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飛鳥田委員 丸山さんもそういう裏書きをして下さいましたので、どうぞ十分御研究をいただきたいと思います。
大体私の質問をいたしたいと思いましたことはそんな
程度のことですが、くどいようでありますが、まず第一にこの
演習場の
使用方法について、
米軍は少なくともあなたのおっしゃるようには法的な制約を受けていない、こういうことが
一つ。従って当然
東海村の上も飛び得る
可能性がある。今の練習だけを考慮に入れて事をお
考えになるのははなはだ危険である。武器は非常に発達をいたします。そういうふうにして
東海村の上あるいは近辺を飛ぶ
飛行機は誤投をする
可能性もありますし、あるいはちょっとブレーキを踏み違えたり、ハンドルを一秒の何分の一か切り違えることによって、非常に重大な結果を発生する
可能性があるということ。さらに第二には、海上に立ち入り禁止
区域が広大にとられておって、この立ち入り禁止
区域から約千メートルくらいしか、
コールダーホール型を
設置する場所は離れていないじゃないか。第三はデンジャー・エリアと称して、よその
飛行機が入ってきてはいけません、アメリカの
飛行機が自由に飛び回ります、こういう区間がきちっとアメリカ及び
日本の航空局で指定せられて、そしてそのエリアのどまん中に近いところに
東海村があるということ、従って
東海村の上を
飛行機が飛ばないなどという保証は絶対にできないこと。さらに第四には、中部本州という
米軍の空中戦闘専用の練習場がきちっと置いてあるということ、こういうことをもう一度あなたの方で御
検討いただきとうございます。あなたが冒頭に
模擬爆弾が落っこったって大丈夫だとおっしゃいました。しかし
模擬爆弾だけではなしに高性能
爆弾、ロケット、普通
爆弾、こういうものも使うということがきちっと合同
委員会の
決定には書いてあるのですから、これを否定なさることはできないはずです。もし五百ポンドの高性能
爆弾が落ちましたならば、関東大震災の十倍などではとうてい済みません。
コールダーホール型に直撃せぬでも、すぐそばに当たれば、われわれの今までの経験によればTNT
爆弾ですら深さにして何間、直径にして何十間という大穴があいているのです。これは私
たちみんな戦争で見てきたのです。それよりもっともっと
爆弾の爆発力は高くなっておりますから、関東大震災の十倍などという
程度ではとうてい済みません。これは何十倍、何百倍というものを、直近でありますならば想定をしなければならないはずです。伺うところによると炉心部は三メートルのコンクリートで囲まれるという
お話ですが、わずか三メートルのセメントでこれだけ大きな高性能
爆弾を阻止するなんという、中身は微動だに与えないなどということはあり得るはずがありません。もしそういう計算をなさる
学者があったら、その計算をはっきり見せていただきとうございます。さらにまた炉心部だけがぺトンで囲まれて、ガスダクトとか、その他の点についてはかなり露出しているわけです。あなたは四本一ぺんにやられることはあるまい、こういうふうに新聞などで談話をしておられますが、四本どころではない、今申し上げた高性能ロケットなどが当たりますればもっと大きな
被害がありはしないか、こういう点を
考えて参りますと非常に危険じゃないか。きょうはあなたと私のいろいろな問答の中で、はなはだ失礼ですが、あなたは考慮の中に入れてお置きにならなかった幾つかのエレメントが出てきたと私は自負いたします。どうぞそういうものをもう一度入れて、りっぱな
学者とでも、また信頼なさる方とでも十分御相談をいただいて、その上で御
決定をいただきたい、こう私は思います。九日にはどうしても安全
委員会で
結論を出してしまわなければならぬ、何かこういう雰囲気があるそうです。しかしここ一週間、一月を惜しんだために、国民全体に非常に大きな影響を及ぼすようなことがあれば、ただ単にこの議会の
責任だけではなしに、私
たちは永遠に
日本の民族に対して
責任を負わなければなるまい、こんな感じがいたします。はなはだお説教がましくて恐縮ですが、どうぞ
一つそういう点でもう一度御
検討いただいて、きょう私が伺いましたことについて、新らしいお
考えが出て参りましたら書面でもけっこうです、私あてに御回答をいただきとうございます。まだまだほかにもたくさん聞いてみたい小さなことがありますが、もう時間も十二時半近くになりますから、一応私の質問は今の要望を最後にして終わりたいと思います。どうも失礼しました。