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齋藤(憲)
委員 ただいま石油資源開発
会社の今後のあり方につきまして、
当局より御
答弁をいただきましたので、私はその御趣旨によって大体満足をするものでございますが、なお他の
委員からも関連
質問があるそうでございますので、私はなるべく簡潔に、一、二の点だけを伺って
質問を終わりたいと思います。
この石油資源開発
会社の第一次五カ年
計画は、当時ペアックに対する答申を求めたその答申の結果に基づいて立案されたのであることは、速記録を見るまでもなく明白なところでございますが、その当時ペアックの答申といたしましては、まず第一に、集油構造の地域が五百カ所
日本にはある、そのうち試掘を行なうべき個所が百五十四カ所ある、これをやっていくことが重点のような答申になっておるのであります。従いまして、集油構造五百カ所ある中で百五十四カ所の試掘個所がある、その七割を大体やったというだけにすぎないのであって、
日本全国の集油構造五百カ所に対する七割ということではないと私は思うのであります。従いまして、五カ年
計画としては、まあ百五十四カ所に対する七割はできたけれ
ども、
日本全体から
考えてみると、まだまだ試掘をし、あるいは重力探鉱または地震探鉱によって、
日本の埋蔵石油量の確認をしていかなければならない個所がたくさん残っていると思うのであります。これに対して石油資源開発
会社としては、順次その作業を実施して、所期の目的を達成するということでなければならぬと思うのでありますから、この際、
一つ石油資源開発
会社設立の趣旨に思いをいたされまして、五カ年
計画遂行と同時に、さらに第二次五カ年
計画を強力に立てていただきたい。
特にこの際、私は希望として申し上げておきたいことは、この五カ年
計画を遂行する当初においては、
日本の海底油田の掘さくというものがなかったのであります。それが途中から白龍号の
建設という問題が起きて、そしてこれを
建設して、今では非常に大きな将来に対するところの海底油田開発の第一
段階を成功裏におさめたわけでありますから、これを加味して参りますと、さらに石油資源開発
会社の探鉱、試掘というものは、もっと力強く行なわれなければならない
段階にあるのではないか、さように
考えておる次第でございますので、石油資源開発
会社の第二次五カ年
計画と申しますか、そういうものの立案に対しましては、
政府当局におかれましても、十分熱意を込めて予算その他の処置に万全を期されんことをお願いいたしたいと思うのであります。
それと同時に、この際簡単に御
答弁願っておきたいのは、石油資源開発
会社を設立いたしましたときの構想は、探鉱に主力を置いておるという建前から、石油資源開発
会社としては、採掘したところの油と、これに伴うところのガスの販売というものを目的にいたしたわけであります。今日天然ガスの問題が
世界の大勢として非常に大きくクローズアップされてきた。アメリカのごときはすでに四千億立方メートルという大きな天然ガスを、有機合成化学の
原料として使っておる。
世界各国もこれにならって、天然ガスの開発というものは非常にやられておる。その波が
日本にも参りまして、天然ガスを重要視する風潮というものは日一日と濃くなって参りました。そうすると、ここに天然ガスの問題として私の聞いておるところによりますと、帝石と石油資源開発
会社が、どうも天然ガスというものについて
考え方が違ってきたのではないか。帝石は非常に天然ガスを重視している。また石油資源も天然ガスを重視している。こういうふうにトラブラがほんとうにあるのかどうか私はよく知りませんし、またそれに対する御回答を伺いたいと思っているわけではございませんが、私が今
当局のお
考えを伺いたいのは、
世界がまさに天然ガス時代になってきた、こういう天然ガス時代になってきたのに対して、一体
政府当局としてはどういうお
考えをもって
日本の天然ガスに対処せられんとしておるのか、これを
一つ簡単に伺っておきたいと思います。