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1960-07-12 第34回国会 衆議院 外務委員会 第7号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十五年七月十二日(火曜日)     午前十一時十分開議  出席委員    委員長 小泉 純也君    理事 加藤 精三君 理事 佐々木盛雄君    理事 床次 徳二君       秋田 大助君    石坂  繁君       菊池 義郎君    北澤 直吉君       小金 義照君    小島 徹三君       竹内 俊吉君    椎熊 三郎君       福永 一臣君    細田 義安君       堀内 一雄君    森下 國雄君  出席政府委員         外務政務次官  小林 絹治君         外務事務官         (大臣官房長) 内田 藤雄君         外務事務官         (経済局長)  牛場 信彦君         外務事務官         (条約局長)  高橋 通敏君  委員外出席者         外務事務官         (経済局外務参 白幡 友敬君         事官)         専  門  員 佐藤 敏人君     ――――――――――――― 四月十五日  委員伊藤卯四郎辞任につき、その補欠として  佐々木良作君が議長指名委員に選任された。 五月十三日  委員増田甲子七君辞任につき、その補欠として  愛知揆一君議長指名委員に選任された。 同月二十六日  委員竹内俊吉君及び森下國雄辞任につき、そ  の補欠として笹山茂太郎君及び藏内修治君が議  長の指名委員に選任された。 同日  委員藏内修治君及び笹山茂太郎辞任につき、  その補欠として森下國雄君及び竹内俊吉君が議  長の指名委員に選任された。 同日  委員森下國雄辞任につき、その補欠として倉  成正君が議長指名委員に選任された。 同日  委員倉成正辞任につき、その補欠として森下  國雄君が議長指名委員に選任された。 同月二十七日  委員森下國雄辞任につき、その補欠として濱  田正信君が議長指名委員に選任された。 同日  委員濱田正信辞任につき、その補欠として森  下國雄君が議長指名委員に選任された。 七月十二日  委員池田正之輔君岩本信行君、宇都宮徳馬君、  菅家喜六君、菊池義郎君、園田直君、野田武夫  君及び福家俊一辞任につき、その補欠として  堀内一雄君、細田義安君、福永一臣君、北澤直  吉君、中村梅吉君、小金義照君、小島徹三君及  び秋田大助君が議長指名委員に選任された。 同日  委員秋田大助君、北澤直吉君、小金義照君、小  島徹三君、中村梅吉君、福永一臣君、細田義安  君及び堀内一雄辞任につき、その補欠として  福家俊一君、菅家喜六君、園田直君、野田武夫  君、菊池義郎君、宇都宮徳馬君、岩本信行君及  び池田正之輔君議長指名委員に選任され  た。     ――――――――――――― 四月十九日  国際法定計量機関を設立する条約締結につい  て承認を求めるの件(条約第九号) 五月三十日  所得に対する租税に関する二重課税回避及び  脱税防止のための日本国アメリカ合衆国と  の間の条約修正補足する議定書締結につい  て承認を求めるの件(条約第一一号)  通商に関する日本国マラヤ連邦との間の協定  の締結について承認を求めるの件(条約第一二  号) 四月七日  世界連邦実現促進に関する請願外二件(大野幸  一君紹介)(第二〇一六号)  同(菊川君子紹介)(第二〇一七号)  同外二件(門司亮紹介)(第二〇一八号)  日中国交回復促進に関する請願外三百七十二件  (大原亨紹介)(第二二二一号) 同月十三日  世界連邦実現促進に関する請願松平忠久君紹  介)(第二三七九号)  同(辻原弘市君紹介)(第二三八〇号)  同(稻葉修紹介)(第二三九五号) 同月二十一日  世界連邦実現促進に関する請願稻葉修君紹  介)(第二六四四号)  同(受田新吉紹介)(第二六四五号)  同(大久保留次郎紹介)(第二六四六号)  同(佐々木盛雄紹介)(第二六四七号)  同(園田直紹介)(第二六四八号)  同(中山マサ紹介)(第二六四九号)  同(中崎敏紹介)(第二六五〇号)  同(村瀬宣親紹介)(第二六五一号)  同(門司亮紹介)(第二六五二号)  同(帆足計紹介)(第二七七五号)  