○安宅
委員 しかし、そういうところまで話が進む前に、きのうの
論議からどうも私は頭にひっかかっている問題がある。特にきょうの
佐々木さんや
小泉さんの
発言を聞いていると、私は、そういうのだったら、きのうの
議論をもう一回むし返すようだけれども、やってみたらどうかと考えているのです。たとえば、
自民党としては、どうしても
特別委員会でなければならないというものではないのであって、
特別委員会の方がより
ベターではないか、こういう
考え方だ、それにまた付け加えて
佐々木さんの方からは、この
ILOに限っては
特別委員会でなければならないというような
気持ではおります、しかし、その
理由として、
党内のことでいろいろ問題があって、総理大臣が断を下して、
批准をするということにせっかくなったのだから、こういうことを考えてみた場合に、
ILOは非常に重要だからそうなったので、べテランをそろえて
慎重審議したい、こういう
気持から
特別委員会を主張するんだという
理由をつけておる。そうすると、大へん言いにくいのですが、
議運に出ておる方は大へんりっぱな方方だが、
あとは石頭ばかりそろっているから困るんだというように聞える点もあるので、せっかくそこまでおっしゃるならば、私は、
党内事情で、こういう
特別委員会でなければならぬというふうにせっかくそこまでこぎつけたんだ、だから、どうだというふうにちょっと聞こえないでもないような御
発言もあるような気がしてならないのです。それに附随して、また
最後に
長谷川さんの方からは、
土俵が
一つというならば、
特別委員会でやるということでいいではないか、こういう話があったのです。ところが、こちらの
下平さんからは、
ILOの問題もそうですが、あなたの方で五つやりたいというのは、それぞれ
土俵が今度は
常任委員会で、違うのじゃないかということをあなたは聞き違えて言ったのじゃないかと思うのです。
常任委員会でやる方が、専門の、詳しい連中がたくさんおるのですから、そういうところにまかせた方がかえっていいと思うので、また
佐々木さんは、関連する関連すると言いますけれども、
条約の附属文書や何かだったら、明確に、
一緒にやってもいいのだけれども、まるっきり違う鉄道営業法とか、そういうものを
ILOの
特別委員会で
ILOの
条約と
一緒にやるというのは、やはりこっちは理屈に合わないと思うのです。そういうことから判断すれば、この
ILOに関する
特別委員会というものは設けていいのか悪いのかという
論議に逆戻りするのじゃないか。それで、きのうまでは、言葉の言い回しで、私は頭にどうも納得がいかない点があるということを
最後に言ったのですが、
特別委員会は、設けるとするならば、真にやむを得ないものだけをやる、しかも、それは
各党一致したときにやるのだという申し合わせをしておる、私は、こういう言い回しではないかと言ったら、設けようという
気持なんだが、そのときには
各党一致でいいではないか、こういう言い回しで、きのうは大へん違っておる。私言ったのですが、
特別委員会というものは、真にやむを得ない場合にだけこれは設けるのである。そうして、ほんとうは何も設けなくてもいいのだ、設けないでやるのがほんとうなんだ、しかし、真にやむを得ないときだけ
設置する場合はあり得る、その場合には、
各党が
一致した場合にのみこれをやるという、そういう申し合わせなんだ。これは速記録を見てもはっきりしておるのです。そういう場合に、せっかく約束してから、まだ一カ月もたたないうちに、
特別委員会をどうしても設けなければならないというふうな
意味にとれる
発言、せっかく
小泉さんからそうでもないのだというふうの
意味の
発言があったら、そうじゃないのだと盛んにあわを食って訂正しておるような、そういう空気はこの際とって、きのうの場合のように、科学技術のときに、そういう問題は、一たん、これはやむを得ず、悪例中の悪例として
一つは作ったけれども、
あとは作らないのだ、真にやむを得ない場合にのみ作るのだ、その場合には、
各党一致したときに作るのだ、こういうふうな
与野党の申し合わせがあるのですから、それを守らなければならないのだということを、あなたの方の国対なり、あるいは党全体に対してもう少し強く言ってもらう、こういう
立場をとってもらえないだろうか。そういう
議論をきょうもう少し掘り下げてやってみたらどうか。