○滝井
委員 都道府県の
医療機関の
整備計画というのがあってそれでやっておるんだ、しかし皆
保険という
状態が出たのでこれは大幅に修正しなければならぬ。こういうように修正をしなければならぬという
方向がはっきりしているじゃありませんか。それならば、それは一体いかなる
方向で修正しなければならるのか、こういうことなんです。これはあなた方、ばかに
医療制度調査会という諮問
機関にこだわっておるようですが、諮問
機関というのはあなた方の内輪の問題で、国会の関知するところじゃありません、行政の分野にあるんだから。だから国会にきたときには、それで何のかんのと言ったって僕は受け付けませんよ。それは全くあなたの方の都合で発足しないんだから。われわれ国会としては、早く発足するようにと法律を作って、おやり下さいと行政に差し上げておるのです。今までの
整備計画を改正しなければならぬ、手直しをしなければならぬということがおわかりになっておる。その手直しをしなければならぬという理論は一体どこからきておるのか。何か手直しをしなければならぬという根拠がなければ、手直しをしなければならぬという理論は出てこないはずです。そうすると、
ほんとうは手直しをするかしないかを、あなた方の議論を用いるとすれば、社会保障制度審議会なり
医療制度調査会におかけにならなければそういう結論は出ないはずなんです。手直しをしなければならぬという発言を今おやりになっておることは、すでに手直しをしなければならぬという客観情勢が、あなたの方のものさしを見ておれば出てきておるわけなんです。そうだとすれば、私はあなた方のものさしにおける改革の
方向、
機関整備の
内容、これが出てくるはずだと思う。それを出して下さいというわけです。それで国会へ
資料として出したものが今度は
医療制度調査会に出されぬということはないわけなんですから。これは国会に出した
資料でございますので、どうぞ
一つ御自由に、焼いて食おうと煮て食おうと皆さんの御勝手でございますからやって下さい、厚生省としては一応の
考えを試案として国会に出しました、これでいいじゃありませんか。何かここで言うと向こうに出せないのですか。だから私は行政がそういうものの
考え方だからいかぬというのです。何か諮問
機関だけにと、あたかも尊重するがごときことを国会では言うけれども、実際は諮問
機関が出した通りにつきはしないじゃありませんか。
医療保障五人
委員会のお作りになった答申は一体どうしたのですか。昨年の三月三十日か三十一日の答申はどうしたのですか。消えてしまったじゃありませんか。あれは大臣がお作りになった諮問
機関でしょう。あれで日本の
医療制度の改革の
方向は出ておるのでしょう。これは賛成、反対の
意見はありますよ。あれについてはわれわれもいろいろ議論をする
意見を持っております。ところが国会へお出しになったものはその後口を緘して何も言わない。ところが今になったら、今度は
医療制度の基本的な
計画については臨時
医療制度調査会にかけなければ言えない。私は言えないことはないと思うのですが、どうですか、くどいようですが。もう時間も昼食時になりましたから私の
質問は次回にしたいと思いますが、私はこれをもらっておかぬと次から
質問がうまくできない。
方向がきまらないと
——私は今度は
数字の上で
質問をいたしますから、はっきりとした根拠がないと長期の
計画なんというものは立つはずがないのだから、
資金計画なり
事業計画を長期にわたって立てようとするならば、過去の
実績を基礎にして、その過去の
実績の中から将来の展望というものが出てくるはずなんです。だから過去の
実績を詳細に分析したならば、その分析の中から将来の展望というものが出なければならぬのです。頭のいい
黒木さんあたりがおって出ないはずがない。だからこれをここで
一つお出しになっていただきたい。できぬことはないはずでしょう。厚生省の一番の専門家は
医務局でしょう。そうすると
医務局がお作りになった
医療機関整備計画、これをまず厚生省の原案としてあすでもきょうでも省議にかけてみたらいい。これは反対だという人がいれば、どこが反対だということを討議してみればいい。そんなことは二日もあればできますよ、原案があるんだから。それともこれを放棄されて新たなものをお作りになるなら時間がかかるでしょうから、新たなものをお作りになる
方向だけでけっこうです。こういう
方向で
整備計画をやるという
方向だけでけっこうです。これは無理な要求じゃないですよ。社会党だって、
医療制度の改革をやる以上は少なくともこういうものについてやらなければならぬという項目を出すくらいは、われわれの討議の中でも出ます。そう大した調査
機関のない社会党の政策審議会でもそのくらいのものは出していますよ。だからこの点どうですか。これは
政務次官から
——政務次官は大臣のかわりに出られたのですから、もう少し自信のあることを言ってもらわないとだめですよ。