同(風見章紹介)(第二七七六号) 同月二十六日  世界連邦実現促進に関する請願稻葉修君紹  介)(第二八四五号)  同(佐々木盛雄紹介)(第二八四六号)  同(櫻内義雄紹介)(第二八四七号)  同(高瀬傳紹介)(第二八四八号)  同(村瀬宣親紹介)(第二八四九号) 五月六日  世界連邦実現促進に関する請願佐々木盛雄君  紹介)(第三一一一号)  同(高瀬傳紹介)(第三一一二号)  同(村瀬宣親紹介)(第三一一三号)  同(帆足計紹介)(第三一七四号)  同(穗積七郎紹介)(第三一七五号)  同(大野幸一紹介)(第三三三九号)  同外一件(加藤鐐造君紹介)(第三三四〇号)  同(春日一幸紹介)(第三三四一号)  同(菊川君子紹介)(第三三四二号)  同(西村榮一紹介)(第三三四三号)  日中国交回復促進に関する請願栗林三郎君紹  介)(第三一七三号)  同(山口シヅエ紹介)(第三二三四号)  同外十九件(横山利秋紹介)(第三二三五  号) 同月十六日  琉球水難救済会所属救助船建造援助に関する請  願(山中貞則紹介)(第三九五七号) 同月二十一日  核非武装宣言決議に関する請願帆足計君紹  介)(第四六六四号)  日中国交回復促進に関する請願外六件(勝間田  清一紹介)(第四六七一号)  同外三件(田中稔男紹介)(第四六七二号)  同外六件(帆足計紹介)(第四六七三号)  同外十六件(松浦定義紹介)(第四六七四  号)  同外十三件(松平忠久紹介)(第四六七五  号)  同外十二件(松前重義紹介)(第四六七六  号)  同外十二件(松本七郎紹介)(第四六七七  号)  同外十五件(三鍋義三紹介)(第四六七八  号)  同外二十件(三宅正一紹介)(第四六七九  号)  同外十七件(森島守人紹介)(第四六八〇  号)  同外九件(森本靖紹介)(第四六八一号)  同外十七件(八百板正紹介)(第四六八二  号)  同外十二件(八木一男紹介)(第四六八三  号)  同外十五件(八木昇紹介)(第四六八四号)  同外十四件(矢尾喜三郎紹介)(第四六八五  号)  同外十四件(安井吉典紹介)(第四六八六  号)  同外十二件(柳田秀一紹介)(第四六八七  号)  同外十五件(山口シヅエ紹介)(第四六八八  号)  日ソ平和条約締結促進に関する請願帆足計君  紹介)(第四六八九号) 同月二十五日  世界連邦実現促進に関する請願早川崇君紹  介)(第四九六〇号) 同月三十日  世界連邦実現促進に関する請願外一件(片山哲  君紹介)(第五四九八号)  日中国交回復促進に関する請願外一件(成田知  巳君紹介)(第五七六一号) 六月七日  U2機の国外退去等に関する請願外二十七件(  鈴木茂三郎紹介)(第五八八〇号)  世界連邦国家宣言等に関する請願竹谷源太郎  君紹介)(第五八八一号)  日中国交回復促進に関する請願北山愛郎君紹  介)(第五九〇四号) 同月十日  U2機の国外退去等に関する請願外百七十六件  (森島守人紹介)(第六一七一号)  日中国交回復促進に関する請願外四百七十五件  (井岡大治紹介)(第六一七二号) 同月十四日  U2機の国外退去等に関する請願戸叶里子君  紹介)(第六四一七号)  同(中嶋英夫紹介)(第六四一八号)  同(帆足計紹介)(第六四一九号)  同外三十八件(山花秀雄紹介)(第六四二〇  号) 七月十一日  U2機の日本撤退に関する請願外百二十九件(  小川豊明紹介)(第七七五三号)  同外五十二件(島上善五郎紹介)(第七七五  四号)  同外三件(中村英男紹介)(第七七五五号)  同外四百八十二件(和田博雄紹介)(第七七  五六号)  日中国交回復に関する請願外七百六十三件(志  賀義雄紹介)(第七九〇三号) は本委員会に付託された。     ――――――――――――― 四月八日  韓国抑留漁船員早期帰還に関する陳情書  (第五八三号)  韓国抑留漁船員早期帰還等に関する陳情書  (第五八四号)  日ソ平和条約締結促進に関する陳情書  (第六一〇号)  択捉、国後両島確保等に関する陳情書  (第六三七号)  日朝間文化交流等に関する陳情書  (第六四七号)  軍備撤廃措置に関する陳情書  (第六四八号) 五月六日  全世界完全軍縮実現等に関する陳情書  (第七〇五号)  核非武装宣言等に関する陳情書  (第七〇六号)  日中国交回復促進に関する陳情書  (第七〇七号)  同(第七六三号)  同  (第七六四号)  同(第七六五号)  日ソ平和条約締結促進に関する陳情書  (第七五  八号)  同(第八六三号)  軍備撤廃措置等に関する陳情書  (第七五九号)  軍備撤廃措置に関する陳情書  (第八〇四号)  世界連邦実現促進に関する陳情書  (第八〇五号) 六月八日  原水爆実験禁止等に関する陳情書  (第八九四号)  海外移住振興対策強化に関する陳情書  (第九二三号)  核兵器の実験禁止等に関する陳情書  (第九二四号)  韓国抑留漁船員早期帰還等に関する陳情書  (第九七一号) 同月二十一日  韓国抑留漁船員早期帰還に関する陳情書  (第  一〇四九号)  原水爆実験禁止等に関する陳情書  (第一〇五〇号)  朝鮮半島近海における漁業の安全操業に関する  陳情書  (第一〇五九号) 七月四日  海外移住振興対策強化に関する陳情書  (第一一九〇号)  沖縄復帰に関する陳情書  (第一二七〇号)  沖縄復帰等に関する陳情書  (第一三〇八号)  韓国抑留第五八幡丸及び幸洋丸乗組員早期帰  還に関する陳情書  (第一三〇九号) は本委員会に参考送付された。     ――――――――――――― 本日の会議に付した案件  閉会中審査に関する件  原子力の平和的利用における協力のための日本  国政府カナダ政府との間の協定締結につい  て承認を求めるの件(条約第四号)  国際開発協会協定締結について承認を求める  の件(条約第五号)  日本国チェッコスロヴァキア共和国との間の  通商に関する条約締結について承認を求める  の件(条約第六号)  南極条約締結について承認を求めるの件(条  約第八号)  国際法定計量機関を設立する条約締結につい  て承認を求めるの件(条約第九号)  所得に対する租税に関する二重課税回避及び  脱税防止のための日本国アメリカ合衆国と  の間の条約修正補足する議定書締結につい  て承認を求めるの件(条約第一一号)  通商に関する日本国マラヤ連邦との間の協定  の締結について承認を求めるの件(条約第一二  号)  請 願  一 核非武装宣言決議に関する請願田中稔男    君紹介)(第一号)  二 同(本島百合子紹介)(第三四六号)  三 日中国交回復促進に関する請願五島虎雄    君紹介)(第四二三号)  四 世界連邦実現促進に関する請願北村徳太    郎君紹介)(第七七五号)  五 同(稻葉修紹介)(第七七六号)  六 同(佐々木盛雄紹介)(第七七七号)  七 同(櫻内義雄紹介)(第七七八号)  八 同外一件(村瀬宣親紹介)(第七七九    号)  九 同(山本猛夫紹介)(第八一五号) 一〇 同(佐々木盛雄紹介)(第八一六号) 一一 同(北村徳太郎紹介)(第八一七号) 一二 韓国抑留漁船員救出等に関する請願(田口    長治郎君紹介)(第九四六号) 一三 世界連邦実現促進に関する請願北村徳太    郎君紹介)(第九八八号) 一四 同(佐々木盛雄紹介)(第九八九号) 一五 同(櫻内義雄紹介)(第九九〇号) 二八 同(山本猛夫紹介)(第九九一号) 一七 同(大野幸一紹介)(第一三七五号) 一八 同外一件(中崎敏紹介)(第一三七六    号) 一九 同(水谷長三郎紹介)(第一三七七号) 二〇 同(門司亮紹介)(第一三七八号) 二一 同(本島百合子紹介)(第一三七九号) 二二 同(西村関一紹介)(第一五六〇号) 二三 同(帆足計紹介)(第一五六一号) 二四 同(穗積七郎紹介)(第一五六二号) 二五 同(松平忠久紹介)(第一五六三号) 二六 同外一件(稻葉修紹介)(第一六〇五    号) 二七 同外二件(北村徳太郎紹介)(第一六〇    六号) 二八 同外二件(櫻内義雄紹介)(第一六〇七    号) 二九 同外三件(中山マサ紹介)(第一六〇八    号) 三〇 同外一件(村瀬宣親紹介)(第一六〇九    号) 三一 同外二件(山本猛夫紹介)(第一六一〇    号) 三二 同外二件(長谷川保紹介)(第一八四八    号) 三三 同(西村関一紹介)(第一八四九号) 三四 同外二件(大野幸一紹介)(第二〇一六    号) 三五 同(菊川君子紹介)(第二〇一七号) 三六 同外二件(門司亮紹介)(第二〇一八    号) 三七 日中国交回復促進に関する請願外三百七十    二件(大原亨紹介)(第二二二一号) 三八 世界連邦実現促進に関する請願松平忠久    君紹介)(第二三七九号) 三九 同(辻原弘市君紹介)(第二三八〇号) 四〇 同(稻葉修紹介)(第二三九五号) 四一 同(稻葉修紹介)(第二六四四号) 四二 