○
中村(梅)
議員 御
指摘の
通り、この種の
調査が期待
通り進行を見ていないようでありますが、
東京湾等につきましては、昨年来海底
調査を開始いたしまして、三十五年度の
予算が多分予定
通り盛り込まれるならば、三十五年度で海底
調査は完了するというように私は
承知いたしておりますが、いずれにいたしましても、
先ほど兒玉委員の御
指摘の
通り、この種の
開発は総合性がきわめて必要である、この点は全く同感であります。ただ、私から申し上げておきたいと思いますが、俗に申します三省公団が、大体四十カ所くらいの
事業計画予定地というものを発表いたしておるようでありますが、これとこり
開発促進法とは全部同一ではないのであります。総合性は、お説の
通り全く必要でありますが、総合性には、やはりその
地域の
開発の
規模なり、あるいは
地域なりによりまして、おのおの相当の差があると思うのです。この
促進法が
考えておりますのは、高度の総合性を必要とするところについて、
開発審議会の議を経て、
内閣総理大臣から指定をしてもらう、こういうことになりますから、指定した
地域については、その交通
関係にせよ、あるいは
埋め立ての
規模にせよ、あるいはその用途にいたしましても、あるいは
関係用水等にいたしましても、それらがその
基本計画の中に、
審議会の議を経て盛り込まれて参ることになるわけでございますから、お説のような総合性というものは私
どもも全く同感で、非常に重要に
考えており、その総合性を盛り込むためにはこの種の
立法が必要がある、こう
考えている次第であります。
それから今の御
指摘のように、基本的な
調査がまだ完了していないようではないか、この点も全く同感でありますが、この
立法が幸いにして行なわれまして、総合性のある
基本計画というものを、専門
委員等を置いて十分
調査の上、きめていくことになりますると、自然、今国土
総合開発で指定されておる
地域にいたしましても、基本的
調査というものは追いかけられていくとしても、これはどんな思いをしてもこの
調査費を
予算の上に盛り込まなければなりませんし、これは並行して非常に
促進されるものであると
考えます。それともう
一つは、それでは、そういう
状態であるにかかわらず、
現状はどうかといいますと、基本的な
調査や総合性も何もなしに、
開発が、ある
地域においては行なわれておる、私
どもとしましては、これをこのまま見のがして放任しておいていいのかどうか、これらが進められるものについては、早く総合性というものをつけ加えていくべきではないかということが、実はこの
立法のすみやかなる
成立を期待しておる根底であるわけであります。従いまして、最初申し上げたことにまた戻りますが、今度の三省公団が予定しておりますところは、全部この
開発促進法の適用
地域になるものとは、私は
考えておりません。そのうちで最も高度の総合性を必要とする
地域が、まず先に二カ所なり、三カ所なり、数カ所なり、
審議会の議を経て指定を受けて、その指定をされたところについては、最も合理的な総合性のある
立案をして、それが各
関係方面協力のもとに進められるということになっていくと思います。しからば、三省公団で予定しておるところでその指定
地域に入らないところはどうなるかといいますと、私
どもも直接その方の
立案者ではありませんが、それにいたしましても、単に民間でやっていくよりは、総合性というものを保持しつつ進められるので、目下三省で
要求いたしております
予算が、
予算編成上他の財源との
関係でどうなるかは知りませんが、できますことは、私
どもも、この
立法の趣旨とも合致するところで、歓迎すべきものである、こう
考えておる次第であります。