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森本委員 これは、ここで私が具体的にいろいろ聞いておるともっと長くなりますし、またあなたの方も答弁に困ると思うので、私
一つ将来の参考に、自分でも研究してみたいと思いますが、この
普通為替と電信
為替の
料金をきめた基礎計算は、たとえば
金額の多寡によって何%程度とっておるか、それからその労力においてどの程度とっておるか、そういうふうな基礎計算方式ですね。おそらくこれは頭から四百七十円と三百円、百七十円の差があったらよろしいというきめ方ではないと思う。やはり基礎計算の積算
根拠というものがあると思うのです。おそらく昔の積算
根拠に今回の値上げ率をかけてこれは出したと思うが、その根本になりますいわゆる基礎計算の計算方法、それを
一つ具体的に
資料としてお出しを願いたい、こう思うわけであります。
ほかにもいろいろ質問がありますけれども、この程度で私の質問を終わりますが、最後に、これは討論もありませんので、私の
意見を一応若干申し上げておきたいと思います。
今回のこの
料金値上げの問題については、値上げをしなければならぬということについてはある程度われわれとしてもうなずける点はございます。ございますけれども、ただこれを政治的に考えた場合に、わずか三億六千万円程度の赤字を解消するということにおいて、値上げ率としては三二%ないし三一%という高額の値上げ率を示すということについては、いま少し政治力が足らぬのではないか、この程度の
金額であるとするならば、どこか他会計からの繰り入れその他のことを考えて、この値上げ程度は今回は見送って、こういう値上がりムードのまっただ中においてこれを
改定するということについては、私はいささか政治的に考慮することが必要じゃないかという点がまず第一番目の反対の
理由でございます。少なくとも、こういう三億六千万円程度については、一般会計から補てんをするなりその他の方法を講ずればいいんで、この三二%、三一%というのは
比較的
高率の値上げ率になるので、そういう点についても十分に考えていかなければならぬ、そういう点からわれわれはこれに反対するわけであります。
同時に、いま少しこの
料金体系について根本的な
検討を要する時期ではないか、昔からの積算
根拠をそのままにして、その上に値上げ率をかけて値上げの
料金額を出すということも必要だと思いますけれども、その根本の積算
根拠についても、さらに
現金書留の点についても、
為替の
料金についても、そういう総合した
料金体系の
検討が必要ではないか。今回の場合は、
現金書留の方がずっと安くなって、この法律が施行されますと、
郵政省は何といたしましても
為替の方はもうだんだんやめていくのだ、
現金書留の方に変わるのだという
方向をとられましてもいたし方がない、こういう形に現在現場においてもなっておるわけでありますから、そういう点については将来十分に考慮しなければならぬ。
最後に私が申し上げておきたいことは、当
委員会におきましては、まだあとで振替貯金法、
郵便法の
改正、いろいろの法律の
改正がございますけれども、こういうふうな法律施行にあたりましてのいわゆる取り扱い状況ということについては、
法律案件が施行されなければそういう取り扱い
内容については下部に申達することはできません。しかし、きのうまたその前の答弁を聞いておりましても、それぞれの責任者が案外現場の事務になれていないということが率直に言えるのではないか。私は、現場の係長なり主事程度に詳しく
局長が知っておれということを言うわけではございません。しかしながら、
政府委員としての
局長というものは、やはり全体的に
仕事をしておる
方々でございますから、少なくとも現場における業態については通暁しておるのが当然の任務であると私は考えるわけであります。そういう点からいたしますと、若干不勉強のそしりを免れない点もあるのではないか、そういう点については、
事業の推進のために一そう勉強せられまして、下部の
従業員の信頼を得られるようにせっかく将来の御
努力を願いたい。同時に、こういう面の取り扱い等については、下部の管理者等の
意見も十分に吸い上げて、そうして施行の際には万遺憾なきを期せられたい、こういうことを希望
条件として申し上げまして、私の質問を終わります。