同(受田新吉紹介)(第二六四五号) 四三 同(大久保留次郎紹介)(第二六四六    号) 四四 同(佐々木盛雄紹介)(第二六四七号) 四五 同(園田直紹介)(第二六四八号) 四六 同(中山マサ紹介)(第二六四九号) 四七 同(中崎敏紹介)(第二六五〇号) 四八 同(村瀬宣親紹介)(第二六五一号) 四九 同(門司亮紹介)(第二六五二号) 五〇 同(帆足計紹介)(第二七七五号) 五一 同(風見章紹介)(第二七七六号) 五二 同(稻葉修紹介)(第二八四五号) 五三 同(佐々木盛雄紹介)(第二八四六号) 五四 同(櫻内義雄紹介)(第二八四七号) 五五 同(高瀬傳紹介)(第二八四八号) 五六 同(村瀬宣親紹介)(第二四九号) 五七 同(佐々木盛雄紹介)(第三一一一号) 五八 同(高瀬傳紹介)(第二二一二号) 五九 同(村瀬宣親紹介)(第三一一三号) 六〇 同(帆足計紹介)(第三一七四号) 六一 同(穗積七郎紹介)(第三一七五号) 六二 同(大野幸一紹介)(第三三三九号) 六三 同外一件(加藤鐐造君紹介)(第三三四〇    号) 六四 同(春日一幸紹介)(第三三四一号) 六五 同(菊川君子紹介)(第三三四二号) 六六 同(西村榮一紹介)(第三三四三号) 六七 日中国交回復促進に関する請願栗林三郎    君紹介)(第三一七三号) 六八 同(山口シヅエ紹介)(第三二三四号) 六九 同外十九件(横山利秋紹介)(第三二三    五号) 七〇 琉球水難救済会所属救助船建造援助に関す    る請願山中貞則紹介)(第三九五七    号) 七一 核非武装宣言決議に関する請願帆足計君    紹介)(第四六六四号) 七二 日中国交回復促進に関する請願外六件(勝    間田清一紹介)(第四六七一号) 七三 同外三件(田中稔男紹介)(第四六七二    号) 七四 同外六件(帆足計紹介)(第四六七三    号) 七五 同外十六件(松浦定義紹介)(第四六七    四号) 七六 同外十三件(松平忠久紹介)(第四六七    五号) 七七 同外十二件(松前重義紹介)(第四六七    六号) 七八 同外十二件(松本七郎紹介)(第四六七    七号) 七九 同外十五件(三鍋義三紹介)(第四六七    八号) 八〇 同外二十件(三宅正一紹介)(第四六七    九号) 八一 同外十七件(森島守人紹介)(第四六八    〇号) 八二 同外九件(森本靖紹介)(第四六八一    号) 八三 同外十七件(八百板正紹介)(第四六八    二号) 八四 同外十二件(八木一男紹介)(第四六八    三号) 八五 同外十五件(八木昇紹介)(第四六八四    号) 八六 同外十四件(矢尾喜三郎紹介)(第四六    八五号) 八七 同外十四件(安井吉典紹介)(第四六八    六号) 八八 同外十二件(柳田秀一紹介)(第四六八    七号) 八九 同外十五件(山口シヅエ紹介)(第四六    八八号) 九〇 日ソ平和条約締結促進に関する請願帆足    計君紹介)(第四六八九号) 九一 世界連邦実現促進に関する請願早川崇君    紹介)(第四九六〇号) 九二 同外一件(片山哲紹介)(第五四九八    号) 九三 日中国交回復促進に関する請願外一件(成    田知巳紹介)(第五七六一号) 九四 U2機の国外退去等に関する請願外二十七    件(鈴木茂三郎紹介)(第五八八〇号)九五 世界連邦国家宣言等に関する請願竹谷源    太郎君紹介)(第五八八一号) 九六 日中国交回復促進に関する請願北山愛郎    君紹介)(第五九〇四号) 九七 U2機の国外退去等に関する請願外百七十    六件(森島守人紹介)(第六一七一号) 九八 日中国交回復促進に関する請願外四百七十    五件(井岡大治紹介)(第六一七二号) 九九 U2機の国外退去等に関する請願戸叶里    子君紹介)(第六四一七号) 一〇〇 同(中嶋英夫紹介)(第六四一八号) 一〇一 同(帆足計紹介)(第六四一九号) 一〇二 同外三十八件(山花秀雄紹介)(第六    四二〇号) 一〇三 U2機の日本撤退に関する請願外百二十    九件(小川豊明紹介)(第七七五三号) 一〇四 同外五十二件(島上善五郎紹介)(第    七七五四号) 一〇五 同外三件(中村英男紹介)(第七七五    五号) 一〇六 同外四百八十二件(和田博雄紹介)(    第七七五六号) 一〇七 日中国交回復に関する請願外七百六十三    件(志賀義雄紹介)(第七九〇三号)      ――――◇―――――
  2. 小泉純也

