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田中(武)
委員 そこで私若干の
質疑を大臣及び
局長にいたしたいと思うのですが、私が
質問するにあたりましての
態度について一言申し上げておきたいと思います。それは毎々この
委員会において私は競輪の廃止を主張するものであります。従って今から役員の選任等について
質疑に入りますと、あるいは存続を認めたというような誤解を受けちゃいけませんが、そういう
意味でなく、とにもかくにも前国会で
関係法案を上げるときに附帯決議をつけ、大臣
答弁がありましたように、ともかく一年間というものは一応そのままでおこう。それから先の問題になっておるのですね。少なくとも今あるという事実の上に立って
質問をしていくという
態度を明らかにしておきます。そこで私は三十三年、二年前の九月の十一日と、十月の一日、この二回にわたって自転車振興会の松本会長に
参考人として当
委員会へ来ていただきまして、いろいろと
質疑をいたしました。そのときに松本会長は、そのときの
会議録はここにあるわけですが、競輪についてはガラス張りの経理をやっていくようになったと、こう言明したのです。ところが御承知のような相続く不祥事件が起こりました。そのつど私は当
委員会においてこれを取り上げまして追及いたしました。そこで昨年の九月十日松本会長に当
委員会へ来ていただきまして、そこで私は松本さんにあなたはおやめなさい、こういう
辞任の勧告をいたしました。その理由は、まず競輪についてガラス張りの運用をすると言いながら、いつも伏魔殿的な存在ではないか、こういう点を
指摘いたしました。そういう点で必要であるならば、三十三回国会衆議院の商工
委員会の
会議録閉会中の一号と、それから二十九国会の十三号、それから三十国会の一号で、経理の問題等については、これのほかにもやっておりますが、いろいろと追及いたしております。それから
辞任を勧告いたしましたのは、三十二国会の第六号の閉会中審査、この
会議録にも明らかであります。そういう点から私は松本会長に適格でない、こういうことを申し上げたわけであります。それは今言ったように、経理の問題及び法令を守らない、自転車競技法によって日本自転車振興会に与えられておる、たとえば業務方法書等についてもまだ作成が十分でない、あるいは選手の養成、
監督等も十分でない、これは八百長事件等についても申し上げた。それからよくうそを言う。たとえば日仏交歓競技の問題につきましても、相当な金を使った。去年の九月十日に松木会長にここへ来てもらったときには、早ければことしの秋、おそくとも来年、すなわち、ことしの春には実行すると言ったが、音さたがない。聞くところによると、フランスから断わってきておるということだ。こういう運営等を見て参りました場合、適格者でないということは明らかであります。ところが、最近ごらんになったかと思いますが、朝日新聞の八月二十九日、これは自転車振興会と同時に松本学氏が
理事長をいたしております選手会の新しい共済会、これに対してのだらしない経理の
内容が暴露されております。この記事はお読みになったと思います。何なら全部読んでもよろしいが、それともまだ御
意見があるようだったら、私、この経理の帳簿を私を通じて通産省へ
提出してもいい、こういう申し出も受けております。この新聞は
関係しておられる
局長あるいは課長として当然見ておられると思いますので、
内容は申し上げません。
次に、
法律を守らないという点についても明らかな事実が九月五日の朝日新聞に出ております。それは「法令など知らぬ顔」こういう見出しであります。すなわち、八百長事件において判決確定した選手を、一年間の遠慮で堂々と走らしているということは、明らかに自転車審判員、選手および自転車登録規則第十七条二号、三号及び二十条の違反である、そういう事実も的確につかんでおります。なお必要ならばいろいろと適格でないという理由をあげたいと思いますが、もうそのようなことは申し上げるまでもないと思うのですが、松本会長の再任については考えておられるのかどうかお伺いいたします。