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石川委員 発足早々の
水資源開発公団で、きょうは総裁が就任のごあいさつのような形で見えられたときに、いきなり御質問申し上げるということは当を失するあるいは礼を失することになるのじゃないか、こうも思いますけれども、実は
水資源開発公団法あるいは水資源
開発促進法をこの
委員会では非常に慎重に審議をいたしまして通過をさせたという経緯から見ても、非常に大きな関心を寄せておるわけであります。私自身も
水資源開発公団の内容については全然わかりませんし、まあ素朴な一人の国民として
水資源開発公団の発展いかんというものが
日本の
開発に非常に重大な関連があるということで、
水資源開発公団の将来に期待をする国民の声として一つ御質問をお聞き取り願いたい、こう考えるわけです。
一つは今も若干の抱負があったわけでございますけれども、申し上げましたように、
日本の
開発の限度というものは水と
道路でもって大体限界がきまるのだといっても過言ではないと思いますので、将来
日本の大きな総合
開発を
促進する上で、水の果たす役割というものは非常に大きいわけでありますから、将来の構想、利根川、木曾川あるいは淀川といったようなものについて自分たちはこういうふうな抱負を持っている、これは本省の
関係の方からいろいろ制約はあるかもしれませんが、それはそれといたしまして、
水資源開発公団それ
自体としての抱負というもの、まあいわば夢みたいなものかもしれませんけれども、それを示していただくことによって皆さん方担当者の
水資源開発公団に対する情勢をくみ取るようなことにいたしたい、こう思うわけでありますけれども、ただここでいきなり構想というものをお示し願うということは、まだ時期尚早であろうと思うのでございます。従って、そのような構想について早い機会に一つおれたちはこういうふうにしたいのだという意のあるところをこの
委員会でお示し願うように御配慮を願いたいという希望を一つ申し上げておきます。
それから今まで申し上げましたように、
日本の総合
開発につきまして
水資源開発公団の占める重要性というものはちょうちょうするまでもないと思いますけれども、最近新
産業都市の基準あるいは
国土総合
開発を早く発表してもらいたい。きのうあたりの新聞では曲りなりに一応の発表があったようでありますけれども、これにはそれぞれの審議会、それぞれの
委員会があると思います。私は実はこの質問は
建設大臣あるいはその他の国務大臣にすべきだろうと思うのでございますけれども、この審議会、
委員会には必ず
水資源開発公団を代表される資格を持った
委員が参加しなければならぬと考えるわけであります。ただここで
開発公団の総裁に御
要望申し上げてもどうにもならないことでありますけれども、
建設大臣が来ましてからあとでまた個人的にもお話し申し上げたいと思いますが、必ずこういう
委員会には
水資源開発公団は参加をすべき任務を持っているということで、一つ総裁
自体としても御配慮を願いたいと考えるわけであります。
それから、いろいろ申し上げて恐縮でございますが、東
京都の水の問題はきわめて深刻であることはいうまでもございません。これは東
京都それ
自体の問題かもしれませんが、東京は御
承知のように一つの都だけではなくて
日本における首都という性格を持っておりますから、われわれの
委員会としても重大な関心を持たないわけにはいかぬわけであります。ただ緊急
対策をどうするかという問題を短い時間でいろいろ申し上げる余裕もありませんから省略いたしますけれども、少なくとも恒久
対策として、このような
現状というものは放置できない、何とか
対策を立てなければならぬということだけはもちろんだろうと思います。それで東
京都の人に、将来にわたって決して不安はないんだという安心感だけは与えなければならない。これは当面東
京都の責任かもしれませんけれども、しかし、これは
水資源開発公団と重大な関連があることではないか、こう思うわけであります。
そこで一つ申し上げたいのですが、利根川の
開発というものは東
京都ではなかなか対処できなかった、管轄外であった。今度
水資源開発公団ができて、利根川
開発を
