○井堀委員 だいぶ明らかになりましたが、私が伺っております全額負担をこの際国庫でやったらどうかということは
地方財政の
関係がありますので、この説明をして伺えばよくわかったと思いますが、私は承知して伺っておるわけであります。というのは、今日の
地方財政と国の
関係のあり方の中で、私はこの種類のものは国庫が全額持つといったような方向が、社会保障制度を指向する上において望ましいという
意味で実は
質問しておるわけであります。というのは、
地方財政の場合は二つの弊害があると私は思う。
それは、今あなたのおっしゃられましたように富裕県と貧弱県の
関係、それを今のようなああいう交付金制度のようなものがいいかどうかということも非常に問題のあるところであります。そういうおりからでありますから、こういうように画一的に社会保障を推進していこうという
建前からするならば、私はこういうものから踏み切って一〇%をやっていくということが、社会保障制度への一番
徹底した行き方ではないかと思う。そうして今伺ってみますと、金額面については今日の二兆円に近い国の財政の中から、さほど大きな影響のある金額でないではないか。こういうところから、要するにまず隗より始めようということでありますので、それを伺ったのであります。ほんとうは政策上の問題でありますから
大臣にお答えいただくべきでありますが、お尋ねをいたしておきたいと思ったわけであります。
そこで、今のようなお説でありますが、次に私の触れておきたいと思いますことは、医療費の問題について、
予算全体の中では大体一〇%を総医療費の中に見込んだということを、
予算委員会あるいはここの委員会でも
厚生省は答えておいでになります。ところが最近になりまして私
どもは、両医師会と自民党三役の間にどのような話し合いが行なわれたかということについて、新聞紙上だけでは正確を欠くうらみがあると思いましたので、直接党から党へ公開
質問状を出しましたところ、問答を得ました。新聞に発表されたものとあまり変わらないのでありますが、しかし正確を期したわけであります。これによりますと、まだ今後に残されたものがかなり多いようであります。しかしそういう点については、これは幅をどこでどうするということはいろいろあるようでありまして、このことはこういう問題を
審議する上に非常に大きく影響いたしますから、はっきりお答えいただこうと思うのであります。この問答の中で一円を相当上回る額という単価の引き上げを約束しているようであります。
政府の
予算に現われておりますのは総医療費の一〇%、これは向こうの
答弁の中にも、どういう方法で医療費を理解するかということについては後日に残されておるようでありますけれ
ども、いずれにいたしましても明らかになっておりますのは、単価を一円を相当上回る額で具体的な
数字を後にきめようというのであります。これは個人的な話し合いでありますからこの席ではいかがかと思いますが、責任ある人の
お話し合いによりますと、三円の医師会の要求に対して二円程度におりた。そして一円以上ということになると、一円から二円の間でということに
判断することが確実になってきた。これがはたして実行されるかどうか、これは医師会と党三役の間のとりきめでありますから、相当確実な約束であると見るべきだと思う。ことに政党政治でありますから、政党の三役がこういう団体との約束をした以上は、当然実行に移されると思う。するとこの金額がこういう場合に相当大きく響いてくる。もちろんそこで、いつから
実施するかということは、十月からとなっておるが、これによりますと七月一日を期待している。大体こういうことでありますが、この点について
事務当局は、こういうものに対するそろばんをいろいろ入れておいでになると思いますから、そこら辺に対する正確な御
答弁を伺っておきたいと思います。