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森本委員 一たん発令したものは絶対に撤回もしない、再発令もしない、こういうことをあなた方が非常に強気で言っておるけれども、今回の任命については非常に大きな欠陥がある。私は
昭和八年から二十年までの分については、これは古いもので時効にかかっているから言うまい。それから三年の問題についても、まじめにやっておったかやっておらぬか別として、一応特定
郵便局長を三年間やっておって、詰責も
訓告もないというなら、これもまだ甘い点をつけてやってもいい。最後の十年間の部外者である空白
期間を全然
調査していない。その
調査はだれがやったかということになると、亭主に聞いてみたと言う。亭主は
自分の女房のことだから、それはまことにりっぱなものだ、こう言うのは当然だ。それ以外にどこを
調査したかと言うと
婦人会長だ。その
婦人会の
会長という具体的な問題については、
郵政局長は全然
答弁ができない。こういう誤った
やり方をやったこの問題については、これは非常にまずいから反省云々ということでは片がつかぬと私は思う。きょうこの問題を追及をして、ここで結論を出そうとしてもこれは無理だから、これ以上きょうは追及いたしませんが、今後この問題についての解決をどういうふうにとったらいいかということは、
郵政省自体として十分考えてもらいたい。これはある程度間違った点があるのだから……。それは
組合についても、私は
組合のひいきばかりするわけではない。それもまたある程度行き過ぎもあろう。しかし
郵政局としても、ある程度の落ち度があるということははっきりしているわけだ。だからこういう点は、あなたが始終言う信賞必罰ということをやるなら、
組合の行き過ぎに対しても信賞必罰にやるなら、官側のとった粗漏な態度に対しても、やはり明確な処置をとるべきだと思う。だからそういう点についてはあなたの方の研究課題として与えておきたい、私はこう思うわけです。
それから郵務
局長が来ておりますので、局舎の問題について私はちょっと言っておきたいと思うのですが、この前の
委員会で私が犬が入ってくるとか、あるいは、いわゆる同情宿直をやるとかいうことを申し上げました。
現地に行ってその
郵便局舎を見てみると、なるほど大きな犬がうしろの
局長さんの家におります。それでその横の応接室からそのまま行けるようになつている。こういうふうな局舎のあり方は問題を起こすもとなんです。当該
局長にも私は、非公式だけれども、やはり私宅と局舎の間は遮断すべきだ、
局長といえどもやはり一ぺん
郵便局の門を通って局へ出勤する、こういうふうにすべきだということを忠告してきましたが、その通りだということは
郵政局長も言っておったし、それから
現地でもそういうことを言っておったわけです。それからその隣の問題になっている和の
郵便局、これも同じです。
郵便局の窓口からすぐ
局長の寝室になり、あるいは
局長の隣が私宅になっておって、どこからどこまでが局舎だと言うと、ここで線を引いておるそこは障子をあけたら向こうなんだ。ここでも非常に重大な男女問題がうわさになっておる。男女問題がうわさになるような局舎なんです。要するに局舎と私宅の間をこんなに簡単に畳の上をそのまま行くということになると、女の子にしてもあぶなくて宿直ができやせぬ。外部よりも内部の方があぶないくらいだ。はっきり言ってそうなんです。そういうことがうわさに出ておる。事実
相当投書が出ておる。こういうところもはっきりと遮断すべきであるということを私は建築
部長がおられなかったから文書課長に言っておきましたが、文書課長も同感だということを言っておりました。いわゆる局舎の間取りその他については郵務
局長の責任でありますが、こういう点については単に
武石の局、和の局だけではない。全国的にまだこういう私宅と
郵便局舎とがはっきりしないようなところがあると思う。こういう点については、修理費でも
局長に金を出せと言うといやがりますから、残念ですけれども、一応郵務局の小破修理費、大修理費、改修費なり出して、こういうところは明確に遮断する、こういう
方針を全国的に郵務局、
監察局は指示をしてもらいたいと思うのですが、どうですか。