促進されるということに、大いに国民としても東
京都民としても水飢鐘に悩んでおるところから非常な期待を寄せておると思うのであります。そこで、もしここで御発表ができるならば、今のところは中川、江戸川から導水をするんだということが緊急
対策として考えられておるようでありますが、将来
水資源開発公団としては恒久
対策として利根川——今いわれております下久保、矢木沢
ダムというものでもって何
年度には何千万トンくらいは確保できるんだというようなプランを、確信を持って発表できるならば、東
京都民は非常に安心感を持つのではないか、こう考えるのであります。もし、発足早々でもって今のところは発表できる段階ではないとおっしゃられればそれまででありますけれども、できるならば東
京都民に安心感を与える意味で
水資源開発公団としてはかく
検討し、かく実現させるということを言っていただければ幸いだ、こう考えるわけであります。
それからあと一つ、私も実情がわかりませんから多少ピントの狂った質問になるかもしれません。あるいは
河川局長に質問する方が正しいのかもしれませんが、
建設省あるいは一部農林省の方から
水資源開発公団の方に移籍になる従業員がかなりあるのではなかろうかと思うわけであります。水資
開発公団ができた当初、私が
建設省関係の従業員の中からいろいろの疑問を投げかけられましたのは、長年にわたりまして
建設省関係の従業員は定員化を
促進するということで、
建設省の、大臣その他の
当局の
関係に非常に御心配いただいて相当
程度成果をおさめたわけであります。ところが今度
水資源開発公団に移籍ということになりますと、これが定員化された形で向こうに移籍になるかどうか、非常に不安を感じている向きがあるわけであります。この
水資源開発公団は出発早々でありますけれども、出発早々における人事
関係というものは相当円滑に進めませんと、これから後の仕事というものは円滑にいかないのではないか、こう考えまして、実は私個人といたしましては、
経済企画庁の
関係者の方々にはこのことをよく伝えてはありますけれども、
工事費というようなことで、今までせっかく定員化された人たちが
建設省から
水資源開発公団の方に移って、
人件費として扱われないで、
工事費の中でまかなわれる。仕事の性質からいいますと、一つの仕事が片づけばその仕事がなくなってしまうというようなことで、定員化された形でもって
人件費として扱うことは非常に困難だというような事情があるかもしれません。しかしながら、それでは私は
水資源開発公団の将来の人事
関係、ひいては
事業の円滑化という上からいいまして、非常に問題が残るのではないか、こう考えるわけなのでございますけれども、その辺はどう考えておられますか。私自身全然このことについてはその後の経過
報告を聞いていないものですから、この際一つ明らかにしていただきたい。このことは
水資源開発公団の将来の運営を円滑ならしめるために、私は、親心といっては大へん言い過ぎかもしれませんが、あえて御質問したいと思っておるわけです。
それから最後に、本
年度の予算の
概要は四十一億四千万円ということは、私も前から伺っております。伺っておりますが、実はこれは本予算ということにはなっておらないでしょう。しかし、これは早い機会に収入それから支出の内容につきまして一つ明らかにしてわれわれに御
報告を願いたい。このことについて別にこまかく申し上げたいとは思いませんけれども、内容を具体的に知って側面的にわれわれも御支援できるものは支援をしたい、こう考えるからにほかならないのであります。ただその中で一つだけこの機会に明らかにしておいてもらいたいと思うのは、今度の予算の中で水資源会館というものをお作りになるような
計画があるのかどうか、その会館を作るとすれば、場所とかあるいは予算とか、それからそれは
水資源開発公団それ
自体が直営をするつもりなのか、あるいはまたどこかに委託をして、そういうものの経営をさせるというようなことをお考えになっておるのか、実はこの点ちょっと心配になることがございますから、この点は大へんこまかい質問で恐縮でございますけれども伺いたいと思うのです。
以上、ここで御返事ができないような問題が多いかと思いますけれども、返事のできる範囲で御答弁願いたいと思います。