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三木(喜)
委員 そうすれば、その問題につきまして、はっきりせよということですから、私の方ではっきりさせていきたいと思います。「二月二十五日、土曜日、生徒朝礼が臨時職員
会議に変更されました。開会すると直ぐ
校長が「昨日二年三好勲についてひどく訓戒をあたえた。それについて前夜大変御迷惑をかけ、いたらぬ点申訳ないと思う。私はおみかけのとおり、がむしゃらな男だ。反省してみて敵も多いと思う。又一面味方もあると信じている。ゆうべのようにまことに卑劣な態度をとるものもあり、その反面味方になるものもあるのでありがたく思う。皆も今後の行動についてよほど気をつけてもらいたい。まことに事実をひ曲して外部に出す者があるということ。そういうことになると、
先生方が余程気をつけてもらわぬと、とんでもないことになると思う」と言われました。次に西田菊雄教頭が「昨日、三好の指導に当り、どうこうしたと時間も知っているし事実がまげられて、新聞社や警察に電話で
報告されている。その電話した者がここの職場の中にいることははっきりしている。そういうことは一番卑怯であり、一番すみにおけない。口にどんなよい事を云っても、今後そんな卑劣な人間を此の職場から追い出すようにみんなで心がけねばならない」といわれました。次に私が「昨日の行動が卑劣だと云われるがどこが卑劣なのですか。事実がまげられているといわれるが一体どこがまげられているのですか。新聞社へ電話したのは私です。もし事実とまちがった事があったら、あなたの方で名誉毀損で告訴しなさい。法廷で白黒の決着をつけましょう、と云って昨晩三好君から聞いたことを語りました。五時間日に遅刻して音楽のテストが受けられなかったので三年生の岡村君、兵頭君、浅田君、と二年生の松木君らと一緒に自転車置場の所におりましたら、
校長先生が給食室の方からこられて「おいこらのらくろ一寸来い」と給食室につれてゆかれました。そして「これを動かせ」と大きな消毒機を動かすよう云われましたが、重たくてとても動かず「とても動きません」と云って計量秤のところへ行ってさわっていましたら「おいこら何故それにさわるんだ」といきなり太い棒でしりをたたかれました。痛くてたまらず、しりをさすりながら
校舎の方へ歩きおりましたら、板がありましたので、
自分だけしかられてむねくそが悪く、それをもち上げて、二、三〇センチ程投げました。たったそれだけなのに、すぐに走ってきて「おいこらまだ文句があるんか、文句があるんじゃったら
校長室まで来い」といきなり私の胸ぐらをつかんで
理科室のところまでひきづるようにしてつれてゆかれました。それで私の上衣の金ボタンは途中で四つとれてしまいました。それから
校長室へ引っぱりこまれ長さ一・五〇メートル位ある太い棒を右手にもって大きな声でさんざんしかられました。私はこわくてたまらず放課後すぐ警察へ行って一部始終を話し、もう二度とこんな目にあわないようおねがいしました」。と云うことですが、この何処に事実と違ったところがあるんですか。
自分の教え子に凶器で暴力をふるうのと、そんな暴力沙汰が二度と起らないようにと新聞社に知らせたのとどちらがひれつなのですか。それよりも
組合員の先生を一人々々こっそり呼んでは、
理科準備室や教室のすみでこっそり
脱退勧告するのとどちらがひ劣なのですか」と問いつめましたら西田教頭は「それとこれとは又別だ」と云いますので、卑劣の解釈にそれだあれだと別の解釈はないでしょう、私は今度の暴力事件については正義の為、徹底的にたたかいます。又私の子も四月から中学一年に入学するんですが、こんな暴力
校長のもとへは絶対にようあずけません、
教育委員会に真相を
調査してもらい、又父兄に訴えて此の問題を解決するつもりです」と
自分の意見を述べておりましたら、いきなり
校長先生が怒声をはりあげて「おいこらいいかげんでやめんか。今日は職員
会議だ、
組合の総会じゃないぞ」と強引に発言を中止させられてしまいました。事件後すでに五日になりますのに
校長は未だに被害者に謝罪もせず又保護者に一言の挨拶もしていないのです。こんな
学校へ皆さんは安心して可愛い子供さんをおあずけになられるでしょうか、若し
校長が転任したら岩松中
学校は暗い不安な暴力から解放されますが、又どこかの
学校でこんな事件が起るのです、」まあこういうようなことが訴えられておるわけなのです。以下まだありますけれ
ども、
相当長くなりますから、読むのをやめたいと思うのですが、要は、このことが
組合と関係があるなしにかかわらず、私はこの事実
自体教師としては許すまじきことだと思うのです。それが事もあろうに
組合の
脱退工作をやるということによってこれがおおい隠されておるということは、最も問題だと私は思う。こうした事実を私
たちは非常に悲しく思うと同時に、こうしたことがもう少し明朗にやっていけるところに
教育行政の偏向性がなくなるのじゃないかと思うのです。
愛媛を舞台にして、
最初から申し上げましたように、女
教員の研修の問題、それから
研究協議会の
性格、三番目に各
教員に加えられておるところの
脱退工作、これらは一連して
組合を弾圧するというような方途のためにとられておるということが言えると思う。この点まことに遺憾だと思いますので、この暴力事件については
一つ御
調査を願いたいと思う。それとともに、こうしたことを一貫して
愛媛におけるところの
調査をしなければ、われわれの方としてはこの問題に関してはあとへ引くことができない、こう思うのです。