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大泉説明員 これは
公衆電気通信法がある限りは
電話はつけられるわけでありまして、
負担法の有無にかかわらず
電話はつけ得るものはつけなければならぬということは私
たちも当然考えておるわけであります。この
新法施行に伴いましての
加入者の
方々に引き受けていただきます
債券額というものは、今度の三十七万の
電話をつける大きなささえになっておるわけであります。それでかりの
計算もやってみたのでございますが、かりに四月中だけを全部旧
負担法でつけるとすればどういうことになるかといいますと、
加入者に持っていただきます
債券額の収入におきまして、これは
旧法の場合の
負担金も入っておりますが、その差額が十億
余りにもなるのでございます。十億
余りの
歳入欠陥と申しますか、
歳入減を生ずる。これは今度の
やり方からいきますとおおむね一万ぐらいの
加入者がつき得なくなる
危険性があるわけでございまして、
国会の御
意思が必ずしも減らせという御
意思でなくて、
予算では三十七万つけるとなっておりますので、私
たちはそういう
欠陥を生ずるのにやる手はないものだ。しかしこれがおくれれば事実上
予算実施不可能になりますが、その決心をどこでとるかについて非常に苦慮いたしたのでございます。それで
加入者の
方々にも御迷惑がかかりますので、できるだけつけ得るものはつけるが、全面的に今度の三十五
年度の
架設計画を根本からくずすようなことはまだ時期尚早であるというので一日々々を身の細る思いをして待っていたのでございまして、その間、
加入申込者の
方々にも窓口からいろいろ御
説明するように、いろいろ指示もいたしたのでございます。またわずかのものならば不
均衡なしにつけられるものはできるだけつけるようにということもできるだけ申しておったのでございますが、何分長年の積滞の
方々がたくさん
おいでになるのでございまして、この
新旧切りかわりに備えまして、旧
年度の間においてはその条件の切れ目の境目になるようなところで円滑にいくように、旧
年度に非常に
努力をしてうまく普及するようにしておったのでございますので、これを一角をくずしますと、やはり二万ぐらいはつけないとどうも不
均衡になるのではないかという非常に強い声が出ました。私
たちここで必ず一カ月延びるとかなんとかいうことがわかっているならいざ知らず、
国会の方でも必ずしもそのようでもないように見受けられましたので、今度の
拡充法というのは
電話をうんとつけよう、つけることによって
電話を申し込んで
おいでの
方々の御
期待に沿おうという
考え方のものでございますので、とにかくつけるということを、目前の御不満に対する何らかの
措置ということをできるだけやろうと思った結果が、結局もう少しのことならば
加入申込者の
方々にも御納得をしていただいて、もう少し待っていただいた方がよろしい。しかも私
たちの
見通しでは、いろいろ
工事関係のものに対しまして、もうちょっとならばこの三十七万
架設ということはできるという
見通しがございましたので、その間、
国会関係の
見通しも私
たちとしてはつけ得なかったということについては私、非常に
責任を感ずる次第でございます。振り返ってみまして、いつどの時期にどうすればよかったかということも、ほんとうに
国民の
皆様方に対して申しわけないと思って反省もいたしておるのでございますが、結果的に見ますと、この時期に通していただくならば、やはり今のような
やり方しかなかったのではないか、その
あとは、できるだけ早くつけることによって、お待ち願った
皆様方に対しておわびするのが一番ではないかということで、明日の
施行を控えまして、
一つでも早くつけるということを現場に督励いたしておる次第でございます。