○木村(三)政府
委員 問題がありますので分けて申し上げますが、第一番目に会社の性格なり何なりについて、ちょっと私
どもの考えている点を補足させていただきますが、
昭和三十三年にこの会社ができまして、それと同時に、
北海道東北開発公庫の融資対象としてなし得るという告示が出ておりまして、その間は、苫小牧の工場用地を
——工業開発計画の一環として工場用地の造成なり、それに関連したところの工業用水を作るとか、あるいは石炭の運送その他をやるというこの会社が生まれたわけでありまして、そういう
関係がありますので、そこに
関係のある石炭の積み出しとか、あるいは木材、パルプなどの原木の
関係や何かがありますので、そういった
関係の会社が人ってきたということで、資本構成としては、ただいま御
指摘の
通り、四六%は民間でありますが、市が一五%出しております。それから開発公庫が三〇%出しております。従って、非民間と言ってはおかしいですが、政府に
関係のありそうなところから出ておりますのが、半分はいきませんが、四五%まで出ておるという構成になっておりまして、その与えられた使命としては、一民間会社ではありますけれ
ども、開発計画の一環をになって
事業をやっていく、定款にも示します
通り、臨海の工業地帯を作っていく。それが大体前期計画で四百万坪ほど着手しておりますが、そういう
事業をやっておる会社でありまして、初めから考えていなかったかどうか、事実問題はありましょうが、そういう性格の会社であるということを、私
どもは承知しているわけであります。
それから第二番目に、都市計画の
関係と会社の
関係になって参りますが、ただいま
お話しになりました、工場誘致に伴って工員住宅ができる、その場所はどの辺にしたらいいかということは、会社がやる場合も、市がやる場合におきましても、場所は同じであります。それから増加人口のために、商業地区とか準工業地区等、都市計画上は何ら変更はなくて、その
事業をどちらがやるかということだけでありますので、都市計画上はこれによって変更はない。そして受持の
関係でありますが、それにつきましてはいろいろ問題もありますけれ
ども、工場用地を造成して、それに伴って大規模の工場が来ますと、
北海道のようなところでは、まず住宅に困る。それで関連して。両方やった方がベターじゃなかろうかというふうな
考え方が、私
ども内部でも強かったということであります。市の方はどうかというと、やはり市は、都市計画の
関係からいいまして、商業地帯、それから準工業地帯、それから
一般住宅、その他緑地とか学校とか、いろいろございますが、そういう方は市の方で分担してもらった方が
——資金も相当要りますし、
事業も広範でありますので、その辺は市の方で分担するようにすれば、両者相待って工業用地の造成なりあるいは都市計画の線を貫いていくことができるのじゃなかろうか、こういう着想のもとに案を示したのでありますが、その内容としまして不公平かどうかという点も考えておりますが、御
指摘の
通り、国有地約三百万坪のうち、私
どもの案によりますと、二百十万坪が会社のやる方の工場、住宅用の敷地として造成することになり、それから市の方が百万坪、こうなっておりますが、
あとさらに
説明をつけ加えますと、この二百十万坪の中には、将来道路になるとか、緑地になるとか、あるいは学校敷地になるとか、結果的には市の方に移管されるようなものが、大体九十万坪含まれております。どうしてそういうふうにしたかと言いますと、幹線の路線というのは、今できておりますけれ
ども、学校の位置とか、道路がどうなるかわかりませんので、この辺は一緒に会社の負担で造成をやってしまって、将来しかるべき筋と申しますか、大体市の方に行く分が九十万坪ほどありますから、結果的に言いますと、最終の姿ではこの配分は逆になりまして、会社の方が百二十六万坪ぐらい、残余のあれは全部市に行くとしますならば百八十四万坪、逆な数字になるような結果でございまして、それだけで公平、不公平を論ずるのもどうかと思いますが、三分の二を会社の方にやってしまって、市の方は三分の一しかやらないというような形は、
〔
丹羽(喬)
委員長代理退席、
委員長着席〕
要するに未確定の分は、やはりその地区については会社の方の金で土地造成だけやらしておくということがよかろう、配分の案としてはその方に乗っかったという形でありまして、内容的にはそういうことになっております。
それから、前の
関係役人が行っているのでどうかというような点も、御
指摘がありましたが、私
どもの承知しております範囲では、その会社の方の圧力でどうのということじゃなくて、そういうことは毛頭ありませんで、事務
当局としては、ほんとうはなるべく円満に話がつけばそれでいいのでありますが、どうにもこうにもならないので、この辺で何らか歩み寄るような線をこちらで示しまして、そうして早く苫小牧の土地造成なり工業用地の決定ができるようにしたいという
気持でありまして、この件につきましては、市長、議長あるいは会社の幹部等を呼びまして、私
どもの
考え方を示したのでありますが、ただいま
お話のように、市議会の
関係もあるから、この件についてはよく相談してから何らかの返事をしようというような形になっておりますので、私
どもそれを待っておるような次第でございます。