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森本委員 関連でありますから
吉村委員に譲りますが、従来の例としても、そういうように
競願して、どうしても折り合いがつかなくて、一方に許可して、そして
訴訟を起こして、
聴聞会においてやはり
郵政省の許可したことが勝った、あるいは途中で和解ができたというような
事例があるわけであります。ないことはないのです。だから、そういうような
事例もあるわけであって、必ずしもそういう
措置が全然できないといういうことではないわけであります。しかし、
郵政大臣としては、その場合、将来そういう
争いが起こった場合にでも勝てる自信がない、あるいはそのことによって
福島県の内部が混乱をする、そういう非常に先を見た憂慮から、なかなか
免許をおろし切れないというのが実情であろうと思いますが、しかし、そうかといってこの
福島県の
民放の
争いの
状態というものは、常軌を逸しておるということは明らかであります。
昭和三十二年以来今日まで、四年間も争っておる。しかも、
日本全国の中でここだけしかない。こういうことになってきた場合は、これはある程度
郵政大臣の
権限をもって、
県民の
福祉にこたえるという形をとらなければ、このままでずるずるやっておったのでは、どうにも処置ないと私は思う。
これは私は、
昭和三十四年でありましたか、
武知委員と
椎熊委員と三人で
東北方面を視察したときに、この問題が持ち上がって、私は正式にこの
委員会を通じて、早急にこの問題については
郵政大臣として
解決をつけるように善処すべきであるということを、
行政視察の
報告として
報告書にも載せてあります。あれ以来すでに足かけ四年になっております。そのに間私が当
委員会を通じて質問をしたことも三、四回あります。そのたびに
大臣としては――あなたではございませんけれども、
大臣としては、早急に善処いたしまして、
県民の
福祉におこたえをしなければならぬと考えております、こういう
答弁を何回も繰り返しておるわけであります。それがいまだに
解決がつかないということになっておるわけでありますから、何らかの
措置を講じなければ、これは
大臣が言うように、そう簡単に片がつかない。つくならば今日までについておるわけであります。その点を十分に考えなければならぬ。
私もこの
内容が、どちらがいいとか悪いとかということは、触れたくないので触れませんけれども、いずれにしても、これでは
福島の
県民が困る。一番困るのは
県民でありますから、それは最高の
責任者としての
郵政大臣が、何らかの
方法を考えなければならぬ、こういうことになるわけでありますので、
大臣としても、これは今までのように何とか
話し合いがついてということでなしに、
話し合いをつけるように
努力をして、たとえば、四月なら四月までに
話し合いをつけるように全
努力を傾注する、しかし、今度こそは、四月で
話し合いがつかなければ、
郵政大臣としてはこういう
措置をとりますぞという
一つの明確な線を出さなければ、これはどうしても片がつかない問題であります。これは
大臣も
委員会で
答弁がしにくいと思いますけれども、そういう点を十分に考慮して何らかの思い切った
措置をとらなければなかなか
解決がつかない、こう私は考えるわけでありまして、今までのように、
大臣のお
ざなりの答弁ではいかぬ。それからまた、
電波監理局長も、なるべくなら事が起こらぬように、起こらぬように、円満に円満にというようなことで、四年間もたってきておるわけだ。これはあなたの前任の
電波監理局長以来の問題だ。そういうことでは、これは
行政の
執行責任者として私ははなはだ不満であります。だから、こういう点については、今度こそは私は
期限を切ってもらいたい。ある程度――今年の六月なら六月までに、この七社案、八社案についてとにかく
福島県でまとめる、どうしてもまとまらぬものなら、
郵政省としては、今度はこういう
考え方で、こういうふうに
民放をやらしますぞというくらいの対案を出さなければ、どうしてもまとまらぬ。その辺については、そういうふうにしますということは、
大臣なかなか言えぬと思いますが、いずれにしても、その辺の
話し合いといいますか、かけ引きといいますか、そういう点については
大臣の利口な、
行政的な手腕を使って、早く
解決をつけるように私はやってもらいたい、こう思うわけです。