○磯崎
説明員 ただいまの御質問の第一の方でございますが、私
どもといたしましても、先ほどの「さくら」はちょうど二十時間かかります。やはり列車の運転時刻を見ましても、大体東京着、大阪着がなるべく深夜にならないようにということで、極端に申しますと、もし二時ごろ着く列車でございますと、たとえば上り列車は、熱海からだらしまして、大体四時から五時に着くように配慮をいたします。大体一時ごろまでに着けるというのを一番最後にしておりまして、その場合には、必ず私
どもの電車だけは、終夜運転と申しますか、おくれた列車を受けて運転するようにしておりますが、私
どもの方でない電車にはそれをやっていただけませんので、先生の御指摘の
通り、お客さんの中でなかなかむずかしい方がおられます場合には、自動車でお送りすることも間々あるわけであります。しかし、極力私
どもの方といたしましては、私
どもの方の電車を運転いたすことによりましてお客さんを送り届ける。もしどうしても深夜になります場合には、翌日の朝まで列車をだらすというような方法によって、なるべくお客様の直接の御損害の少ないような方法を
考えております。
それから第二の御質問の急行券の払い戻しの問題でございますが、これは実は全く私
どもも同
意見でございまして、実は昨年の秋の時刻
改正の際に、何んとか実は払い戻しを合理的にいたしたいといろいろ
考えたわけでございます。案は時間がかかりますので省略いたしますが、簡単に申しますと、たとえば普通急行と特急、準急と、この
三つだけでも、たとえば特急ならば幾ら、普通急行ならば幾ら、準急ならば幾ら、こういう払い戻しの額を種別によって変えるという、これは非常に簡単なのでございますが、そういろ案が
一つと、それからもう
一つは、それならば、たとえば鹿児島から来る人の二時間と、それから大阪から来る人の二時間と、同じ列車でも違うじゃないか、こういう
意見もございまして、
距離によって払い戻し額を変えるべきだという
意見も実は出まして、そうなりますと、実は非常に複雑になりまして、払い戻しのとき窓口が混雑しますので、それもむずかしいということで、それじゃ、もう少し合理的な制度を
考えようということにしております。御承知のように、私鉄でも、東武、小田急、近鉄等が急行
料金をとっておりますが、これも私
どもの制度をならったものと思いますが、二時間で払い戻しをしております。これらとも関係がありますので、これらはなるべく早い機会に十分
検討いたしまして、もう少し合理的なものにいたしたいと、私
どもかねがね研究しなければならないと
考えておりましたが、御指摘いただきまして、大へん恐縮に存じております。