    小泉委員長 これより外務委員会を開会いたします。  国際法定計量機関を設立する条約締結について承認を求めるの件、所得に対する租税に関する二重課税回避及び脱税防止のための日本国アメリカ合衆国との間の条約修正補足する議定書締結について承認を求めるの件、及び通商に関する日本国マラヤ連邦との間の協定締結について承認を求めるの件、以上三件を一括議題とし、まず政府当局より提案理由の説明を求めます。小林外務政務次官。     —————————————
  3. 小林絹治

    小林(絹)政府委員 ただいま議題となりました国際法定計量機関を設立する条約締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。  計量に関する国際条約といたしましては、すでに明治八年のメートル条約があり、わが国明治十八年以来その加盟国として活動しておりますが、このメートル条約は、メートル単位国際的標準の設定、計量単位に関する研究等目的とする学術的性格を有している反面、計量器の実際上の使用に伴って生ずる技術上、行政上の諸問題を取り扱ってはおりませんので、これらの問題を国際間で統一的に解決するための国際機関を設立しようとする動きは、つとに第一次大戦後から見られたのでありますが、昭和三十年十月に至り、パリにおいて二十二カ国の代表によってこの国際法定計量機関を設立する条約が署名されたのであります。  この条約は、昭和三十三年五月に発効いたしておりますが、前述の通り、計量器使用から生ずる技術上、行政上の諸問題の国際的解決と、そのための国際協力とを目的とする国際法定計量機関の設立、同機関の任務、事業等につき全文四十ヵ条にわたって規定しているものであり、現在までに独、仏、インドソ連等二十五ヵ国がこれに加盟しております。  わが国といたしましても、この条約に加入し、国際法定計量機関加盟国となることによりまして、メートル条約加入以来のわが国計量分野における国際的地位をさらに向上せしめ、かつ、この分野における国際協力に積極的に寄与することができますとともに、わが国自身計量技術計量制度の発展に資することができると期待される次第であります。  よって、ここにこの条約締結について御承認を求める次第であります。何とぞ慎重御審議の上、すみやかに御承認あらんことを希望いたします。  次に議題となっております所得に対する租税に関する二重課税回避及び脱税防止のための日本国アメリカ合衆国との間の条約修正補足する議定書締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。  御承知のようにわが国昭和二十九年四月十六日に所得に対する租税に関する二重課税回避及び脱税防止のための日本国アメリカ合衆国との間の条約に署名いたしました。その後この条約昭和三十二年三月に補足議定書によって補足されていますが、日米両国間の二重課税の排除に大きな役割を果たし、両国間の経済交流促進に寄与しております。しかしながら、この条約発効後すでに五年の年月を経まして、その間にいろいろと新しい事態も生じ、これに応じて条約修正補足する必要が感ぜられましたので、政府は、本年二月初めからワシントンにおいて、現行条約修正補足するための交渉を行ないました。その結果、三月二十二日に両政府代表団の間で案文の仮調印を了し、五月七日に東京でこの議定書正式署名を行なった次第であります。  この修正補足議定書の主たる内容は、日本銀行及び米国連邦準備銀行受取利子相互免除を認めたこと、及び企業の利子発生源泉の規定が不十分なため二亜課税を生ずるおそれもあったので、この点を修正して利子発生源泉を明確にしたことでありまして、そのほかに現行条約締結後に生じた事態に応じるために若干の修正を行なっております。  この議定書により日米両国間の経済的交流は一層促進され、かつ現行条約の運用は一層適切になるものと期待されます。  よって、以上申し上げました利益を考慮し、この議定書効力発生のために必要な手続をとりたいと存じ、ここにこの議定書締結について御承認を求める次第であります。何とぞ慎重御審議の上、本件につきすみやかに御承認あらんことを希望いたす次第であります。  次に議題となっております。通商に関する日本国マラヤ連邦との間の協定締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。御承知のようにわが国アジア諸国との間の通商航海条約締結促進に努力しておりまして、さきインドとの間に通商協定締結いたしましたが、英本国から独立して間もないマラヤ連邦に対しましても、昨年七月に通商に関する協定の草案を提示し、本年二月八日からクアラ・ランプール本格的交渉を行ないました結果、最終的に妥結いたしまして、去る五月十日にクアラ・ランプール通商に関する日本国マラヤ連邦との間の協定正式署名を行なった次第であります。この協定内容は、基本的には、さきわが国締結したインドとの間の通商協定にならうものでありまして、関税、輸出入、居住、事業活動等について最恵国待遇並びに海運について内国民及び最恵国待遇を規定しており、さらに、この協定発効と同時にマラヤ連邦わが国に対するガット三十五条の援用撤回を約束しております。従って、この協定発効により、わが国マラヤ連邦への輸出は促進され、両国通商及び経済協力関係は大きく増進されるものと期待されます。よって、以上申し上げました利益を考慮し、また、マラヤ連邦側においても、近く協定批准の措置をとる予定でありますので、この協定効力発生のため、わが国も必要な手続をできるだけ早急にとりたいと存じ、ここにこの協定締結について御承認を求める次第であります。何とぞ慎重御審議の上、本件につきすみやかに御承認あらんことを希望いたす次第であります。      ————◇—————
  4. 小泉純也

