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米田勲君
文部大臣、三重県には、ただいま百二名の
生徒がもとの
学校に立てこもって、大学の学生、その他の人で、最近までは、先生でなしに、そういう人について自習をしておった。大学も始まって、そういう人もいなくなったきょう現在では、この百二名の
生徒たちはこの
校舎に立てこもって自習している。先生はただの一人もいない。そういう
学校というか、そういうところがあるのですよ。ずいぶん早くから私たちは
局長に話をして、
解決方を頼んでおいたのですが、三月三十一日で、お聞きのように
教員を全部引き上げてしまった。そうしてきのうその人たちが来たのですよ、実をいうと。この部落の人たちが来た。初めて私会いました。ところが、内藤さんと話し合いをしたときよりも、さらに二十八名
生徒を増員しておる。こういうものを持ってきておる。相生
中学校廃校反対署名書、これは全部で六百二十三名署名しております、この中に。しかも、この両部落全体にわたっているのです。市や県の当局が、もしこの
学校を取りつぶしに来たり、机だとか、備品を撤収に来たりすれば一揆が起こりかねない。夜を日についで警戒を出しておる、この部落は。そういうとんでもない事態になっておるのですが、
大臣、
一体、県の
教育長を呼んだり、両市の当事者を呼んで手ぶらで
解決はできないと思うのです、こうなったら。何か適当なあっせんの案がなければ手ぶらで意見を聞いても私は早急に
解決つかぬし、
解決がつかないとすれば、状況は一そう悪くなります。漸次、今まで亀山
中学校に通っておった子供たちも、そこから抜けて、前の
学校に立てこもり始めておる。両部落全体にわたってこの反対運動が拡大しちゃっておる。それはすでに亀山
中学校に子供をやっておった人たちも、やるときの条件を満たしてくれないというわけです。約束を破ったという、市の方が。だからもう約束を破ったのであれば、その
学校にやらないといって、こちらの方に立てこもり始めたわけです。状況は私たちが心配して、
局長に話をしたときよりも、一段と悪くなっております。険悪になっております。そこで前と同じうに、県の
教育長を呼んだり、市の当事者を呼んだりして話を聞くなどということだけでは、私はこの問題の
解決にならぬと思います。
文部省側の調停あっせんの案を一つわれわれに聞かしてもらいたい。安心ができればこの
質疑は打ち切りますが、安心のできないような、手ぶらであれば、もう少し私突っ込んで意見を述べたいし、お聞きもしたい。どうですか。