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政府委員(
加藤武徳君) ただいま村尾
委員御
指摘のように、ベルギーの方であるドボック氏が八日の
理事会で発言をいたしているのでありまして、ここで私の
表現で間違っている点が若干あったかと思うのでありますが、これは
理事会の
理事なりあるいは副
理事と申しますのは、
政府の場合はその国という
表現なのであります。ところが、
使用者、
労働者側は、これはその国ということではなくて、むしろその個人ということが
中心のように私は
理解をいたしておるのでありまして、たとえば
理事会が
開会されましたときに点呼をしたのでありますが、その点呼の際、これは
政府代表の場合は国の名前を言い、
出席した
代表者の名前を言うのでありますけれども、
使用者側並びに
労働者側の場合は、これは国の名前は言わないのであります。
日本の場合、
政府側は
日本国の
青木公使が代表であったのでございますけれども、ところが、日経連から
使用者代表として
理事に入っていらっしゃる
三城晃雄さんにつきましては、これは
三城晃雄ということであって、
日本国ということは頭につかないのであります。したがって、ベルギーの国籍を持つドボック氏につきましても、ベルギーのドボックというのが正しいか、あるいは単に
労働者側の副
理事であるドボックというのが正しいのか、その点は、私は
表現で今まで間違った点が若干あったと思うのでございまして、そういう点がございましたら御了承いただきたい、こう思うのでありますが、いずれにいたしましても、ドボック氏が発言をいたしまして、今申しましたような、十名の
労働者側の
理事ではなく、ドボック氏は副
理事になっておるのであります。したがって、
委員会等で発言はできますが、表決等の場合は権利はないのでありますが、この人が発言をいたしました。冒頭に、おれは
労働者側から頼まれてしゃべるのだがと、前置きしまして言っておるのであります。もちろん
労働者側の副
理事でもあるのでありまして、その中で先ほど私が申しましたような、次の
機会には別の効果ある提案をしなくちゃならぬようなことになるかもしれぬというような言い方を最後にしておるのでありまして、ところが、この発言の前段を見ますと、むしろ
日本政府を鞭撻したと思われるような点があるわけです。それは、
日本政府は
国会で絶対多数を持っているのに何たることだ、絶対多数を持っているならさっさっとやったらいいじゃないか、どうしてやれないのだ、そういう発言も前段にあるのですが、その前段の点は別にいたしまして、最後に述べました効果ある提案ということにつきましては、いろいろ
労働者側のほうとしては
考えていらっしゃることがあるのかもしれませんが、少なくも、公の席で具体的には何もそれ以上は言われなかったのでありまして、はたして
調査団云々というととろまでの気持を持っていらっしゃるのかそうではないのかもわからず、むしろ前段の
政府を鞭撻されるようなことに重点を置いての発言であったのかもしれません。いまだ
内容、真意につきましては、つまびらかではないのでありまして、その点をひとつぜひそういう工合に御
理解をいただきたい。したがって、この発言に対して、
日本政府の受け取り方は、まだそれをなるほどこうだったのだというようなことにコンクリートにはなっておらないわけでございまして、これもあわせてひとつぜひ御
理解をちょうだいいたしたい、かように思うわけであります。