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松永忠二君 国鉄の言い分は国鉄の言い分だと思うのですよ。ただ、しかし、
文部省としてはしっかりした見解を持っておられると思うのですね。とにかく現実にこの前通った
法律でも、通学費をとにかく盲ろうあについてめんどうを見ていくというようなことを
考えておられるし、まあ
義務教育無償の原則からいっても、通学の費用は、こういうふうな国鉄を使っての相当長距離の通学をしているということになれば、これはやはりそういう意味で無償にしていくと、そういう線から
考えていくべきじゃないかと思うのです。それからまた、おとなと
子供と理髪料とかいろんな
お話がありますけれ
ども、別に入場料でも学生割引をやっているわけなんですよ。ああいうふうなものでさえ学生割引を実施をしているような段階に、やはりこの年齢についていえば、何も差はないのでありますから、事実上そういう性質から学生割引をやっているわけです。だから、向うの言い分は言い分だろうと思うのでありますけれ
ども、そういう点については、やはりもっとしっかりした
考え方で解決していけばできるのじゃないか。ことに国鉄の問題が解決すれば、すぐにバスの問題なんかもやはり自然に解決してきて、実際このごろ各地を回ってみても、相当長いところを
子供が通っているわけです。そういう点を
考えても、もう少し積極的な努力を、
大臣の方でも一つやっていただかなければできぬのじゃないかと思うのです。再々これはもう問題になっているごとであり、やはりもう少し的確に事を運んでいくということが大事じゃないかと思うのです。一つ、なお今後また機会を見てその結果をお尋ねすることにいたしまして、その問題は一つ努力を願うということにいたしたいと思います。
もう一つの問題は、先ほど盲
ろう学校の通学費の問題で、先生の、両親のつき添いの問題について、論議もあったわけでありますが、一つ同時に、先生の一体旅費について、現実に
修学旅行なんかについて行く旅費が正規に払われていないじゃないか、つまり打ち切りの旅費というような
程度で支払いをされていることだと思う。なおこれについては、四千円というものを、
文部省は教
職員の一人の年額の旅費として
考えて計上をされているのだが、事
二、地方では、それだけの額を計上していないというのが実情であろうと思うのです。しかも、なおかつ私
たちの聞いておるところによると、地方財政計画の中では、三千八百円というものに計上しているということなんでありますが、こういうふうな点について、やはり一つは、今お聞きしたいのは、一体四千円の旅費を果して計上しているのかどうなのか、それからまた、地方財政計画の中の三千八百円というのは、やはり四千円に高めるべきじゃないかということ。それからもう一つは、やはり
修学旅行のつき添いの旅費くらいは正規にやはり支払いができるようにしなければならないのじゃないか。この問題は、いわゆる赴任旅費でさえも正規に払っていないというのが現状で、教
職員あたりほどこういうことについて恵まれないというか、不当な取扱いを受けているものはないというふうに私は思っているわけです。役人のごときは、そういう赴任旅費などが正規にどんどん支払われているのに、教
職員は赴任旅費でさえも正規に支払いを得られない。しかも、旅費をPTAから負担してもらっている。しかも、その旅費の支払いも非常に時間的に遅延をしているというのが現状だと思うのです。これはずいぶんひどいというふうに私
たちは
考えているわけです、この旅費についてはですね。しかも僻地について、僻地の
人たちが一晩泊りで研修に出てくれば、もうこんな旅費くらいはすぐ使ってしまうという状態の中でも僻地の旅費としての考慮を特別に払われないというのが現状なんです。こういうことについては、やはりこういう機会を通じてこの旅費の正規の計上というようなことと、そうしてまた、これとこれとだけは正規に支払いをするというような、そういう
考え方を確立していくべきだと私は思うのです。三つの点について、初中
局長から数字をあげて一つ御
説明を願いたいと思います。