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1960-06-09 第34回国会 参議院 逓信委員会 第22号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十五年六月九日(木曜日)    午後一時四十四分開会   —————————————   委員異動 五月二十八日委員鈴木恭一君及び谷村 貞治辞任につき、その補欠として鳥 畠徳次郎君及び三木與吉郎君を議長に おいて指名した。 五月三十日委員鳥畠徳次郎辞任につ き、その補欠として鈴木恭一君を議長 において指名した。 六月八日委員三木與吉郎辞任につ き、その補欠として鳥畠徳次郎君を議 長において指名した。 本日委員鳥畠徳次郎辞任につき、そ の補欠として谷村貞治君を議長におい て指名した。   —————————————  出席者は左の通り。    委員長     柴田  栄君    理事            鈴木 恭一君            手島  栄君            松平 勇雄君    委員            黒川 武雄君            寺尾  豊君            野田 俊作君            最上 英子君            谷村 貞治君   国務大臣    郵 政 大 臣 植竹 春彦君   政府委員    郵政省郵務局長 板野  學君    郵政省電気通信    監理官     岩元  巌君   事務局側    常任委員会専門    員       勝矢 和三君   説明員    日本電信電話公    社保全局長   黒川 広二君   —————————————   本日の会議に付した案件 ○理事補欠互選の件 ○郵政事業及び電気通信事業運営並  びに電波に関する調査の件  (チリ地震津波による災害に関する  件)   —————————————
  2. 柴田栄

    委員長柴田栄君) ただいまより開会いたします。  委員の変更についてお知らせいたします。  五月二十八日、鈴木恭一君及び谷村貞治君が委員辞任せられまして、その補欠として鳥畠徳次郎君及び三木與吉郎君が委員に選任せられました。  五月三十日、鳥畠徳次郎君が委員辞任せられまして、その補欠として鈴木恭一君が委員に選任せられました。  六月八日、三木與吉郎君が委員辞任せられまして、その補欠として鳥畠徳次郎君が委員に選任せられました。  六月九日、鳥畠徳次郎君が委員辞任せられまして、その補欠として谷村貞治君が委員に選任さられました。   —————————————
  3. 柴田栄

    委員長柴田栄君) 理事補欠互選に関する件を議題といたします。  前理事鈴木恭一君の委員異動に伴いまして、現在理事が一名欠員となっておりますので、その補欠互選を行ないます。  慣例により互選の方法は成規の手続を省略し、便宜その指名を委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  4. 柴田栄

    委員長柴田栄君) 御異議ないと認めます。  それでは私より、理事鈴木恭一君を指名いたします。   —————————————
  5. 柴田栄

    委員長柴田栄君) 郵政事業及び電気通信事業運営並びに電波に関する調査として、チリ地震津波による被害に関する件を議題といたします。  まず、郵政大臣より、郵政省関係被害状況及び対策について御説明を願います。
  6. 植竹春彦

