○
説明員(
高野藤吉君) 御
説明申し上げます。旧
協定に比べまして、ことに
日本、
輸入国の
立場からいたしまして、非常に
弾力性を帯びて参りましたので、旧
協定におきましては
義務輸入量が百万トンと、
日本にたとえますと、百万トンというのは今度パーセンテージになりまして五〇%ということになります。これは
日本が、たとえば百八十万トンしか
輸入しなかった場合に、今までは百万トンの
価格帯内の
最低価格、すなわち当時における
国際価格における
最高と申しますか、高い
値段でどうしても百万トンを貰うことを義務付けられたのでございますが、今度の新
協定におきましては五〇%でございますから、百八十万トンの場合に九十万トン、従って
日本の
利益がこれだけ保障される、擁護されるということになりました。それから第二点になりまして
最高価格に上った場合、すなわち
小麦が非常に高くなった場合に、今までは百万トンしか
日本は
権利がなかったのでございますが、今度はその今までの実績の全量をその当時の
価格帯における最
南価格、すなわちその時期における
国際価格の
最低価格でほとんど
日本の
需要量が
輸入できるということになりまして、その点が、
値段が上った場合に
日本の
権利が保障されるようになりました。
それから第二点といたしましては、今までの
最高価格二ドルというのが一ドル九十セント、十セント下ったという点、
日本の
輸入国の
立場が非常に今までの
協定の運営上、経験にかんがみまして、
日本の
立場、
輸入国の
立場が非常に
改善されまして、この点が新
協定の非常に有意義な点じゃないか。それから第三点といたしまして、今までおもな
輸入国であった
イギリスが今度新
協定に加入いたしまして、この点
国際小麦の
需給関係において非常にこの
協定自身が有意義かつ有効的になったという点がございます。