    小泉委員長 次に原子力の平和的利用における協力のための日本国政府カナダ政府との間の協定締結について承認を求めるの件、国際開発協会協定締結について承認を求めるの件、日本国チェッコスロヴァキア共和国との間の通商に関する条約締結について承認を求めるの件、南極条約締結について承認を求めるの件及び通商に関する日本国マラヤ連邦との間の協定締結について承認を求めるの件、右各件を議題といたします。質疑をお願いいたします。床次徳二君。
  5. 床次徳二

    ○床次委員 ただいま議題になっております諸案件、条約締結議定書等につきまして成立、承認をすみやかにしなければならぬ、こう思うのでありますが、しかしそれぞれのものにつきましても緩急の事情があるのではないか、特にすみやかに承認を必要とする緊急な理由が、国際信用の維持その他において、あるいは先方との都合におきましてもぜひ必要とするものがあるのではないかと思うのでありますが、その間の経緯につきまして政府当局の意見がありますならば、一つ御説明いただきたいと思います。
  6. 内田藤雄

    ○内田(藤)政府委員 便宜私から日加原子力協定南極条約の両件につきまして御説明申し上げまして、あとの開発協定の方は白幡参事官マラヤ連邦との通商協定の方は牛場局長から御説明申し上げます。第一に日加原子力協定でありますが、先ほど来の審議で明らかになった通りでございますが、原子力の面におきまして日加両国の非常に広い協力関係が本協定で規定されておりますが、特に日本といたしましてさしあたり非常な関心を持っております問題は、カナダで生産されております良質の天然ウランをなるべく多量にと申しますか、日本が欲するように入手いたしたいということが一番問題の点でございます。ところがカナダ側におきましては、こういう協定発効しない限り、そういうウランを売ります量につきまして国内的に制限を加えておりまして、二千五百ポンドまではこういう協定なしでも売れるけれども、それをこえる量につきましては協定がなければならないというふうに規定いたしております。実は現に日本はすでにカナダからこの量をこえるものは輸入しておりまして、その際問題になったのでございますが、やがて日本側においても近くこの協定発効するであろうということを前提といたしまして、カナダ側は非常に便宜的な措置をとってとりあえず今日までのところは過ごして参っておるわけでございます。しかしながらただいま申し上げましたように、現にすでにカナダ側がきめております量を越しておる状況でございますので、今後円滑にカナダの天然ウランを入手いたしますためには、ぜひともこの協定発効が必要であるという状況でございます。そうしてカナダ側におきましては、すでにこの協定につきましての批准の手続を完了いたしまして、また交渉の過程におきまして日本側においてもこの通常国会、従いまして四、五月ごろには大体発効できるであろうということを相手国に申しておるいきさつもございますので、事情やむを得ず今日までおくれておりますけれども、できるだけすみやかにこの協定発効を希望いたす次第でございます。それから引き続きまして南極条約の御説明をいたします。南極条約は南極の軍事的利用の禁止、及び科学的調査の自由と、そのための国際協力を確保するという目的で作られた条約でございます。この条約締結に当たりましては、ソ連、アメリカを初め東西の両陣営の国が締約国になっておりますが、かなりいろいろな意見の食い違いがありました際に、日本代表であります在ワシントンの下田公使が非常に尽力されまして、実際上調停役のような形でこの協定締結ができたというようないきさつもございます。最近におきましてソ連、米国が加入いたしました東西を含むこの種の条約というのは、きわめて珍しい例でございまして、その意味からも非常に重視される価値のある条約だと思っております。そしてその条約は、現締約国であります十二万国が全部批准の手続を終了した際に、発効いたすということになっておりますが、大体他の国はこの夏ごろまでには本条約の批准を終わる予定でございまして、この条約の成立に非常に貢献いたしました日本がおくれたために、この条約の効力の発効を見ないということは、まことに遺憾でございますし、できますことならば現署名国としてなるべくすみやかに本条約の御承認を得たいという考えでございます。
  7. 白幡友敬

