと、そのほかに三百円の日当が入りますけれども、千二百円プラス三百円になりますけれども、この日額の場合は千二百円にする、その中に日当を含むという
程度の、相当
実情に合った是正をされる必要があるのではないかというふうに思っております。それらの点についても見解をひとつ承っておきたいと思います。