    国務大臣植竹春彦君) チリ地震津波による通信関係被害及びこれに対する措置、模様につきまして状況を御説明申し上げます。  まず、郵政関係について申し上げます。郵便局舎被害は、東北地方中心として全国三十七局に及び、特に被害の大きかった地域に対しましては被災当初、移動郵便車を派遣して、窓口業務確保に努めておりましたが、五月二十八日までにはこれらの局の業務も正常に復しております。また、鉄道線路の冠水、道路の決壊等により郵便路線の断絶した個所に対しましては、臨時自動車便人夫送り等により、郵便物運送確保に努め、特に仙台、大船渡間には五月二十四日から二十七日までヘリコプターを運行いたしました。  次に、電波関係について申し上げます。NHK八戸大船渡及び宮古放送局被災いたしましたので、当初は自家発電及び無線中継によって運営いたしておりましたが、五月二十六日平常に復しました。  次に電信電話関係について申し上げます。電信電話回線被害は、東北地方中心として北海道、近畿、東海及び四国の各地方に及び、約四千六百回線不通となりましたが、これらの被害回線に対しましては専用電話移動無線非常無線等臨時回線を開設して、重要通信確保に努めてきましたが、電信回線は五月三十日、市外電話回線は六月二日にそれぞれ全回線復旧し、市内加入電話も、岩手県の一部を除いてほとんど復旧いたしております。  次に、罹災者に対しましては、北海道東北等被災者に対して郵便貯金の非常払い、簡易保険の倍額即時払い、簡易保険診療班の派遣、発信電報無料取り扱い非常措置を講じております。なお、被害の大きかった府県に対する簡易保険資金短期融資の優先的な取り扱い及び宮城県外四県に対するお年玉寄付金二百三十万円の配分を決定いたしております。  次に職員被害状況を申し上げます。郵政職員のうち三百四十一名が家屋家財被害を受け、職員家族二名が死亡いたしましたが、これらの職員に対しましては六月上半期の俸給の繰り上げ支給、共済組合からの弔慰金災害見舞金の支払い、逓信病院診療所の救護班による救護、防疫等を実施いたしたのであります。  なお御質問等ございますれば、当該係官より詳細御説明いたさせたいと存じます。よろしくお願いいたします。
  7. 谷村貞治

    谷村貞治君 私は運輸委員として岩手県、青森県、宮城県、三県を回ったのでありますが、宮城県におきましては女川町、志津川町のこの二町は非常な大きい被害をこうむっておるのでございますから、おそらくは何か電信電話郵便等について被害が甚大じゃないかと思うのであります。この御調査の結果をお伺いしたいのであります。  それから岩手県におきましては大船渡市、高田市、釜石市、大槌山田宮古市等を調査いたしましたが、これもやはり運輸委員会調査が第一でございました関係上、郵便電信電話につきましてはよくわかっておりません。ただ被害状況から見まして、大船渡市は非常な甚大な被害をこうむっておりますので、郵便局は非常な高さの波に浸されて、郵便物はおそらくどろまみれとなり、あるいは流失し、あるいは水浸しとなって、海水に侵されておることと想像されるのであります。また、電信電話につきましても、ほとんど浸水いたしまして、あるいは船がぶつかり、あるいはどろが入りして、交換不能になっておるような状態であることを聞き及んでおるのでありますが、今はどう復旧されておりますか。電話は回り回って非常な時間を要しておりますので、この対策あるいは御当局の御調査の結果を御報告願いたいのであります。次に大槌山田宮古等がやはり浸水しておりますので、この点についても御当局の御調査対策の結果をお知らせ願いたいのであります。それから青森に参りまして、八戸市内は大した被害はございませんから、ここでは何ら被害をこうむったような様子もないように見受けて参ったのでございます。岩手県の普代についてもやはり被害が多かったのでありますから、御調査の結果をお知らせ願いたいのであります。  以上お尋ね申し上げます。
  8. 板野學

    政府委員板野學君) 郵便関係につきまして被害、それから対策状況を御報告申し上げたいと思います。  まず局舎関係でございまするが、全国では三十七局の局舎浸水をいたしたわけでございます。その中で床上二メートル以上浸水したものが大体六局ございます。これらの局舎復旧でございますが、大体復旧所要額は四百八十万ぐらいは予定をいたしておりまして、ただいまこの復旧工事にかかっておるような状況でございます。志津川につきましての被害状況でございますが、ここでは代金引きかえの郵便物が八個あるいは普通の小包が一個損傷しております。それから郵便差し立て、いわゆるポスト個所ばかり流失をいたしております。女川につきましても郵便物が約三百通浸水をいたしました。  それから織笠につきましては、差し出し箱の浸水が一個でございまして、その他郵便物もわずかでございますが、浸水をいたしております。大船渡局舎まで浸水いたしまして、郵便物も千五百通ばかり水にぬれているような状況でございます。釜石につきましては、ポストが三カ所浸水いたしまして、二十九通ばかり郵便物被害を受けております。大槌につきましてもポストが一個と郵便物被害が二通ばかりでございます。これらを総合いたしますと、郵便物被害は大体十三万通、小包におきましては千五百個が浸水いたしましたので、さっそくこれらは乾燥いたしまして、おのおの配達を完了いたしております。  それから郵便線路復旧状況でございますが、郵便線路につきましては、大体現在までなお復旧をしておらないというところが浜中—霧多布、これは札幌地区でございまして、これは臨時に人夫送をもってやっております。それから宮古、豊間、根間につきましては、現在二十五日までは人夫送をいたしておりましたが、二十六日以降は専用自動車をもってやっております。それから気仙沼—志津川は、現在不通区間を人夫送で連絡しておりますが、二十六日にはこれも開通をいたしております。それから松山の高松—窪川が、この不通個所が現在臨時専用自動車で連絡しておるような状況でございます。大体郵便物の排送もこれによって現在は正常に履行しておるような状況でございます。  大体以上の状況でございます。
  9. 黒川広二

