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1960-04-07 第34回国会 衆議院 議院運営委員会 第22号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十五年四月七日(木曜日)     午前十一時三十五分開議  出席委員    委員長 荒舩清十郎君    理事 菅家 喜六君 理事 佐々木盛雄君    理事 長谷川 峻君 理事 松澤 雄藏君    理事 三和 精一君 理事 柳田 秀一君    理事 下平 正一君 理事 池田 禎治君       安倍晋太郎君    天野 公義君       天野 光晴君    飯塚 定輔君       小林  進君    阪上安太郎君       八木  昇君  委員外出席者         議     長 清瀬 一郎君         副  議  長 中村 高一君         衆議院参事         (事務次長)  山崎  高君     ————————————— 四月六日  委員小林正美辞任につき、その補欠として河  野正君が議長指名委員に選任された。 同月七日  委員河野正辞任につき、その補欠として小林  正美君が議長指名委員に選任された。     ————————————— 本日の会議に付した案件  議員林讓治逝去につき院議をもって弔詞贈呈  の件及び追悼演説の件  本院予備経費支出承認に関する件  奄美群島復興特別措置法の一部を改正する法律  案の回付案取扱に関する件  国会審議権確保のための秩序保持に関する  法律案(第三十三回国会衆法第二二号)(参議  院送付)の取扱に関する件  国会法第五十六条の二による本会議における議  案の趣旨説明聴取の件  緊急質問取扱に関する件  本日の本会議議事等に関する件      ————◇—————
  2. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 これより会議を開きます。  まず、議員林讓治逝去につき弔詞贈呈の件についてでありますが、去る五日、高知県選出の林讓治君が逝去せられました。ここにつつしんで哀悼の意を表します。  つきましては、同君に対する弔詞贈呈の件についてでありますが、林讓治君は、さきに永年在職議員として院議をもって表彰せられ、再度国務大臣重任に当たり、また本院議長要職につかれ、終始憲政のため尽力せられたお方でありますので、先ほどの理事会において話し合い通り、お手元配付の案文の通り特別弔詞を贈呈いたしたいと思います。一応、事務次長から朗読を願います。
  3. 山崎高

    山崎事務次長 朗読いたします。  衆議院議員従二位勲一等林讓治君は多年憲政のために尽力し特に院議をもってその功労を表彰されました君は再度国務大臣重任にあたりまた本院議長要職につき平和の回復に力をいたされその功績はまことに偉大であります衆議院は君の長逝を哀悼しつつしんで弔詞をささげます
  4. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 それでは、弔詞文は、お手元配付の案文通り決定し、葬儀が明八日に行なわれます関係で、本日の本会議において弔詞贈呈の件をお諮りすることにいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  5. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。     —————————————
  6. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 次に、追悼演説の日取り及び演説者についてでありますが、先ほどの理事会における話し合い通り追悼演説は本日の本会議において行なうこととし、日本社会党杉山元治郎君にお願いすることといたしたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  7. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。     —————————————
  8. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 次に、弔慰金支出の件についてでありますが、お手元配付国会予備金使用承認要求書にあります通り同君に対し歳費一カ年分の金額を弔慰金として本院予備経費から支出することを承認するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり]
  9. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。     —————————————
  10. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 次に、議員一同からの香典贈呈の件についてでありますが、同君に対し、慣例によりまして、議員一同から一人五百円ずつ醵出願い、香典として贈呈することに相なっておりますので御了承を願います。     —————————————
  11. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 次に、回付案取り扱いに関する件についてでありますが、内閣提出にかかる奄美群島復興特別措置法の一部を改正する法律案が、参議院において修正され、本院に回付されております。回付案内容について事務次長から説明を願います。
  12. 山崎高

