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菅家委員 ただいま
議長は
病気中であるけれども、重大な、かつてない
災害の
対策の本
会議であるから、病を押して出てくるということで、今、
事務の方から聞きますと、二十五分に御
登院になるということであります。しかるに、副
議長はあらかじめ用意した
文書による
見解なるものを今
佐々木君から
報告を受けました。まことにこれは奇怪しごくな
見解でありまして、
かくのごとき
見解を持つならば、副
議長は当然この席に来まして、われわれ
委員に、責任ある立場から、この場において責任あるその所論を述べなければならない性質のものである。そろして、この
見解に対する
質問等も私どもあります。また、
意見もある。
出席せずして、ただこういう
見解を
自分は持つんだということで出てこないということは、これは
鵬職のそしりを免れないものである。これは重大なことで、幸いに
文書をもって出てきたのでありますから、これは
速記にとどまったのである。この「
会議に
出席できない私の
見解」というものは御
本人の直筆でありますから、私は、少なくとも国権の
最高機関たるところの副
議長の
栄職にある人が、
かくのごとき
見解を持つことは、
議会制度を否認する考え方であると思うのでございます。しかし、これは
本人のいないところで論じましても何ですから、私は、ただ
速記にとどめておきますが、われわれはこの副
議長に対する
態度を決定しなければならない段階になってきたわけでありまして、再三再四、今日
単独審議を行なわないために、あらゆる人をもって、また
文書をもって
運営委員長が両党に交渉を重ねておったのであります。しかし、おそらく彼らはこの
見解のもとに
出席しないでありましょう。
国会はどうなるでありましょうか。
災害ができても、
国家に重大問題が出てきても、
野党のものが
出席しなければ
国会が開けないということになりましたら、これは重大なことであります。私があえてここでこのことを論じますのは、
速記にとどめておきまして、やがてわが党はわが党の
態度を協議しまして、重大な決意をしなければならないと思いますので、
委員長の手元に副
議長の
見解のその
文書というものは保存しておかれまして、適当な処置をこの後に私はいたしたいと思うのであります。
そうなりました以上は、
議長は病を押して御
出席下さるのでありますから、まことに
議長にはお気の毒なことでありますが、正副
議長がいなくても
運営委員会は開いて何も差しつかえないのでありますけれども、しかし、今日までの慣例で、やはり
議長なり副
議長の列席の上にこの
会議を進めていくということが順当だと思いますので、今直ちにお着きになるようでありますから、
議長がここにおいでになってからこの
議事を進めることに、
委員長においてお取り計らいを願いたいと思うのであります。