○横川正市君 私はその一人をやり玉に上げて、これが気に食わぬとか何とかじゃなくて社長さんとして非常に重要な
立場にある人で、経歴は今聞いた
程度では、それほどこの人に匹敵する人が他にないということではないと思います。永野さんの場合には、他に九つの
委員を兼ねているわけですね、兼職が。それで富士鉄の社長である、東畑さんという人は
東大の教授でこれは六つ他に兼職を持っている。おそらくそのほかの人もこれを同じように当てはめていけば幾つか重複して兼職をしている人、しかもそのほかに
自分で非常に大きな責任を負わされている人、こういうことになるわけです。私は全部が全部そういう人
たちで埋められなければならないかどうかと、もちろんここには日経連の人もおりますし、それから王子製紙もおりますし、三菱倉庫、それから同和鉱業、それに富士製鉄、東芝電機およそどうも
行政機構とは縁のなさそうな経済界の大物が
審議会の中にずらりと並んでいる。そのことがはたして
審議会の
運営に実質的な
意見として、こういう人
たちですから、おそらく一を聞いて十を悟るというくらいなベテランなんでしょうが、こういう一人で幾つも兼任するような多忙な人を動員して、片や
行政機構というマンモスのような非常に大きな組織について
審議をするのに参画させる、しかも、その人
たちの
意思が出ない限り、結論というものはおそらく出ないのじゃないか、この
審議会から見て出ないのじゃないかという、こういうふうに思われるような、似ても似つかないような、実態に沿わない
審議会というものの
運営ではないだろうかというふうに、私どもとしては疑問に思っているわけです。ですからそういう疑問の点を今あなたが言うように、いやこの人
たちは非常に経験も豊富である、しかも博識であり、しかも
会議には欠席をしない、
意見もうんとはいてくれる、この人以外にはないのだと、こう言われれば、これは私は他に持ちごまを持っているのじゃないですから、この人がいい、あの人がいいということは言えない。そうではなしに、私はそういうふうに言われても、なおかつ疑問をこの
行政審議会の
委員の中に持つわけです。それはあなたが持っているなら仕方がないということなのか、あるいはそうではなしに、そう持たれても仕方のないような
委員の任命しか出面行管としてはやむを得ないのだ、これ以上は、まあ
行政管理庁としてもこれ以上のことはどうもやれないのだと、いろいろなさしさわりがあって、こういうことなのか。この点は私は
一つ納得のいくようにしてもらいたい。こうやってみると、どうも任命そのものに私は、これはひがみや、その、あれですね、まあ非常に斜視でこれを見て、そうしてやきもちをやくわけじゃないのですが、どうもやはり同系統の同族みたいな者だけが選ばれているような気がして仕方がない。反対
意見をこの中のある人が
意見を出した、そしたらある人が
意見を出すということで、討論の結果からいいものが出てくるというような格好でなしに、おそらくこれは、その会社、系統でいえば、だれか一人が
発言すればみな会社系統の人は右へならいする。そのような人ばかりのような
委員じゃないかと、こう思われる人
たちが選ばれている。で、そういう点で、たとえば佐藤喜一郎さんが銀行尾さんで、金を借りなければならない人
たちが
立場に立って、はたして金を借りなくてもいいというような結果を招くような論議はおそらくしないんじゃないかと思われるような人的配置をしているように思われるわけなんですがね。そういうのは私
たちの思い過ごしか、あるいは変にごじつけてものを
考えていると、こういうふうに見られるのか。私はこれも何かの
審議会ならいいですよ、しかし
行政機構というとんでもない大きな
機構で、しかもだれが見たって、たとえば長屋のおかみさんにだって不満があるわけですよ、
行政機構の結果にしては。それからこういうあれでなくても、ほかにいろいろな形で不平を持っている人がある、その人
たちや何かをみんなある
程度運営の中で、不百平や何かに答えていくような
運営に直していこうというような
意見を言う人にしては、いささか私は片寄り過ぎているというふうに見られるわけなんです。こういう
審議会の中からはたして、まあこれから何ぼか、これ出されておりますが、二百数十ある
審議会の、まあ
運営や何やらの問題にもこれから入っていくわけですが、まず根本問題として
行政審議会の
委員の問題について、私どもとしてはこれではまあまあこれでいいじゃないかというようなところまでもまあいきかねるというふうに私は
考えておる。その点についてもう少し明快に御答弁をいただきたい。