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1960-03-22 第34回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第9号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和三十五年三月二十二日(火曜日)     午後一時五十三分開議  出席委員    委員長 村瀬 宣親君    理事 小坂善太郎君 理事 西村 英一君    理事 保科善四郎君 理事 前田 正男君    理事 北條 秀一君       秋田 大助君    天野 公義君       小平 久雄君    橋本 正之君       細田 義安君    八木 徹雄君       岡本 隆一君    内海  清君  出席国務大臣         国 務 大 臣 中曽根康弘君  出席政府委員         総理府事務官         (科学技術庁長         官官房長)   原田  久君         総理府事務官         (科学技術庁振         興局長)    鈴江 康平君         総理府事務官         (科学技術庁原         子力局長)   佐々木義武君         総理府技官         (科学技術庁原         子力局次長)  法貴 四郎君     ————————————— 三月十九日  委員内海清辞任につき、その補欠として竹谷  源太郎君が議長指名委員に選任された。 同月二十二日  委員竹谷源太郎辞任につき、その補欠として  内海清君が議長指名委員に選任された。     ————————————— 三月十九日  日本原子力発電株式会社発電施設安全確保に  関する請願(石川次夫紹介)(第一二四八  号)  同(石野久男紹介)(第一二四九号)  同(久保三郎紹介)(第一三九三号) は本委員会に付託された。     ————————————— 本日の会議に付した案件  科学技術振興対策に関する件      ————◇—————
  2. 村瀬宣親

    村瀬委員長 これより会議を開きます。  科学技術振興対策に関する件について調査を進めます。質疑の通告がありますので、この際これを許します。北條秀一君。
  3. 北條秀一

    北條委員 中曽根大臣にお伺いしたいのでありますが、先般、大臣は、三十五年度は科学技術振興に関する週間を設置して、これで大いに国民の自覚を促したいというお話をされておりました。私は、もちろんその週間のねらいは十分わかりますが、その週間が年間何回行なわれるのか、どういうふうな規模でおやりになるのか、これらについて、まず大臣からお伺いしたいのであります。
  4. 中曽根康弘

    中曽根国務大臣 科学技術週間は、四月十八日から一週間の予定で行なうことに進めております。先般閣議了解を得まして、各省の協力等を得まして、今準備している最中であります。文部省の方で、十一月三日を中心にしまして教育週間というのがございます。秋でダブるのはまずいと思いまして、春の花の咲いたころに科学技術週間ということにしたのでございます。ねらいは、科学技術というものを国民の各層に知っていただいて、科学技術に対する認識を深めたいという考えでやっておるのでありまして、大体予算は一千万円程度、今度できました科学技術振興財団に主として仕事を受け持っていただくことになっております。  四月十八日は発明の日でありまして、特許庁を中心にして、科学技術庁協力いたしまして、発明関係表彰やその他をやります。それから、科学技術振興大会というようなことで、東京、名古屋、大阪、川崎、仙台、その他主要都市におきまして講演会映画会を行ないます。それから、大学付置研究所国立試験所研究所原子力研究所その他等を公開いたしまして、高等学生とか大学生に来てもらって、ある程度の実験をやっているところを見てもらうとか、家族にその施設を見てもらうというようなこともやることになっております。四月二十一日は原子力デーということにしまして、特に原子力関係を強調する日にいたしておりまして、これも展覧会あるいは映画会講演会等を各地において行なうことになっております。  大体以上でございます。
  5. 北條秀一

    北條委員 科学技術振興財団は三月十五日前後にできたばかりなのですが、一カ月ばかりの準備期間で、今言われたようなことはできそうにもないと思うのです。それはどうなんですか。
  6. 中曽根康弘

    中曽根国務大臣 この週間の行事その他は科学技術庁振興局においてすでに三カ月以上もいろいろ段取りをしておりまして、振興財団ができたら振興財団の最初の仕事にしてやってもらおう、こういうことで準備を進めて参りましたので、今のところ差しつかえはないと思っております。
  7. 北條秀一

