○森本
委員 その金額がわからなければけっこうでありますが、私が特にこれを聞くのは、農協は農協で大いに農協
貯金の奨励をやっておるわけであります。それで至るところで農協の
貯金と
郵便貯金とが競合しておるわけであります。御
承知の通り今日簡易生命
保険と
民間生命
保険が山間地帯において競合しておる。ところがこの簡易
郵便局というものは、その競合しておるところの農協が
郵便貯金を引き受けてやっておるわけです。だから
郵便貯金をするくらいなら農協せいということを
そこらの簡易
郵便局の者が宣伝するのは当然なのです。ところがそれに対しての基本の
貯金の手数料というものは、今の委託契約において出さなければならぬ。その上何件について何ぼというものを出しておるのだけれ
ども、そんなことならば、いっそのこと、農協でやっておるところの簡易
郵便局に委託をする場合は、
郵便と収入印紙、切手の売りさばき、あるいはその他のものをやって、
貯金関係は除くというようなこともやり得ると思う。そういうふうなこまかい問題についても相当
考えていかなければ話にならぬのじゃないかというふうに
考えますし、またこの間も私が言っておりますように、山間部で
局長の月給が約四万円近い。従業員が二人おって、二人の月給を合わせて大体四万円越す。そこで
貯金、為替口数が日報面で日に四件か五件、場合によったら
郵便貯金が
一つもないので定員が減るということで、自分で通帳を十ばかりこしらえて出したり入れたりしてやる。そういうことも仕方がないからやはり
郵便局としてやっていかなければならぬ。ところがそれでも
貯金会計から金がかなり出ておる。こういう面の合理的な運営をかなり
考えていかなければ、
貯金の特別会計の
赤字というものが非常に累積をされて困ってくるのじゃないか。むろん預託
利子の引き上げという点についても
考えていかなければならぬと思いますけれ
ども、そういう点についても十分こまかく気を配って御考慮を願いたいということを私は特に要望しておくと同時に、いずれにいたしましても、この
金利の
引き下げの法案についてはわれわれは反対であります。しかし与党が多数である限りは、反対は反対でも通ると思います。通ったらこの法律が施行される、こういうことになりますので、施行された以上は、どうこう言ったところでこれは法律になるのでありますから仕方がないが、その範囲内において、できる限り
貯金が減少しないように、やはり
貯金の目標額が達成されるように、そうして
財政投融資の至上命令としての
預金高をふやしていくようにしなければならぬわけであります。そうなって参りますと、その面におけるところの
施策、それから奨励
関係、こういう点が非常に重要になってくるわけでありますが、そういう点については、先ほどから
貯金当局の答弁を聞いておりますと、半分自信があって半分自信がないような一まあ確かにそうだろうと思うのです。今度の措置は非常に危惧を感ずるわけでありまして、それが即二十六万人の従業員に反映をしてどうだろうかという心配が非常にあるわけでありますので、この法律がかりにこういう形において施行されるということになりますと、この法律の施行の際には、各従業員に十分に徹底をさして、そしてこれが万遺憾なきを期するためには、先ほど私が言いましたように、すべからくこの徹底をするために、郵政
局長会議、あるいはまた
貯金部長
会議、さらに現業
局長会議、さらに現業局の
局長のもとに課長
会議、係長
会議というように、本国会における論争というような面もかなり末端まで徹底をさしてもらいたい。そのことによって、従事しておる者の勤労意欲も出てくるし、もうちょっとしんぼうすれば最高額も上がってくるのじゃないか、
金利の点についてもある
程度考えられるのじゃないか、預託の
金利の点についても一生懸命がんばればほとんど黒字になるという
見通しがあるのじゃないか、こういうようなことを
一つ十分に徹底をされて、その
施策に万遺憾なきを期すると同時に、政務次官としても、この最高額の引き上げまたは
通常貯金の奨励策その他については、
一つ十分に関心を払ってもらって、そういうふうな
方向の努力をしていただきたいということを最後に要望しておきまして、もう時間になりましたので、私の
質問はこれで終わります。