    山崎事務次長 この内容事務的修正でございまして、原案は本年四月一日から施行することになっておりますか、その期日をすでに経過いたしておりますので、公布の日から施行することに修正いたしたものでございます。
  13. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 それでは、本回付案は、先ほどの理事会での話し合い通り、これに同意することとし、本日の本会議において議題とすることに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  14. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。     —————————————
  15. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 次に、国会審議権確保のための秩序保持に関する法律案についてでありますが、本法律案は、第三十三回国会におきまして本院から提出参議院において継続審査に付せられ、去る三月二十一日参議院において可決の上、本院に送付されて参り、同日当委員会にその審査付託されたものでありますが、本法律案審査に関しまして、去る三月二十九日の当委員会においていろいろ議論がございましたが、この際、あらためて、阪上安太郎君及び八木昇君から発言を求められておりますので、これを許します。阪上安太郎君。
  16. 阪上安太郎

    阪上委員 この法案でありますけれども、御承知のように、これは前国会のときに、自民党単独提案単独審議単独採決、こういうような格好で暴走された法案だと思っております。その際、こういった審議社会党が応ぜられなかったところの一つ理由といたしましては、すでに御承知通り、この法案は、当然、院内法規でなく、治安立法であるから、従ってこれは地方行政委員会付託すべきが適当である、こういうことであったわけであります。ところが、今回これが送付になって参りまして、再び本院でこれを審議することになったのでありますけれども参議院審議経過から見ましても、公聴会等のこの問題に対する意見等を考えてみましても、これは院内法規というよりも、むしろ治安立法であるとする意見の方が大多数であり、圧倒的であった、こういう点から考えまして、今回これが議長職権でもって直ちに議運にかけられたということでありますけれども、この際、こういう経過から見て、ぜひ一つこれはあらためてやはり地方行政委員会付託がえしてもらいたい、私はこういう意見を持っておるわけであります。付託がえの先例等につきましては、十九国会において、厚生委員会付託されました例の法案が、地方行政委員会から異議の申し立てがありまして、そうしてやはり議運委員会にかけまして、地方行政委員会付託がえをした、こういう先例もございます。この問題が起こりましたときに、濱地地方行政委員長議長に対しまして、やはりこれは地方行政委員会付託すべきものであるということで、善処されたいというような要望もされておったわけでありましてこういった先例に該当するものだと私は思うのであります。そういう意味合いにおきまして、ぜひとも一つこれは地方行政委員会付託してもらいたい、こういう意見を持っております。どうぞ一つ審議を願いたいと思います。
  17. 荒舩清十郎

  18. 八木昇

    八木(昇)委員 大体、議運理事会におきましても、与党側の方におかれましては、これはやはりあくまで議運審議したいという御意向のようでありますし、また、与党側が多数でございますので、これ以上私どもが主張しても、いかんともいたしがたいと思いますので、今の阪上君の御発言にちょっとだけ補足いたしたいと思います。それと同時に、若干要望もいたしたいと思うのであります。  これは議事堂内部の問題というよりは、むしろ議事堂周辺の問題を取り扱って参りますので、都の公安条例関係、あるいは警察官職務執行法との関連というようなものが、審議過程では必然的に問題になって参ります。そうなってきますと、どうしても地方行政委員会、あるいは若干は法務委員会、こういうようなものとの関連も出て参りますので、どうしても議運審議をやられるというような場合には、そういった関係委員会との関係を十分に考慮せられまして、慎重な御審議をしていただきたいと思うのであります。
  19. 菅家喜六

