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津島壽一君 それでは私から、
交通警察の増員問題というのは本
委員会で非常に重大な問題だと思うのでございます。それに関連して、何というか、この質料によって質問をし、また、希望を述べたいのですが、この
事故等の増加の一覧表、きょういただいた
計数によってみても、大局としては、
自動車数の増加というものがやはり
交通事故の件数の増加に伴っておる。パーセンテージにおいては区々になりますが、大体三十二年以来の車台数、
事故件数というものを比較していくと、大局は私は動かぬものと思う。もちろん今後道がよくなるとかいろんな問題が、そこに従来と違った状態になれば別ですけれども、そこで、私は三十六年以降に……。
安井大臣にちょっと希望も含めて質問いたします。従来の
事故件数並びに
自動車の車台数増加の
資料をいただいたのですが、これを一覧しますと、いろいろ
事情がありましょうが、
自動車の車台数が増すとどうも
事故が増加しておるということが言えるのですね、年によっては多少のパーセンテージの違いはございますが。そこで、今後の見通し、たとえば三十七年、三十八年、九年というような将来何年かの見通し、これについて極力
事故の件数を
防止しなければいかぬということは当然のことですが、
自動車の数が一体どうなるかという問題なんですね。これは
警察のほうで、そういった
自動車業のほうを何も管理しているわけではないのですから所管外だと思いますが、大勢のおもむくところを見ますと、
自動車の数の増加というものが必ず
事故件数を増していくというような
傾向はこれは免れないところで、多少パーセンテージを低めるとかなんとかいうことはあると思うのです。そこで、
交通問題のいろいろな問題は、先ほども他の同僚
委員からも
お話があったように、
交通警官の増置は、これは
事故防止に相当の効果をもたらすものだと思うので、これは異議のないところだと思うのです。そこで、将来の
交通警察官の増員ということは、これも車台の増加という問題、それに伴う
事故の増加ということを見合ってそれを
防止していくという考え方なんですが、そこで、たとえば大蔵省に予算を要求しましても、今忙しいからとかなんとかというのでは、これはなかなかそういう納得はできない。もう少し大局を御研究になって、三年後には
自動車の車台数は何台くらいになるのか、そういったものに対して
交通警官の訓練とかなんとかいうものをそれと即応していかぬと、急に増加したからさあ
警察官を増すといったところで、
交通警察官の仕事は
専門的なものであるし、そうなかなか簡単にいかぬものだと思うのです。だから、これはどうしても計画的に
交通警察官の養成、増員、その配置、それらを計画しなければいかぬと思うのです。ただ一年限りで、去年は
事故が多かったから何人増してくれということでは、私は納得いかぬだろうと思うのです。そういう意味において、将来の計画をお立てになることが必要だろうと思うのです。ことにオリンピックの年なんか、至急に
交通警官をこっちに動員しても、これはなかなか配置転換では実行できないので、ローマでも人数を増したけれども、軍隊なんかもそれに参加したけれども、とてもやれない、こういう
事情があるので、こういう計画をお立てになることを私は質問と言っていいか、希望なんです。
そこで一方、
自動車の増加でも、最近新聞等を見ますと、いわゆる
三輪車というか、
軽自動車というか、ああいうものが非常に大きい増産計画を持っている。ある新聞では、ある一社で何十万台本年作るんだと、しかも、その非常に便宜をはかって販売するというが、一方、この
自動車の
運転の
免許の
合格者というものは現在数はここに出ているのは、三十五年で千三百二十万いるのです。おそらく三十六
年度は五百万、六百万これに加わっているのじゃないか。それが毎年三百万、四百万増していけば非常な数になる。これが
自動車を使用する潜在的なものであろうと思うのです。生活程度も上がれば
自動車購入は簡単であって、現在
免許を持っている者がもう千何百万になっていると思うのです。そうすると、これはみな潜在的な
自動車需要階層なんですね。それらを考えると、いろんな
法律も作り、車種の規制もするけれども、なかなか
自動車の
交通事故を
防止するということの態勢が非常に困難があると思うので、非常に先の見通しが暗いという感じを持つのです、大局上ですよ。そういった
観点から私は
警察法の
改正の問題に関連するから、将来どういうふうにお見通しになるのか、わが国の
自動車生産状態はどのように動いていくのかということを考慮して、
小型も含めてですね、モーター付の車という意味ですが、そういう計画を立ててそうしてその基礎のしに
交通巡査の養成、それから配置というひとつの何年かの計画を立てるということが私は非常に必要ではないかと思う。今そういったことが内部においておありならそれでけっこうですけれども、そういった点について安井大臣から、どういうようにお考えになるかを伺っておきたい、こう思う次第でございます。