○田中(織)
委員 実は和歌山の住友の拡張
計画が実施されましてから、ことしでちょうど三年目だと考えております。この間
藤巻さんからの
答弁によりますと、たとえば製鉄
関係の工場用地としては、従来土地の単位として百万坪考えられてきたということでありますので、まさに和歌山の住友の拡張
計画は百万坪の工場敷地を予定いたしまして、そこに高炉を建設する
関係から、港湾設備等に莫大な金を投じておるわけであります。問題は、それは住友のいわゆる
事業会社としての拡張
計画の資金でまかなっている、あるいは今重要港湾の特別会計で処理している、一部はいわゆる和歌山港の一般会計で処理している、こういう
関係に
——これは数字を出していただかないと具体的な質問ができませんけれ
ども、やはり深い関連を持ってくるわけなんです。これはぜひ金額を年度別に従いまして
委員会へ出していただきたいということを要望しますとともに、この一例によってもわかりますように、今後この
法律ができまして、工場用地の造成及びそれに付属する施設を進めて参るということになると、先ほど
中村提案者代表がお答えになりましたような
関係で、必ずしも受益者から還元することのできない費用というものは私は相当大きな金額に達すると思うのであります。そういう点がございますので、本来なら、この点については、何べんもくどいようでありますけれ
ども、やはり国の総合的な
計画の一環としてこれを実施しなければならぬ、こういうその一環としての部分から入るのだ、それが全体的に総合的に調整されれば、一つの国の施策になるじゃないかというお答えもできるかもしれませんけれ
ども、それはほんとうは資金的な
関係で、国民の血税がそれに振り向けられるという
関係から見れば、具体的な部分から入って、それが全体的に総合的に調整されればいいというのとわけが違う点は、
提案者の
中村議員も、特に菅野長官、内田政務次官等も、その点は十分考えていただいておることと思うのでありますが、特にその点について、できればこれは最終的に、先ほどの
府県の
計画とも関連して、
経済企画庁の方で、この
案件の本
委員会における
審議の終了までの段階に、大づかみな
構想だけでも一つ出していただきたいと思うのですけれ
ども、これはできる、できないは、実際にこれから作業を進めるわけでありますから何ですけれ
ども、努力を約束されますかどうか、菅野長官いかがですか、
政府提案ではございませんけれ
ども、今の情勢から見れば、与党多数で、少なくともこれは通そうと思えば通る
法律案でありますから、通ってきたときには、これは
議員提案だから、これからゆっくりおれらの方で資料を集めてやるんだというわけにはいかないと思います。少なくとも、そういう点で、資金の問題についても具体的な
計画が立たないと、資金量についての大まかな見通しというものもつかぬことは、私らもわからないではありませんけれ
ども、大体の輪郭だけは示してもらわないことには、これは魂はあとから入れるのだということにいたしましても、やはりわれわれ
立法府としての
責任がありまするから、私が申し上げている点について、
委員会の最終までにそれを出していただく御努力を願えますか。