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池田(禎)
委員 私は、今さらこんなことを繰り返しても、しょせんは不可能だろうと思っておりますが、前回の
委員会でも、私は
自民党と
社会党の
一つの
意見を提唱しておる。
法律をもってデモを規制するということは望ましくない、この
法律案を
自由民主党が
提出したところの動機となったものは、何といいましても昨年の十一月二十七日の
国会乱入事件である、これについては、
社会党の淺沼君も今回
委員長に就任されたことであるから、当然その
責任においてこの
不祥事件に対して陳謝の意を表明するというならば、
自由民主党はこの
法案を撤回すべきである、こういうことを私は提唱いたしました。両党においていれるところであるか、いれるところでないか、私の知るところではございませんが、もはやここべきて
社会党もさようなことはできないでしょうし、
自由民主党も、
衆議院の
議長に
責任までとらしたのだから、この
法案を撤回することはできぬだろうけれ
ども、私は、二つの
政党が、こういうことでもって
国民の行動を規制するということは、将来の歴史の上にも残ることでありますから、こういうことは努めて避くべきである、従って、それにはそれに対するだけのことをして、
国民の前に、かような
法律を作らない
理由として、尽くすべき
政党としての
責任の所在があるだろうと思っております。それを提唱しました。しかし、両党のいれるところとならないのでありますが、私は、
委員会の
付託をいずれにするかということよりも、もっと先に、
事件の発生した原因をたださなければならぬ、こういう
法律を作って
国民を縛るということは、絶対に避くべきであるという今の考えは捨てません。このことだけ私は申し上げまして、両党に対して重大なる反省を求めたいということの
意見を申し上げておきます。