○原(茂)
委員 もちろん飲み屋で起きた偶発的なけんかだなどというふうに私は
考えているわけではないですから、そういう引例の仕方は非常に僕に対する軽蔑だと思う。いやしくも全逓の要求の内容が何であるか、どういうことを中心にしてこの種の係争、闘争が起きたのかは十分に知っています。あなた方の処分の内容に関してこまかく知らないだけなんです。経過を十分に知って今ものを言っているわけです。
そこで、これは
委員長に
一つお願いしておきたいのですが、当局者の側に、絶無とはいわないまでも、一体反省すべき点があったのか、行き過ぎがあったのかという
資料も
一つ次の
委員会までに出してもらいたい。当局者の側に対して今
調査をしているという、その
調査の内容をひっくるめて、どういう人間に対して、どこの局でどういうことが当局者側に対して一体行き過ぎであったか、あるいは非違行為であったとかという
調査ができたのか、まだ処分をしていないなら、その処分のことを書けとは言いません。
調査を今しつつあるというのですから、
調査を至急にやって、次の
委員会に
一つ今までの当局側における反省のものをお出しいただくようにお願いしたい。
大臣に最後にお伺いしておきたいのですが、私は、全逓と郵政当局がいろいろな問題を起こす。これは組合が
法律の定めるところによって当然の権利を主張する正当な行為なんですから、要求そのものは否定すべくもない問題なんです。これはやってよろしい。これを受け取る
大臣の側、当局の側は、このことを何かけんかを売られるとか、あるいは厄介なことを要求してきたという
考え方に立った立ち上がり方をすると、非常に問題がこじれてくるのではないか。これは今までの組合との間のいろいろな問題に関して、まずその点の
考え方を、
大臣はそういうふうにはお
考えになっていないと思いますが、
一つお伺いしておきたい。
それから、現在の処分の問題ですが、どんな理由にしても、局なら局でいいますと、局長のもとにおける
従業員の一人でもがいわゆる免職になるというほどの、そういう事業全体の運営の中にトラブルがあったわけですから、そういう下部に責任者が出る、解職も何人も出てくる、数十名の者が処分を受けるというようなことを大きく取り上げれば、やはりその当局側の責任者の立場からいって、相手が悪いのだから何人処分してもよろしいのだというような
考えではなくて、そういうような処分者を出さざるを得ないような事態にしてしまったこと、そういう事態にまで、とにかくある
意味の混乱なり紛争なりを起こしてしまったことに対しては、別途に当局者自身が責任を感じなければいけないのじゃないか。やはりそういう
考え方がないと、公平にそれがないと、いつまでたっても、問題を起こしたのは組合が悪い、処分をすれば事足りるというようなこと、力と力の対立関係に常になっていく危険があると思う。やはり
従業員というものを使う親の立場で、当局者というものは、問題のいかんを問わず、処分者が数多く出るということは、その監督なり
指導の責任にある者のそれも大きな、
一つの過失である、あやまちである、そうなることが望ましいのである。そういうことが起きるということは、やはり当局者の局長なり何なりの責任の所在を確かめなければいけない問題だ、こういうことを、
大臣としては、当局側にある
大臣の下僚に対して、
一つの思想として持っていないと、どうも郵政全体が問題の処理を力で、権力で処分をすれば足りる、だんだんそうなっていく危険がありはしないだろうかというふうに
考えますので、これは
考え方の問題ですが、やはりどんな理由であろうとも、数十人にわたる処分者を出すということは、その出すという事態にしてしまった、なってしまったということは、受け身で向こうが悪いということよりも、とにかくいいことではないのだ、そのときには、当局名の側でも、全体的にそのような処分者を出さざるを得ない事態に対する責任というものは、やはり強く喚起せざるを得ないという
考え方が
大臣にあった方が、私は今後いわゆる郵政当局のあり方として、正しいんじゃないだろうかというふうに
考えますから、この二点について
大臣から御答弁をいただいて終わりたいと思います。