    ○白幡説明員 私から国際開発協会協定に関する御説明を申し上げたいと思います。この協定は、御承知のように国際開発協会、つまりいわゆる世銀と称せられております国際復興開発銀行の補完的機関として出てきたものでございまして、世界銀行に加盟しております六十数万国の国がおそらくこれに全部参加することになるわけでありますが、このうち特に工業的に進んでおります先進工業国というものが、大体十七ヵ国ございます。その中に日本も入っております。従いましてこの先進工業国十七ヵ国の加入ということが、この協会発足には非常に重要な要素になっております。そこでこの加盟は本年の夏までに署名して、その受諾書を寄託することになっておりまして、かたがた国内の予算措置も一応本年度の予算の中に繰り込んでございます。かように国際的な観点から申しましても、なるべく早くこの御審議、御採択を得まして、必要な手続をとりまして急速にこの協会の発足ということに日本として協力いたしたいという考えを持っておりますので、よろしく御審議、御承認のほどをお願いしたいと思っております。
  8. 牛場信彦

    牛場政府委員 日本とチェッコスロバキア国との間の通商条約につきましては、この条約は先年の十二月十五日にすでに署名されまして、チェッコ側におきましては、本年の五月二十五日に国内手続を終わりました。つまり国民議会というものを通過いたしまして、大統領がいつでも批准できる態勢になっております。先般わが方に対しましても、日本側の手続はどうなっておるかということを催促かたがた問い合わせがあった次第でございます。チェッコは御承知の通り、共産圏の間では一番工業的に発達いたしておりまして、従来は、日本からの貿易は非常に少なかったのでありますが、この条約ができますれば、相当な発展が期待できるのではないかと思います。先方からのいろいろな引き合いなんかも、最近は活発になってきておりますので、相手方の手続が済んでおることでもありますし、できるだけ私どもの方といたしましても、早くこれを批准するので適当ではないかと考えております。その意味におきまして御審議をお願いいたしたいと思います。  それから日本国とマラヤ国との間の通商協定につきましては、これは締結は五月の十日でございまして、比較的最近でございますが、実質的な意義は相当大きな協定であると思っております。第一、ただいま日本とマラヤとの間の貿易関係は、わが方は相当巨額な入超になっております。しかしながら額としましては、毎年増加しつつありまして、非常に前途有望な様相を呈しております。またマラヤ自体も国際収支の点から見ましても、東南アジアの低開発国の中では一番よろしい、むしろ低開発国の域を脱しつつあるような状況であります。これに対してわが国が従来最恵国待遇を受けておらなかったということは非常に遺憾なことでありまして、一日も早くこの状況を直さなければならないと思ってこの協定交渉を急いだ次第でございます。現在先方の輸入手続におきましてわが国が差別待遇を受けております程度はそれほど大きくはないのであります。しかし条約の基礎がありませんと、先方といたしましては、いつでも必要に応じて差別待遇をとれるということになっております。この点が相当大きな障害と見られます。  それからまたわが国の国民の先方におきまする入国、居住、滞在、それからさらに進みましては、事業活動等につきましても従来何ら条約の基礎がありません。それにもかかわらず相当程度の仕事が日本側とマラヤ側との合弁で起こりつつありますけれども、これもはなはだ不安定な状況にあるわけであります。これに対して一日も早く条約上の基礎を与えて、安心してわが国国民が先方に行って仕事をできるようにしたいと思う次第であります。  それからもう一つ大きなことは先ほど御説明申し上げましたように、この協定ができますと、マラヤはガットの三十五条の援用を撤回すると確約をいたしております。わが方といたしましては、もちろんマラヤとの間にガット関係を作ることも大事でありますけれども、同時にこれを先例といたしまして、今なおわが国に対しましてガット三十五条の援用をいたしております諸国と一そう交渉促進いたしたいと思っております。この協定の批准が済みますれば、いつでも向こうは撤回すると言っております。この点は一日も早く実現をしたいと思う次第でございます。先方の国内手続といたしましては、マラヤ連邦はイギリス流の議会制度をとっておりますので、条約につきましては、国会の承認を要するという事態ではございません。しかしながら条約を国会に提出いたしまして、そうして討議されるということになっております。この手続は、先方は毎週二回ずつ国会を開いておりますので、いつでもとれるようなことになっております。従いましてわが方の批准手続が済みますれば、先方としても批准手続をすぐとってくれまして、先方の国王の裁可ということになるわけであります。これはいつでもわが方の手続とにらみ合わせて進めてくれることになっておりますので、その意味におきまして、ぜひ一つこの協定の御審議促進をお願いいたしたいと思う次第であります。
  9. 小泉純也