    説明員黒川広二君) 電信電話関係被害について申し上げます。  大船渡局は罹障が千百二十加入でございまして、その大船渡というのは、私の方では直轄局でございまして、郵政に委託しております局、たとえば大船渡局高田というようなところが六十六、只出が四、それから釜石でございますが、釜石市内電話加入障害発生は二百二十五、その委託局でありますところの大槌は百五十、それから宮古でございますが、宮古加入者障害発生は百三十二、それからそれに属しておりますところの委託局山田は百でございます。それから塩釜が百五十四の市内加入者障害がございます。それから石巻は五百六十ほど加入者障害になりましたが、なおまた、その管内の委託局女川が三百、あるいは萩の浜が六十、大原浜というところが五つとかいうふうになっております。それから気仙沼の局でございますが、気仙沼直轄局加入者障害が四百九十八でございますが、さらに委託局志津川が三百二等が大きな被害でございます。  なお、当時東京からそういう三陸災害地に対する電話の疎通が、五月二十四日には、大船渡、陸前高田、越喜来、広田、細浦、綾里、重茂、岩手船越津軽石等回線障害がございまして、通話受付を停止いたしたような状況でございます。また待ち合わせ時間は、八戸の十二時間を最高といたしまして、釜石宮古気仙沼石巻塩釜の各対地は七時間三十分ないし十一時間の待ち合わせ時間になったのでございますが、その後各方面の御助力を得まして、逐次障害復旧に努めまして、現在では市内加入者大船渡局——これは局の二階まで浸水いたしましたので、小さな盛高等学校のところに臨時交換機を置きまして、重要加入者復旧いたしましたし、さらにはその後大船渡局もだんだん使えるようになりましたので、そこの加入者六百八十加入まだ障害でございますが、ほかは宮古釜石塩釜気仙沼八戸等はいずれも十加入以下の罹障のような状況でございます。  市外線の方も、これらの局に参りますところの市外線も、かなりの障害を受けたのでございますが、おかげさまで現在のところは、市外線復旧もほとんど完了しているというような状態でございます。
  10. 谷村貞治

    谷村貞治君 盛岡—大船渡間の回線が非常に少ないために、連絡が、被害がない、あるにかかわらず、非常に不便を感じているのでありますが、増設されるお考えはないでしょうか、お伺いいたします。
  11. 黒川広二

    説明員黒川広二君) お答えいたします。盛岡—釜石の方には近くUHFのマイクロウエーブが開通いたしますし、その他今度の被害を機といたしまして、裸線回線をそのまま復旧するようなことなく、なるたけケーブル化するというようなことをいたしまして、回線の増設に努めたい、そういうように思っております。
  12. 柴田栄

    委員長柴田栄君) ほかに御質疑のある方は御発言を願います。——別に御発言もないようでございますので、本件はこの程度でとどめたいと存じます。  本日はこれにて散会いたします。    午後二時三分散会    ——————————