    菅家委員 ただいま社会党の御両君から御発言があったのでありますが、大へん強い御要望でもなく、速記にとどめておくという程度の御発言のようでありますから、あえてこれは反駁する必要はありませんが、国会審議権確保のための秩序保持に関する法律案は、三十三国会においてすでに本院から提出され、参議院において継続審議に付され、去る三月二十一日に参議院において可決の上、本院に送付された案件でありますから、議長が当委員会にこの法律案付託されるということは当然なことでありまして、先例があるというお話でありますが、先例はあります。しかし、その先例というものは、満場一致の場合においてのみこの先例が通ったのでありまして、異論があるときに、一たん一つ委員会付託された案件が他の委員会付託がえされた先例はありません。今度の場合は、わが党としては、議長が本委員会付託されたのであるから、本委員会においてこれは審議を進めていくのが当然であり、ただいまお話のありました治安関係その他の地方行政との関係があるならば、それらの委員会との連合審査もまたできるのでありますから、その点は何ら不安はないと思うのであります。しかし、あえて反駁する意味のことでなくて、そういうふうな同調を求められないかという御意見でありますが、これを他の委員会付託がえするという御両君の御意見には、遺憾ながら、私どもは同意いたしかねるのであります。やはり議長のとられました、本委員会にこれを付託されたというのが、当然な、先例による正しいやり方だと思うので、残念ながら、御両君意見に賛成いたしかねるわけであります。
  20. 柳田秀一

    柳田委員 先ほど菅家君から、社会党の方は、強い要望でもなく、単に速記にとどめるというお話がありましたが、そうではない。幾ら正論を言っても、あなた方は多数を頼んで聞いてくれないから、そこで、これは速記にとどめておく、こういう意味です。要望だけは非常に強い——強いというだけでは表現できぬくらい強いのですから、そのことだけ速記にとどめておきます。
  21. 池田禎治

    池田(禎)委員 私は、今さらこんなことを繰り返しても、しょせんは不可能だろうと思っておりますが、前回の委員会でも、私は自民党社会党一つ意見を提唱しておる。法律をもってデモを規制するということは望ましくない、この法律案自由民主党提出したところの動機となったものは、何といいましても昨年の十一月二十七日の国会乱入事件である、これについては、社会党の淺沼君も今回委員長に就任されたことであるから、当然その責任においてこの不祥事件に対して陳謝の意を表明するというならば、自由民主党はこの法案を撤回すべきである、こういうことを私は提唱いたしました。両党においていれるところであるか、いれるところでないか、私の知るところではございませんが、もはやここべきて社会党もさようなことはできないでしょうし、自由民主党も、衆議院議長責任までとらしたのだから、この法案を撤回することはできぬだろうけれども、私は、二つの政党が、こういうことでもって国民の行動を規制するということは、将来の歴史の上にも残ることでありますから、こういうことは努めて避くべきである、従って、それにはそれに対するだけのことをして、国民の前に、かような法律を作らない理由として、尽くすべき政党としての責任の所在があるだろうと思っております。それを提唱しました。しかし、両党のいれるところとならないのでありますが、私は、委員会付託をいずれにするかということよりも、もっと先に、事件の発生した原因をたださなければならぬ、こういう法律を作って国民を縛るということは、絶対に避くべきであるという今の考えは捨てません。このことだけ私は申し上げまして、両党に対して重大なる反省を求めたいということの意見を申し上げておきます。
  22. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 御議論も出尽くしたようでございますから、次に移ります。
  23. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 本会議において趣旨説明を聴取する議案についてでありますが、国会審議権確保のための秩序保持に関する法律案について、民主社会党から、本会議において趣旨説明を聴取いたしたいとの申し出があります。本件につきましては、先ほどの理事会での話し合い通り、本日の本会議において趣旨説明を聴取し、これに対する質疑を行なうこととするに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  24. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。  なお、本法律案趣旨説明は、佐々木盛雄君が行なうことになっております。  右の趣旨説明に対し、日本社会党阪上安太郎君、民主社会党小沢貞孝君から質疑申し出があります。質疑時間は十五分程度とするに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  25. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 御異議ないと認めます。よって、さよう決定いたしました。  なお、阪上君が答弁を要求しておりますものは、提出者総理大臣法務大臣及び国家公安委員長であります。また、小澤君の要求は、提出者総理大臣国家公安委員長及び法制局長官であります。
  26. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 次に、緊急質問取り扱いに関する件についてでありますが、自由民主党田中伊三次君から、毎日新聞社襲撃事件に関する緊急質問提出されております。また、日本社会党石川次夫君から、毎日新聞社を襲った暴力団事件に関する緊急質問提出されております。また、民主社会党大貫大八君から、毎日新聞社襲撃事件に関する緊急質問提出されております。  各緊急質問は、先ほどの理事会における話し合い通り、本日の本会議において行なうこととし、その発言時間は十五分程度とするに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  27. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。  なお、田中伊三次君及び石川君の要求大臣は、総理大臣法務大臣及び石原国務大臣であります。また大貫君の要求大臣は、総理大臣及び石原国務大臣であります。
  28. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 次に、緊急上程予定議案についてでありますが、大蔵委員会の・一般会計の歳出の財源に充てるための国有林野事業特別会計からする繰入金に関する法律案農林水産委員会の、漁業協同組合整備促進法案中小漁業融資保証法の一部を改正する法律案が、本日委員会審査を終了する予定になっております。  つきましては、右各案は、先ほどの理事会での話し合い通り、本日の本会議緊急上程することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  29. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
  30. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 次に、本日の議事日程第五、石炭鉱業合理化臨時措置法の一部を改正する法律案に対しましては、日本社会党八木昇君から反対討論の通告がありますが、討論時間は、先ほどの理事会での話し合い通り十分程度とするに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  31. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。  なお、本案の採決は、起立をもって行なうことといたします。
  32. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 次に、本日の本会議議事の順序について、事務総長から説明を願います。
  33. 山崎高

