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藤田藤太郎君 だから
曾我さん、私は
公務員の
給与とそれから三千円プラスというのは、同じ条件の中に働いている
全社連の
従業員の
方々が、
公務員はいろいろ分限の
関係でいろいろの待遇があるから、われわれも同じように働いておってこれだけぐらい差があるということで私は
要求されたのは当然だと思うのですよ。そういうところをあなた方、今のあなたのおかれている機構の上に立って十分に
一つ考えて、今度の問題の処理をしていただければ、私はこの問題は解決すると思うのですよ。だから、いずれまた、時間がありませんからあらためて何ですが、特に御配慮を
お願いしておきたいと思うのです。
それから
清水さん、どうもお言葉を返すようでございますが、あなたの方の
従業員は
公務員並みだとおっしゃるのですけれ
ども、四千四百円というような賃金で働いている人が二人もおるのですよ。これは
公務員の給料に四千四百円というのはないですよ。それであなたそうおっしゃるが、なかなか実態というものを
会長さん、
清水さんよく把握しておられないと思う。いろいろとこまかいことを具体的に説明されておいでになるのですが、私はどうもあなたとここで議論をするのも何ですが、この実態というものをよくつかんでやっていただきたい。それで、今までは
公務員の給料よりよいところできめておったと言われるけれ
ども、あなたの先ほどの御説明では、
公務員の給料まではとてもいかぬ、
公務員の給料まではとてもいかぬけれ
ども努力いたします、こういうあなたのさっきのお話だった。今のお話とえらい違う。どないになるのですかね、これは。非常に違うじゃないですかね。そのあたりの御
意見も
一つお聞かせ願いたい。
それから経理の
状況というような問題ですね、
組合と団体交渉のときには両方とも、一番私は冒頭に申し上げたが、お出しになって、具体的にこうなんだということで
組合と団体交渉をしておられるかどうかということを私は
最初に申し上げた。お互いに自分が汗を流して医療行為に働いて、そしてこういう状態だからわれわれはここらで賃金を、ということで、団体交渉というのはもっとガラス張りの中で私はしていただかなければ問題は解決しないのじゃないか、こういう気がするわけです。私
たちもきょう、日赤は今までの
資料がたくさんありますが、あなたの方は出しておられないので、いずれ、時間がないからきょうはこの問題について深く突っ込みませんが、ぜひ
資料を
一つ出していただいて、
船員中央病院も
全社連と同じ条件です。だからわれわれのわかるふうにぜひ
一つ出していただきたいと思います。
まあ、非常にこまかい点を少しこの際
清水さんに申し上げておきたいのですよ。たとえば時間外勤務の問題にしてもですよ、あなたの方の
病院は、
看護婦が一時間五十円、技術員が七十円、医師が一時間百円というような、こういう格好で基準外賃金をおきめになっているそうでございます。こういうことでいいのかどうか。基準法でいきますと二割五分増し、世界中には二割五分増しというような賃金はありません。五以上ほとんどとっておる。しかし、日本は基準法で二割五分増しです。こういうことでいいかどうかというような問題が
一つございます。
それから給食費についてもいろいろピンはねが行なわれておるというような問題が出てきておるわけです。
会長はそういうことはお知りにならないかもしれないけれ
ども、どうか
会長も、もっと下の方の問題もよく知っていただいてそうしてやっていただかないと、こういう問題の
対象はだれかと言えば
患者であり、
従業員である、まだまだたくさんありますが、そういうものの
資料をどうか
一つ組合からもらっていただいて、よく団体交渉にあなたも出ていただいて、よく実態を把握していただいてこれをつかんで、あなたは
公務員より高いという、ところが四千四百円で働いておる人が今日二人もおるのです。これはあなた大へんなことだと思うのです。ですからそういう立場から
一つお考えを願いたい。
それからもう
一つの問題は、
船員協会との
関係だと思うのです。海上保険の何とか打合会というようなところから二億何千万円という金が出ておる。これはどういう人格か私は知りませんけれ
ども、こういうものがどこかに使われておる。保養
設備とかそういうところに使われておるようでありますけれ
ども、そういうものがほんとうに
船員の保養とか休養とかのいろいろのところに使われるのはけっこうだと思うのです、これは労使
関係ですから、しかし、
病院で働いておるほんとうの職員が病気になったときに
船員病院が法の定めによって医療行為を第一線に立ってやる。そのところだけはもうどうでもいいとは言いませんけれ
ども、どうも置いてきぼりのような格好になっておるが、こういうことは私はもっと力を入れてもらいたい。この
船員保険のあれには厚生省の人がたくさん入っております。
労働組合の人も入っております。それでいてこういう問題が起こるというのは私は不思議だと思う。
船員病院の問題をここで取り上げなければならないということは私自身不思議だと思っております。厚生行政を担当しておられる現職の課長やその他が入っておられる、そうして
船員の
労働組合の方も多数入っておられる、そうして使用者も入っておられる、また学識経験者としてりっぱな人がたくさん入っておられてこういう事態が続いておるということで、こういう国会の場で
船員病院の状態をここでこんな議論をするというようなことは私は考えていなかったのですよ、実際言えば。こういうことをほんとうに真剣に取り組んでもらわなければ、今の
従業員の問題というものは解決しないと私は思いますから、きょう来ていただいたわけです。ぜひ
一つ、われわれが実際見て、どういうふうに運営されてどういう工合に働いておるかということの説明書を出していただきたいと思う。まだありますけれ
ども、あまりここではもう申しません。しかし、給食費のピンはねの問題や基準外賃金の問題など、法に照らしても道義的に言っても許せないことが平気で行なわれている。ほかにもたくさんありますけれ
ども、私はそういう点をぜひ
一つ深く中に入って、
清水さん、
一つ努力していただいて、あなたも団体交渉の場に出て、実態をよくつかんで問題の解決に乗り出していただきますれば、解決する道があると思う。あなたのおっしゃるように、
公務員の上の水準にきめたとおっしゃる、その
通りだと思います。その種の
病院で、
全社連にしても、
厚生年金にしても、
船員病院にしても、それであたりまえだと思う。その精神をぜひ生かしていただいて、早く問題の解決に乗り出していただきたい。これが
お願いしている
一つでございます。
もう
一つは、やはり何といっても
経営のあり方というものがこれでいいかということは、これは国から、建設費から一切の
費用をもらってできたもので、こういうことが行なわれているということはもってのほかだと私は思うのです。きょうはもう時間がおそくなりましたから、私はもう御忠告と
お願いだけ申し上げておきますから、どうか
一つ資料を提出していただいて、われわれに十分わかるようにしていただくということと、今起きておる問題を解決するための心がまえというのは、私が
お願いしているようなことを基準にして
一つやってもらいたい。そうすれば、あなたの方の二つの
病院の今度の
ストライキというものは一ぺんに解決すると思う。ぜひ
お願いしておきます。