    小泉委員長 ほかに御質疑はありませんか。——質疑がなければこれにて各件についての質疑は終局いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  10. 小泉純也

    小泉委員長 御異議なしと認めます。よって各件に対する質疑は終局いたしました。  五件については別に討論の通告もありませんので、これより採決に入ります。  原子力の平和的利用における協力のための日本国政府カナダ政府との間の協定締結について承認を求めるの件、国際開発協会協定締結について承認を求めるの件、日本国チェッコスロヴァキア共和国との間の通商に関する条約締結について承認を求めるの件、南極条約締結について承認を求めるの件、通商に関する日本国マラヤ連邦との間の協定締結について承認を求めるの件、以上五件を一括して採決いたします。  各件に賛成の諸君の起立を求めます。     〔賛成者起立〕
  11. 小泉純也

    小泉委員長 起立総員。よって各件は承認すべきものと決しました。  なお、ただいま議決いたしました五件に関する委員会報告書の作成につきまては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  12. 小泉純也

    小泉委員長 御異議なければ、さよう取り計らいます。      ————◇—————
  13. 小泉純也

    小泉委員長 次に、請願の審査を行ないます。  本委員会に付託されました請願は、本日の請願日程に掲載いたしました通り百七件であります。  本日の請願日程第一より第一〇七までの全部を一括議題といたします。  これらの請願の趣旨については文書表によってすでに御承知のことと思いますので、趣旨の説明及び政府の所見等は省略し、直ちに採否の決定を行ないたいと存じます。  ただいま議題といたしました請願日程中、第四ないし第三六、第三八ないし第六六、第七〇及び第九〇ないし第九二の各請願は、その趣旨が妥当だと認められますので、いずれも議院の会議に付して採択の上内閣に送付すべきものと決するに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  14. 小泉純也

    小泉委員長 御異議ないようでありますから、さよう決定いたします。  なお、ただいま審査いたしました各請願委員会報告書の作成につきましては、委員長に御一任を願いたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  15. 小泉純也

    小泉委員長 御異議がなければさよう決定いたします。     —————————————
  16. 小泉純也

    小泉委員長 なお、本日までに本委員会に参考送付されました陳情書は四十九件でございます。右御報告をいたします。      ————◇—————
  17. 小泉純也

    小泉委員長 閉会中審査に関する件についてお諮りいたします。  本委員会といたしましては、今国会が閉会になりましても、国際法定計量機関を設立する条約締結について承認を求めるの件、所得に対する租税に関する二重課税回避及び脱税防止のための日本国アメリカ合衆国との間の条約修正補足する議定書締結について承認を求めるの件及び国際情勢に関する件についての審査をいたしたいと存じますので、この旨議長に申し入れたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  18. 小泉純也

    小泉委員長 御異議がないようでありますから、さよう決定いたしました。  なお、閉会中審査が決定いたしましたならば、閉会中委員を派遣し実情を調査する必要が生じました場合におきましては、その人選、派遣地、日数につきましては、委員長に御一任いただきたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  19. 小泉純也

    小泉委員長 御異議なければ、さよう取り計らいます。  本日はこれにて散会いたします。     午前十一時三十四分散会