    山崎事務次長 まず、議長発議弔詞をお諮りいたします。次に、杉山さんの追悼演説がございます。その次に緊急質問がございまして、田中さんと、石川さんと、大貫さんの緊急質問がございます。その次に、国会審議権確保のための秩序保持に関する法律案趣旨説明がございまして、趣旨説明佐々木盛雄さん、それに対して御質疑阪上さんと小澤さんからございます。次に、回付案の、奄美群島復興特別措置法の一部を改正する法律案をお諮りいたします。その次に日程に入りまして、日程の第一は修正でございまして、日本社会党民主社会党反対でございます。日程の第二は全会一致でございます。日程の第三は、日本社会党民主社会党反対でございます。この三本を一括いたしまして、地方行政委員会理事の纐纈彌三さんから御報告がございます。採決は、第一と第三は、一本にして起立でお願いいたします。第二は全会一致でございますので……。その次に、日程第四、第五は、商工委員長中村幸八さんから御報告がございます。これに対しまして、反対討論八木さんからございます。この採決は、先ほど委員長の御報告通り起立でございます。それから日程第六は、科学技術特別委員長の村瀬さんから御報告に相なります。これは全会一致でございます。引き続きまして緊急上程に入りまして、緊急上程議案は、大蔵委員会農林水産委員会全会一致でございます。  以上でございます。
  34. 柳田秀一

    柳田委員 先ほど理事会お話しましたが、ILO条約批准の問題であります。これは前々国会から問題になっておることで、今国会におきましても、総理から、再度、四月上旬に批准を行ないたい、こういうような御発言がございました。四月上旬もすでに暮れるようになってきておりますが、いまだにそのめどがついておりません。従いまして、この問題は、前例もあることでありますから、近い機会にこの議院運営委員会内閣総理大臣に来ていただきまして、その間の経緯並びに御決意のほどを尋ねたいと思いますので、これは一つ御了承願います。なお、先ほど理事会お話しましたが、安保特別委員会との関係でどうしても総理が都合がつきにくい場合は、官房長官をもって代行せしめることはやむを得ないと思いますが、原則としては総理大臣ということでお願いします。
  35. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 それでは、そういうことにいたしたいと思います。
  36. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 それでは、本日の本会議は、零時五十分予鈴、一時から開会することといたしたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  37. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 御異議なしと認めます。よって、一時から開会することといたします。
  38. 荒舩清十郎

    荒舩委員長 次に、次回の本会議及び委員会は、迫って公報をもってお知らせすることといたします。  本日は、これにて散会いたします。     午前十一時五十七分散会