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山中(吾)
委員 この手続上よく納得をするように御指導願いたいということが
一つと、次に、時間がないのではしょりますが、地元の方では地下道にしてほしいという要望が熾烈にあるわけであります。高架
道路というものを一応原案にしておるのでありますが、地下道にしてほしいという要望を見てみますと、私は
一つの共鳴するところがあるわけであります。ちょうどあそこが高台になっておるわけですから、距離四、五百メートル短くできるので、経費その他についても結局そう高くはならないということ。それから、大体
道路行政の中で、いつも人間の通る
道路より高いところに自動車専用
道路を作って人間に迷惑をかける、これは人間尊重の精神からいってけしからぬ。自動車のようなものは下を通れるならば下を通らした方がいい。ちょうど高台があるのでありますから、わざわざ上に高架道を作らなくても、地下道をずうっと通らして、人間にごみとかその他の迷惑をかけないようにする。そういう点も
考えて、私は通路行政の中にヒューマニズムが少ない。ちょうど地下道に適しているところは地下通にした方がいいのではないかということを、二号線については私は感ずるのであります。
ところが、一応高架式にきめたので、形式的になんとかそれを押し通そうとする偏見のもとに、東京都あたりの指導が入っておるように思うのです。向こうにおいて一応高架道として適当でないという理由に、まず第一に快適性を失うということが書いてある。快適性を失うということは、出動車は快適性を失ってもいいので、人間が快適性を失わないようにしてもらいたい。こういうことは、どこか
日本の政治の中にヒューマニズムが足らないことが根本にある。たとえば岩手の釜石における有料隧道、一里くらいありますけれ
ども、私は自動車に乗ってみても何ら支障を来たさない。むしろ非常に安全に通っているので、不愉快なことは少しもない。それから第二に、排煙と湿気のため路面がスリップしやすいので走行土地危険度が高くなる、こういうことも書いてある。私は一里近い長い地下隧道専用自動車
道路を通ってみても、そういうことはないのであって、こういう点に偏見があるのではないか。それで、経費の
関係においても距離を短くしていけるというふうな、ちょうどいい
地域であって、土壌も作りやすいという性格を持っているそうでありますから、私は行きがかりに拘泥せずに、高架式とそれから隧道式、これを検討して、あの
地域はちょうど高台の下に通路を通ずることができますので、住民にはそれについては少しも迷惑をかけないし、また
日本の専用自動車
道路についての思想を——人間の
道路をとにかく大事にするというふうな
考え方に切りかえるについても、私は新しいいい
機会だと思うので、隧道式と高架式をよく検討して、隧道式に切りかえられるととろは切りかえる。あすこは両側に通ずるところが高台でないのでありますから、これは高架式になるでしょう。そういうことを再検討するように御指導願いたい。御指導すべきである、こういうふうに思うので、結論だけ簡単でけっこうですから、お答え願いたいと思う。