    北條委員 各大学にしましても、高等学校にしても、ちょうど入学試験が済んだときなんですが、官公立大学あるいは私立大学、こういうものに対して十分な御連絡を今までつけておられるのかどうか。
  8. 中曽根康弘

    中曽根国務大臣 その点は、大学研究所等にも連絡はつけておると思います。これは文部省の方に担当していただいておりまして、文部省の係官も打合会には出席しております。
  9. 北條秀一

    北條委員 言論機関協力はどうでしょうか。
  10. 中曽根康弘

    中曽根国務大臣 テレビとか、あるいはラジオ等にもある程度連絡をつけておりまして、一部のテレビラジオ公開録音をするとか、あるいは表彰式テレビで写していただく、そういうこともやっていただくことになっております。この点につきましては、もう少し日が接近いたしましたら、もう一回お願いをいたそうと思っております。
  11. 北條秀一

    北條委員 たまたま今朝の毎日新聞に、振興財団の倉田さんが「私の意見」というのに書いておりますが、私は、やはり言論機関は広範に、しかも、ふんだんにこれを活用しなければならぬと思う。今までそれだけの配慮をされておると思いますが、しかし、私らの目の届く限り、案外足りないと思います。幸いにして、今度週間をやられるのでありますから、その週間のために、相当精力的に言論機関を活用するという方向に努力していただきたいと思うのであります。それで、週間はことし一回限りですか。
  12. 中曽根康弘

    中曽根国務大臣 言論機関に関する御協力につきましては、御趣旨に沿うように実行いたしたいと思います。それから、週間は、年一回ということでございまして、大体四月十八日の発明の日を中心にやろう、こういうことになっております。
  13. 北條秀一

    北條委員 ことし四月十八日の発明の日から一週間、第一回をやるのでありますが、これは将来とも毎年繰り返してやることになるのですか。
  14. 中曽根康弘

    中曽根国務大臣 閣議了解でも、毎年これを継続してやることになっております。なお、申し残しましたが、今度の科学技術週間では、全国で約五百人程度各県から選抜いたしまして、工場その他の技能者でいい改善をした者、あるいは発明をした者等表彰することにしております。大体春は、こういう技能者技術的な改良や何かをした人を表彰していきますが、状況によっては、秋にもやはり喚起する必要があるので、秋には学術上の、もう少し高度の技術上の発明をした人の表彰の機会を持ってもいいと思っております。昨年は科学技術祭で、たとえば、パラメトロンとかダイオード等表彰いたしましたが、必要あれば、秋にそういう企てをやりたいと考えております。
  15. 北條秀一

    北條委員 初めて表彰のことを伺ったのでありますが、表彰することは決して悪いことではなく、大いにやるべきことだと思うのであります。けれども、どうも三カ月前から準備されて、少し準備が不足ではないかと思うのであります。あなたの方では、懸命にその表彰すべき人を十分に調査してやっておられるとは思うのでありますが、よく政府はいろいろな表彰をおやりになりますけれども、どうも丸のない表彰が多いように私は思うのです。ですから、初めてのことでもありますし、そういったことならば、よほど真剣に考えていただいて、将来ともその表彰が十分に科学技術振興に役立ち得るような配慮をしていただきたいということを考えるのであります。大へん私も不十分で、十分聞いていなかったものですから、意見を言いたい点がございますが、これはもう少し自分で勉強いたしまして、さらにまた本委員会を通じて政府にいろいろ質問をし、意見も述べ、要望したいと思っておりますから、きょうはこれでやめます。
  16. 村瀬宣親

    村瀬委員長 速記をとめて。     〔速記中止
  17. 村瀬宣親

    村瀬委員長 速記を始めて。  他に御質疑がなければ、質疑はこの程度とし、次会は来たる二十五日午前十時三十分より開会することとし、本日は、これにて散会いたします。     午後二時十六分散会