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木村(公)
委員 これは大事な問題で、
社会的というけれ
ども、今は旧
地主の
諸君も、私がここでしゃべることも何も知らないからいいが、だんだんわかってくると、この
調査会の
答申とか
調査会の
内容とか、あるいは
世論調査の
内容とかいうものが浮き彫りにされると、非常に大きな問題にもなって参りますから、
審議室長さんというものは、どういう程度の
責任があり、どの程度の御見解を持っておられるのか知らないが、どうもたよりなくて話にならない。あなたを相手に、私の孫くらいな人を相手に、私がここでいろいろ理屈を言うのもおとなげないが、
工藤君を呼ぶとか、官房長官を呼ぶとかして、それが出てくるまでしばらく私は
質疑を保留したいと思います。
もちろん
政府も、この
調査会なるものをあまり信じ過ぎておる。あまり忙しいから何も知らない。
調査会を作ったからうまくやっておるだろうくらいに思っておる。しかし、だんだん
内容を調べれば調べるほどろくなものではない。こんなものは三文の値打もないということになるのですから、そんなものに
国費を使うのはもったいない。それに
政府がごまかされる
ようなことがあったら、これはまた重大なことです。まして
政府を通じて国会がごまかされる
ようなことになったら大へんなことです。
だからこの
調査会というものは、重きをなしておらないのだ、こんなものはいいかげんなものだということを明らかにするためには、
工藤君も呼ばなければいけないのですよ。それから、官房長官にも来てもらって、そうして
調査会の権限、
調査会の
性格、あるいはその
調査の
事項、ことにこの
世論調査のやり方は私は間違っておると思っておるのです。これに対する
世論調査は統計学上からも
——これは統計学の権威者であるところの美濃部亮吉さんでも何でも呼びつけてよく御
検討願いたい、こんなばかばかしい
世論調査というものをやって、二千万も人口がある、そのうち一万二千ばかり調べておる。それも旧
地主やあるいは新
地主を調べておるわけじゃない。
一般の人も調べて、そしてアルバイトの学生がちょろちょろしてやった
ような
調査の
方法について疑問がある。だからこの
調査が、
内閣総理大臣の
諮問機関の唯一絶対の、これ以上ないという
調査であることは、残念ながら受け取りにくい。私は
信憑性がないと思う。あなたは、
答弁の中にも、
世論調査によれば、旧
地主の
生活はこうこうだ、新
地主はこうだ、しかし心の中では、旧
地主は憤りを持っているという
ような、ここに
あとに書いてある
ようですが、そういう
ようなことをすぐ引用するでしょう。そうすると、この
世論調査をあなた方は認めておられることになるのですが、われわれは世論
調査そのものに対して疑いをはさんでおる。
根本的に違っておるのです。
まず
調査会の
諮問事項の
受け取り方に対して疑問がある。そしてあなたのお話によると、まだ決定していない、
社会的な問題とは何ぞやという点についても未熟だと言うのです。未熟なときに未熟なままでいろいろな
調査を命じたところで、そんな
調査というものは熟した
調査ができるわけでもありませんが、それを六月三十日が期限だから、すみやかに
答申をしないとこれは身分がなくなってしまう。
調査会そのものがなくなる。二年間も余裕があったけれ
ども、いまだに
結論が出ないという
ようなことでは、いよいよもって情ないことになりますので、私はきょうは、
室長さんにはお気の毒だけれ
ども、
室長さんを相手にこんな重大問題を
議論したところでぬかにくぎです。ただ自己満足でありますから、私に関する限りはこれでしばらく
休憩にして、あらためてその
関係者であるところの
調査会の
責任者並びに、これを
諮問したのは
総理大臣でありますが、
総理大臣は何も知らないわけだろうから、それに
関係するところの官房長官なりあるいは総務長官なんかが出てきて、私の方は何にも知らぬから、
調査会というものを作ってやったんだが、今お話を伺うと、なるほどこの
調査というものはあまり大したものじゃないということもはっきりさせていかなければならないと思う。今これは重大な
段階なんです。この
答申によって国論を動かす
ようなことにならぬとも限らない。この
答申によって
政府案ができぬとも限らない。この
答申によって国会の審議に影響を与える、重大なことでありますから、きょうは私は
質問ができませんから、
一つ委員長におかせられては、私の
質問は留保していただいて、あらためて
質問の機会を与えていただきたいと思います。